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モトクロス

オートバイ競技 > モトクロス

モトクロス (MotocrossMX) は、モトクロス競技専用車である「モトクロッサー」を用いて、オフロードに作られたレース専用コースで順位を競うオートバイ競技の一つ。コースは丘陵や斜面を利用して造ったり、平坦な土地に土を盛って造る場合が多い。モトクロッサーは公道走行不可だが、草レースの場合は公道走行可能なトレールバイク等での参加も認めている場合もある。

モトクロス
スタート
コーナーリング
ジャンプ

概要

モトクロスはスタートに特徴があり、30台程度のバイクが横一列に並び、スターティングゲートを使用して一斉にスタートする。ただし、予選が行われた場合は、予選上位通過者からスターティンググリットを選ぶことができる。

このレースは、起伏に富んだ土の露出したオフロードコースで競われる。コース上にはジャンピングスポットが設けられていることが多いため跳ねたり飛んだりといった三次元的なアクションが多く、レースの進行とともに変化する路面コンディションにより複雑な要素を含んでいる。最高速度は140km/h近くまで出るコースもあり熱狂的な愛好者も多く、世界各地で市民参加の草レースから公式レースまで様々なレベルで行われている。

天候やコース状態の変化を考慮して、周回数でなく規定時間(例:モトクロス世界選手権では35分+1周)で争うよう定められている。

日本国内では日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が主催する全日本モトクロス選手権をはじめ各地方選手権や販売店やクラブが主催する草レースが開催されている。

 
スタジアムで行われるスーパークロス

また、都市部のスタジアム等に多量の土砂を運び込んでジャンピングスポットに工夫を凝らした特設コースを造り、ショー的要素を大きくしたAMAスーパークロスも北米を中心に興業として多くのファンを集めている。

起伏のあるダートコースで競技を行うことから、一度バランスを崩すと死に繋がりやすい危険なスポーツでもある。

日本での流行

日本では第二次世界大戦後(戦後)に進駐軍によって国内にその原型が伝えられた。当時は駐留軍基地の施設内で開催され、米軍人の趣味や娯楽として行われていたが、日本人レーサーも出場していたという。一斉にスタートラインから飛び出して競われる競技スタイルからスクランブル(緊急発進)になぞらえて「スクランブルレース」と呼ばれた。

1959年(昭和34年)、第1回スクランブルレースが埼玉県朝霞市で開催。同年、第1回全日本モトクロスが大阪府信太山で開催[1]

この当時のオフロードレーサー(競技用オートバイ)はレースの俗称から「スクランブラー」と呼ばれ、市販ロードレーサーモデルのオートバイを軽量化してサスペンションを強化、排気管の取り回しを変えてマフラーを高い位置に移設、タイヤを不整地用のノビータイヤに替えたものを使用した。後に市販車の中にもこのスクランブラーとして開発された車種も登場した。

しかし、これらのスクランブラーは現在でいうところのモトクロッサーやデュアルパーパスタイプのマシンよりも、車体の基本構造がロードレーサーのそれをベースとしていたため、不整地走破性は現行のモトクロッサーと比べるべくもなく、コースも現在より起伏は控えめであった。後に不整地走破性に特化したモトクロッサーが登場するようになるとスクランブラーは次第に廃れていき、1970年代頃にはモトクロッサーへと置き換わっていった。1970年代末に発売されたスズキ・SP370は、こういったスクランブラー直系の最後の市販車となった。

 
モトクロス専用の最上位マシンの一つ Kawasaki KX450F

後に本格的なモトクロッサーやエンデューロマシンが市販車として出回るようになると、これらを使ったモトクロスレースが盛んに行われるようになっていった。草レースレベルでは、しばしば公道走行が可能な市販のデュアルパーパスマシンを流用したレースも行われるが、レース専用車も一般のバイクショップで取り寄せなどの形を含め購入可能であり、ワンボックスカーなどをトランスポーターとしてレースに参加する愛好者も見られる。

他の競技との関連

モトクロスは専用のダートコース(土の露出したコース)や人工的に作られた丘などをオフロード用のオートバイで走破する競技である。このため同レース用の競技車両(モトクロッサー)には公道走行で必要となる保安部品は取り付けられない。しかしモトクロッサーのような専用コースを使うレース以外にも、公道を走行するコースがあるエンデューロレースでは、モトクロッサーに前照灯などの保安部品を取り付けたものが使われる。

 
市販トレール車の一つHonda CRF250L

公道用として市販されているオフロードバイクは、基本的にトレール車であり、形は良く似ていてもモトクロス競技車両とは別のマシンである。これらは競技車のような激しい走りに対する車体の耐久性を持っていないため、モトクロスコースを全力で走ると各部に致命的な損傷が起きるため十分な注意が必要である。

 
ラリー専用車Yamaha XTZ850R

その一方で、ダカール・ラリーのように公道も不整地も同じように走り抜けるものでは、専用設計のラリー仕様車が使われるが、これが一般の利用に即したかたちでダウングレードされたオートバイ車種としてはデュアルパーパスと呼ばれる、舗装道路の走行を視野に入れたオフロード/オンロード両対応車もある。ただしエンデューロマシンによるレースはあっても、デュアルパーパスタイプをそのまま競技に使うことは稀である。スプリントレース用であるモトクロッサーでは7-8リッター程度の燃料タンクしか持たないところを、ラリー仕様車やデュアルパーパスマシンでは、しばしば10リッターを超える燃料タンクを持つ点も、その構造の違いに挙げられる。

モトクロスレースよりも、更に複雑な地形の走破を目的とした競技には、トライアルが存在する。このトライアル競技では、自然の地形や人工の障害物を設置して、これを規定のコースで足を付かずに走破し、一斉スタートするモトクロスとは違って一台一台が順次コースを巡る点も大きく異なる。この場合はモトクロスレースよりもスピード感には劣るが、より複雑な地形を操車テクニックを駆使して乗り越えるため、よりトリッキーな動作を必要とし、専用の競技車両であるトライアラーは、モトクロッサーよりも更に軽量で簡素な作りとなっており、燃料タンクも極めて小さく3-4リッター程度である。

また、モトクロス競技用の車体であるモトクロッサーに17インチ前後のオンロード向けホイールを装着し、舗装路専用のスリックタイヤなどを履かせて、舗装路(アスファルト)と不整地(ダート)を織り交ぜたコースを走るスーパーモタードが存在する。スーパーモタードはアスファルトをドリフトで走るその過激なライディングスタイルに熱狂的なファンもいる。ただしスリックタイヤでダートを走破するのはタイヤ本来の用法ではないため、格段に高い操作技能を要求される訳だが、これがファン筋にも好まれる。2000年代においては、日本国内はMFJによる全日本格式でMOTO1選手権を頂点に、各地で毎週のようにレースやイベントが開催されている。

脚注

  1. ^ 『写楽』、小学館、1986年2月、74頁。 

参考文献

  • 『ライダーのためのバイク用語辞典』(監修:加藤隆夫・CBSソニー出版)(ISBN 4-7897-0040-2)

関連項目

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