リプスカニ (ルーマニア語: Lipscani) は、ルーマニアのブカレストにある地区、および通りである。中世から19世紀の初めまで、ブカレストやワラキアにおける商業の中心地として栄えた。ヴラド・ツェペシュの旧王宮跡（クルテア・ヴェケ）が付近に残る[2][3]。
| Lipscani | |
リプスカニ通り（2012年冬） | |
| 旧名 | Ulița Mare – 1750年まで[1] |
|---|---|
| 名祖 | ライプツィヒ |
| 全長 | 970 m (3,180 ft) |
| 座標 | 北緯44度25分55秒 東経26度06分06秒 / 北緯44.431830555556度 東経26.101647222222度座標: 北緯44度25分55秒 東経26度06分06秒 / 北緯44.431830555556度 東経26.101647222222度 |
| 起点 | アンゲル・サリグニ通り（セクトール5） |
| 終点 | モシロル通り（セクトール3） |
| 整備 | |
| 完成 | 1589年 |
| その他 | |
| 著名な点 | ナイトライフ |
| 現状 | 歩行者専用道 |
歴史
通りの名称は、かつて道ばたに並んだ品物の多くが運ばれてきていたライプツィヒ（17世紀のルーマニア語でリプスカ）に由来する。当時、西ヨーロッパから品物を運んでくる商人のことを「リプスカン」（複数形は「リプスカニ」）と呼んだ。
リプスカニでは、金細工職人、帽子屋、靴職人、革なめし職人、鞍職人など、あらゆる職人や商人が取引をしており、現在でも各ギルドの名前を冠した通りの名前が残っている。例えば、ブラナリ通りは毛皮職人、シェラリ通りは鞍職人を指す。
共産主義政権時代には、地区全体が取り壊される計画であったが、これは実現しなかった。この時期には再開発から取り残されたリプスカニであったが、現在ではブカレストで最も観光客を集める地区にまで発展している。21世紀のはじめには、地区内のほとんどで自動車の乗り入れができなくなった。現在、多くの建物が修復中である。
近年は、カルクベーレなどのレストラン、、アディダス、イヴ・ロシェといったブランドなど、多くの店が建ち並ぶようになってきており、ショッピングの街としての性格を強めている[4]。
ギャラリー
出典
- ^ Florin Stoican (2012年5月1日). “Povești și legende din CENTRUL ISTORIC: raiul negustorilor, plăcinta cu carne de om și primii mititei din istorie” (ルーマニア語). Adevărul. 2021年3月13日閲覧。
- ^ “Gândul vă prezintă HARTA NOUĂ A CENTRULUI VECHI AL CAPITALEI: peste 140 de restaurante, baruri şi locuri de distracţie din cel mai nou pol de atracţie al Bucureştilor” (ルーマニア語). Gândul (2011年8月28日). 2021年3月13日閲覧。
- ^ “” (ルーマニア語). Realitatea TV (2012年11月19日). 2012年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月13日閲覧。
- ^ http://www.zfcorporate.ro/business-construct/lipscaniul-va-arata-in-2-3-ani-ca-o-artera-de-shopping-peste-70-din-spatii-vor-fi-ocupate-de-magazine-barurile-si-restaurantele-vor-pierde-masiv-teren-11592358
座標: 北緯44度25分54.59秒 東経26度6分5.93秒 / 北緯44.4318306度 東経26.1016472度