ペルソナ(Persona )は、マツダが生産・販売していたカペラベースの4ドアピラーレスハードトップ(いわゆる4ドアクーペ)である。競合車種はT160系カリーナEDおよびU12型ブルーバード、E50系エメロードであった。
マツダ・ペルソナ MAEP/MA8P型 | |
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概要 | |
販売期間 | 1988年11月 – 1992年3月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 4ドアピラーレスハードトップ (4ドアクーペ) |
駆動方式 | 前輪駆動 |
プラットフォーム | (マツダ・MAプラットフォーム) |
(パワートレイン) | |
エンジン | F8型 直列4気筒 1.8L OHC FE型 直列4気筒 2.0L DOHC |
最高出力 | 1.8L 97ps/5,500rpm 2.0L 140ps/6,000rpm |
最大トルク | 1.8L 14.6kg・m/4,500rpm 2.0L 19.0kg・m/4,000rpm |
変速機 | 4速AT 5速MT |
サスペンション | |
F ストラット R ストラット | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,575 mm |
全長 | 4,550 mm |
全幅 | 1,695 mm |
全高 | 1,335 mm |
車両重量 | 1,170-1,250kg |
その他 | |
ブレーキ | F ベンチレーテッドディスク R ディスクまたはドラム |
系譜 | |
後継 | マツダ・アンフィニMS-8 |
概要
「インテリアイズム」ならびに「ビューティフル・クルージング」というキャッチフレーズの元、女優のイングリッド・バーグマンをイメージしてデザイン最優先で作られた。
ハイソカーブーム期に登場したため、内装の半分以上が革張りであるなど、非常に力が入っており、初期のカタログではエクステリアの写真よりも先にインテリアの写真が掲載されていたものの、4ドアクーペに共通した後部座席の狭さが災いして晩年は販売不振に陥っていた。そのため、初代限りで販売が終了した。
CMキャラクターは俳優で映画監督の奥田瑛二を起用。
主な特徴
- 灰皿・ライターがオプション設定となっており、禁煙車として当時話題になった。
- フロントグリルには仮面をモチーフとした七宝のエンブレムが取り付けられた。
- インテリアデザイン重視のため、グローブボックスが無い。その代わりに助手席下に収納用引き出し型ボックスが設定されている。
- ラウンジのソファのようなリアシート。
- 前席用シートベルトはテンショナー本体がリアドアに内蔵され、前席ヘッドレスト横のガイドアンカーを経由してバックルに固定される変則的な方式だった(この構造は後継車のMS-8にも引き継がれた)。
- アームレストがリアシートから独立していて、持ち運び可能。
エンジンは前期型が1,800cc直列4気筒SOHC12バルブと2,000cc直列4気筒DOHC16バルブ、後期型が1,800cc、2,000ccともに直列4気筒DOHC16バルブとなる。いずれもGDカペラベース。尤も、2,000ccはトルク重視のエンジンにチューンされていた。
グレードは1,800cc、2,000ccともに、布シート仕様のタイプAと本革シート仕様のタイプBの2グレードが設定されていた。
初代 MAEP/MA8P型(1988年-1992年)
受賞歴
- 1988年度ベストカー インテリア・オブ・ザ・イヤー(BEST CAR INTERIOR OF THE YEAR)
関連項目
- マツダ
- マツダ・カペラ - ベース車
- マツダ・ユーノス300 - 姉妹車
- マツダ・アンフィニMS-8 - 後継車
- トヨタ・カリーナED - 競合車
- 日産・ブルーバード - 競合車
- ホンダ・インテグラ - 競合車
- 三菱・エメロード - 競合車
- バブル景気