『WeROCK』(ウィ・ロック)および『ロッキンf』(ロッキンエフ)は、ロック(主に日本のヘヴィメタルバンドと一部のヴィジュアル系バンド)を中心とした日本の音楽雑誌である。
WeROCK | |
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刊行頻度 | 隔月刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | (日本語) |
定価 | 1,595円 |
出版社 | サウンド・デザイナー |
編集部名 | ジャックアップ |
発行人 | 宮本立男 |
編集長 | 藤中健司 |
ウェブサイト | http://rockinf.net/ |
ロッキンf | |
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愛称・略称 | ロクf |
刊行頻度 | 月刊(1976年7月号 - 2001年8月号) 隔月(2002年 - 2007年) |
発売国 | 日本 |
言語 | (日本語) |
出版社 | 立東社(1976年7月号 - 2001年8月号) 晋遊舎 アポロ・コミュニケーション サウンド・デザイナー |
刊行期間 | 1976年7月号 - 2001年8月号 2002年 - 2007年 2015年 - |
1976年に立東社から『ロッキンf』の名で月刊誌として発行された。2001年、立東社が倒産し1年ほど休刊になるが、2002年に晋遊舎から復刊された。2005年には発行元が(アポロ・コミュニケーション)へ異動。現在は発行「有限会社サウンド・デザイナー」、編集は「株式会社ジャックアップ」が行っている。2007年より権利関係の問題(下記「来歴」参照)で雑誌名が『We Rock』となったが、2015年に『ロッキンf』の題号で(サウンド・デザイナーの増刊)スペシャル号が発行された。『ロッキンf』の略称は「ロクf」。
来歴
『ロッキンf』創刊号は1976年7月号、表紙はジミー・ペイジ。発売日は1996年まで毎月8日に発売、1996年から2001年までは毎月27日発売だった。当初はイギリスの雑誌『Melody Maker』誌の日本語版として発行されていた。表紙を飾っていたアーティストは1970年代までは海外アーティストであったが、1980年代に入りYMOやRCサクセションといった日本のアーティストが中心になった。
1983年あたりからハードロック色の強い雑誌となり、1984年にはヘヴィメタルが8割占める。主に日本のヘヴィメタル、「ジャパニーズ・メタル(通称ジャパメタ)」中心の雑誌となり、LOUDNESSや浜田麻里が表紙を飾ることが多くなった。
この頃になると日本のアーティストが海外アーティストと対談する企画が頻繁に行われるようになった。同時にインディーズのバンドも扱い、この雑誌で有名になったバンドも多数おり、無名だった頃のX JAPANのYOSHIKIがメンバー募集のコーナーに送っていた。
1990年代に入ると、バンドブームもあってか、表紙を飾るのはヴィジュアル系と呼ばれるバンドが中心となり、中でもX JAPANとそのメンバーの表紙数が群を抜いていた。1990年代後半にはメロコア系のバンドとヴィジュアル系バンドの表紙が目立ち始め、その後SEX MACHINEGUNSのブレイクにより再びヘヴィメタルバンドが表紙を飾るようになった。
2001年8月号を最後に7月に立東社が倒産。休刊。
2002年、晋遊舎から夏に高崎晃の表紙でジャパメタ雑誌としてDVD付きで復刊。月刊誌から隔月での発売となる。その後は出版社を転々としていたが、2007年の8月発売号をもって権利関係の問題により(2002年の復刊後は晋遊舎のものとなっていたため)『ロッキンf』という名称が使用できなくなったため、2007年10月発売号から別の名称に変更となる。VOL.27にて新名称の投票、および募集を行い、結果として『WE ROCK』の誌名で再スタートを切ることになった[1]。
2015年10月、『ロッキンf』の復刊を公式に発表[2]。We ROCKも共存という形で今後も発行すると発表した[3]。
編集部によれば、具体的な年号は明かされていないが、2015年より数年前に『ロッキンf』の名称を取り戻していたが、復刊のタイミングを模索していたところにLOUDNESSが『THUNDER IN THE EAST』の30周年記念盤を発売するという情報を得た事で、LOUDNESSを中心にジャパニーズ・メタルの30年史を製作するために復刊させたと語っている[4]。
ソノシート・CD
『ロッキンf』は、1985年からインディーズや一部のメジャーなロックバンドのソノシートが付録として収められていた。1991年以降音源付きの付録は10年近く収録されなかったが、2000年代に入るとソノシートからCDに代わり、Cloud NineやBAD SiX BABiESのデモCDが付録として収録されていた。
ロッキンf付録ソノシート
- 山本恭司『山本恭司のギターワールド』(1985年5月号)
- REACTION『ARE YOU FREE TONIGHT』(1986年12月号)
- HURRY SCUARY『DIRTY STREET』(1987年5月号)
- BLIZARD『DREAM TENSION』(1987年6月号、栗林誠一郎と共同制作)
- PRESENCE『ROCK 'N ROLL』(1987年7月号)
- KILLER MAY『FLAMING RED』(1988年4月号)
- VIENNA『FOLLOW YOU』(1988年5月号)
- X『KURENAI』(1988年6月号)[5]
- CATS IN BOOTS『HEAVEN ON A HEARTBEAT』(1988年7月号)
- GASTUNK『DEAD SONG』(1989年 別冊 STREET FIGHTING MEN収録)[6]
- LADIESROOM『A LITTLE PIECE OF HEAVEN』(1990年5月号)
- JACKS'N'JOKER『JOKER』(1990年6月号)
- Gargoyle『HALLELUYAH』(1990年8月号)
- AION『GASP FOR BREATH』(1990年9月号)
- TOKYO YANKEES『JOKER』(1990年10月号)
- DECAMERON『お前だけに I LOVE YOU』(1990年11月号)
- POISON ARTS『KICK ROCK』(1990年12月号)
- VIRUS『退屈しのぎのLOVE愛視線』(1991年1月号)
- Z.O.A『SAD SONG』(1991年2月号)
- MARDIGRAS『CHANGES』(1991年3月号)
- GIRL TIQUE『ワライトバスナ』(1991年4月号)
- Eins:Vier『KISS IS SLEEPING PILLS』(1991年5月号)
- PASSION ROSE『OUT OF CONTROL』(1991年6月号)
デモCD
- Cloud Nine『BASTARD』(2000年11月号)
- BAD SiX BABiES『BLACK CAT BABiES』(2001年3月号)
脚注
- ^ 公式ウェブサイトの告知より
- ^ 音楽雑誌「ロッキンf」、復活 BARKS 2015年10月9日 閲覧
- ^ @werock_magazine WeROCK 公式アカウント 2015年10月9日のツイート
- ^ ロッキンf! 復活裏話!? WeROCK blog 2015年11月16日 2015年11月17日閲覧
- ^ 『VANISHING VISION』収録の物をベースに別アレンジとなっており、イントロがギターのアルペジオではなく、YOSHIKIによるピアノの演奏、歌詞も後のメジャー盤の日本語歌詞とは異なった物になっている。参考ロッキンf 1988年6月号 130p
- ^ 2002年に発売されたベストアルバム「EARLY SINGLES」に収録された。
外部リンク
- We ROCK
- WeRock CITY
- We ROCK (@werock_magazine) - Twitter
- 岡部好公式サイト 1980年代にロッキンfを飾ったロック写真を公開