一ツ家(ひとつや)は、東京都足立区の町名。現行行政地名は一ツ家一丁目から四丁目。住居表示実施済み区域。郵便番号は、121-0075[2]。
地理
東京都足立区中央部に位置する。北で保塚町、東で六町および西加平、南で青井および中央本町、西で平野と隣接する。
地価
住宅地の地価は、2014年(平成26年)1月1日の公示地価によれば、一ツ家4-5-5の地点で26万2000円/m2となっている[4]。
歴史
現在の一ツ家は平野と同様に、かつては(東栗原町)・(東島根町)・(竹塚町)などのいくつかの町が複雑に入り組んでいる地域であったが、住居表示の実施に伴って町名町界が整理された。なお、平野は古くから地内の耕地名・小字名として使われていたのに対して、一ツ家は耕地名ではなく俗称・汎称地名として使われていた点が異なる。
一ツ家稲荷神社には元禄6年(1693年)の庚申塔が保存されているが、一ツ家の名が初めて明確に記されたのは1909年に参謀本部陸地測量部によって作成された地図によってであり、江戸時代に一ツ家と呼ばれていたことを示す史料は見つかっていない。一ツ家稲荷神社には「栗原新田念仏供養講中」と刻まれている安永9年(1780年)の念仏供養塔が残されているほか、1880年の迅速図にはこの近辺のことを「栗原新田」と記しており、かつてこの一帯が「栗原新田」と呼ばれており、栗原村の人々によって開発された地であることが窺える。
地名の由来
足立区には一ツ家のほかにも二ツ家や四ツ家といった地名がかつて存在していたほか、五反野駅近くを流れていた堀は三ツ家堀と呼ばれており、これらの名はこの地を開発した入植者の家の軒数を表していると言われている[誰によって?]。「一ツ家」もかつて開拓された当初は湿地帯の中にただ一軒だけの家があるだけだったと考えられている。他の二ツ家や四ツ家の地名は、現在ではバス停や公共施設の建物名に残されているだけだが、一ツ家の名は住居表示後も町名として存続している。
沿革
世帯数と人口
小・中学校の学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]。なお、足立区では学校選択制度を導入しており、区内全域から選択することが可能。ただし、小学校に関しては、2018年(平成30年)度から学区域または学区域に隣接する学校のみの選択になる。[6][7]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
一ツ家一丁目 | 全域 | (足立区立平野小学校) | (足立区立東島根中学校) |
一ツ家二丁目 | 全域 | (足立区立東栗原小学校) | |
一ツ家三丁目 | 全域 | (足立区立栗島中学校) | |
一ツ家四丁目 | 全域 | (足立区立加平小学校) | 足立区立青井中学校 |
交通
バス
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道路
- 東京都道318号環状七号線 - 地域南辺、当地と中央本町及び青井との境界線上を走っている。
施設
- (足立区立東栗原小学校)
史跡
- 一ツ家稲荷神社
- 鈴野稲荷神社
脚注
- ^ a b “足立区の町丁別の世帯と人口”. 足立区 (2017年12月4日). 2017年12月7日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2017年12月7日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月7日閲覧。
- ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ^ “区立小・中学校の通学区域表・通学区域図”. 足立区 (2017年4月15日). 2017年12月7日閲覧。
- ^ “学校選択制度について”. 足立区 (2017年6月1日). 2017年12月7日閲覧。
- ^ “小学校の「学校選択制度の改正」について”. 足立区 (2017年5月3日). 2017年12月7日閲覧。
外部リンク
- 足立区