ヤマフジ(山藤[3]、学名: Wisteria brachybotrys)は、マメ科フジ属のつる性落葉木本。別名、フジ(藤)[3]、ノフジ(野藤)[4]ともいう。
特徴
落葉藤本[3]。つる性の植物で、他の木に巻きついて大きく成長する。蔓は上から見ると左回り(左巻き)で[3]、フジ(ノダフジ)とは逆である。葉は奇数羽状複葉で、小葉が4 - 6対つく。小葉は長さ4 - 6センチメートルの卵状長楕円形[3]。
花期は4 - 5月[3]。花は淡紫色で、花序はフジ(ノダフジ)に比較して短いが花色は濃く、やや大きい[3]。花序は長さ10 - 20センチメートル、花は20 - 30ミリメートルの蝶形花[3]。果期は9 - 10月[3]。果実は豆果で、長さ15 - 20センチメートルになる[3]。
花色が白い品種にシロバナヤマフジ(白花山藤)、園芸品種にムラサキカピタン(紫花美短)、シロカピタン(白花美短)がある[3]。
なお、フジの野生品、あるいは山にあるフジ、ということでフジのことをヤマフジという事例があり、ネット上ではそのような誤用が結構見られるので注意を要する。
分布・生育地
利用
脚注
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Wisteria brachybotrys Siebold et Zucc. ヤマフジ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月24日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Wisteria brachybotrys Siebold et Zucc. f. albiflora (Makino) J.Compton et Lack”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年8月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 23.
- ^ a b 『樹に咲く花 離弁花2』、96頁。
参考文献
関連項目
外部リンク
- "Wisteria brachybotrys". National Center for Biotechnology Information (NCBI) (英語). (英語)
- "Wisteria brachybotrys" - Encyclopedia of Life (英語)
- 波田善夫. “ヤマフジ”. 植物雑学事典. 岡山理科大学総合情報学部. 2012年2月11日閲覧。
- 福原達人. “フジとマメ科の蝶形花”. 植物形態学. 福岡教育大学教育学部. 2012年2月11日閲覧。