マシュー・ウィリアム・デラベドバ(Matthew William Dellavedova、1990年9月8日 - )は、オーストラリア・ビクトリア州(メアリーバラ)出身のプロバスケットボール選手。NBAのサクラメント・キングスに所属している。ポジションはポイントガード。
クリーブランド・キャバリアーズでのデラベドバ (2019年) | |
サクラメント・キングス | |
---|---|
ポジション | PG |
所属リーグ | NBA |
基本情報 | |
愛称 | Delly |
国籍 | オーストラリア |
生年月日 | 1990年9月8日(32歳) |
出身地 | ビクトリア州(メアリーバラ) |
身長 | 193cm (6 ft 4 in) |
体重 | 91kg (201 lb) |
ウィングスパン | 196cm (6 ft 5 in) |
キャリア情報 | |
大学 | (セントメアリーズ大学) |
NBAドラフト | 2013年 / (ドラフト外) |
プロ選手期間 | 2007年–現在 |
経歴 | |
2007-2009 | オーストラリア国立スポーツ研究所 |
2013-2016 | クリーブランド・キャバリアーズ |
2016-2018 | ミルウォーキー・バックス |
2018-2021 | クリーブランド・キャバリアーズ |
2021-2022 | メルボルン・ユナイテッド |
2022- | サクラメント・キングス |
受賞歴 | |
Stats Basketball-Reference.com | |
Stats NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten | |
代表歴 | |
キャップ | オーストラリア |
経歴
4歳のときにバスケットボールを始めた。オーストラリア・ビクトリア州の高校在学中、メアリーバラ・ブレイザーズ、ベンディゴ・ブレーブスでプレーした。デラベドバはバスケットボールの他に、オーストラリアンフットボールも行っていたが、バスケットボールに専念するようになった。2007年、キャンベラにあるオーストラリア国立スポーツ研究所に入学、サウスイースト・オーストラリア・バスケットボールリーグで3シーズンプレーした。
高校卒業後、NBA選手を目指す為に渡米し、同郷のパティ・ミルズが通っていた(セントメリーズ大学)に入学。4年間プレーし、1933得点をあげて、それまで(ダニエル・キッカート)が持っていた大学記録を更新、778アシスト、3ポイントシュート成功288本成功の大学記録も作った[2]。2014年2月15日、大学時代の背番号4番が永久欠番となった[3]。
2013年のNBAドラフトでは指名されなかったが、同年夏に行われたクリーブランド・キャバリアーズのサマーリーグに参加し[4]、最終ロースターに残り[5]、2013年9月12日、2年130万ドルのNBA最低年俸でキャブスと契約した[6][7]。3月26日のデトロイト・ピストンズ戦ではベンチから出場し、自己ベストの21得点をあげて、97-96の勝利に貢献した[8]。
2014年7月のサマーリーグにも参加した[9]。11月4日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で左足の内側側副靱帯を痛めて、全治4週間から6週間であることが報じられた[10]。同年12月8日のブルックリン・ネッツ戦で復帰した[11]。
2015年2月11日、ライジング・スターズ・チャレンジの出場メンバーに選ばれた[12]。
2015年5月14日のシカゴ・ブルズとのプレーオフ第6戦ではチームトップの19得点をあげて、チームにとって、2009年以来となるカンファレンスファイナル進出に貢献した[13]。アトランタ・ホークスとの第3戦でのデラベトバのアグレッシブなプレーが、デラベトバがダーティーな選手であるか、大きな論争になった。デラベトバとアル・ホーフォードがリバウンド争いをした蔡、ホーフォードがデラベトバの頭部にひじ打ちをして退場処分を受けた[14]。これに対してチャールズ・バークレーやチームメートのレブロン・ジェームズはデラベトバのプレースタイルを擁護し[15]、バークレーは「あんな安っぽい挑発に乗ってるようじゃあ、ヤツはキャプテン失格だな」と、ホーフォードを批判している。
その激しい闘争心を武器にチームを盛り立て、怪我がちだったカイリー・アービングのバックアップ役を務めて、キャブスの8年振りのNBAファイナル進出に貢献。翌2016年は、NBAチャンピオンも経験した。その時の彼のステフィンカリーへの強烈なマンマークディフェンスがNBAチャンピオンへの大きな理由のひとつとなっている。
2016年7月1日、ミルウォーキー・バックスと契約した[16]。
プレースタイル
高い確率の3ポイントシュートと粘り強いディフェンスが持ち味のコンボガードである。 2015年のプレーオフでのアグレッシブなプレーぶりから、ダーティーな選手であるか大きな論争になった。シカゴ・ブルズとのプレーオフ第5戦ではタージ・ギブソンに脚を絡ませ、思わず激怒し、蹴り返したギブソンがフレイグラントファウル2で退場となった。アトランタ・ホークスとの第2戦ではデラベトバとルーズボールを競ったカイル・コーバーが右足首を捻挫し、プレーオフ残り試合の出場が絶望になった。第3戦では上記のようにアル・ホーフォードが退場となっている[14]。
脚注
- ^ Matthew Dellavedova signed three-year deal with Chinese shoe brand Peak
- ^ “BIO”. セントメリーズカレッジ・オブ・カリフォルニア. 2015年6月1日閲覧。
- ^ “Matthew Dellavedova's jersey retired”. ESPN (2014年2月16日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ “Cavaliers Announce 2013 Summer League Roster”. nba.com (2013年7月9日). 2014年12月22日閲覧。
- ^ 2013 Summer League Statistics
- ^ Jason Lloyd (2013年9月13日). “Cavaliers notebook: Cavs sign undrafted rookie Matthew Dellavedova; seek to add season-ticket holders’ names to court”. ohio.com. 2014年12月22日閲覧。
- ^ Sam Amico (2013年9月12日). “Cavaliers sign Dellavedova to non-guaranteed deal”. FOXスポーツ. 2014年12月22日閲覧。
- ^ “Cavaliers 97, Pistons 96”. シカゴ・トリビューン (2014年3月26日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ “Cavs Announce 2014 Samsung NBA Summer League Roster”. nba.com (2014年7月8日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ “Matthew Dellavedova out 4-6 weeks”. ESPN (2014年11月10日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ “LeBron, Cavs roll in front of royal audience”. nba.com (2014年12月8日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ Chris Haynes. “Cleveland Cavaliers guard Matthew Dellavedova added to Rising Stars Challenge game”. Northeast Ohio Media Group. 2015年6月1日閲覧。
- ^ Andrew Seligman (2015年5月15日). “James struggles, Cavaliers still advance past Bulls 94-73”. nba.com. 2015年6月1日閲覧。
- ^ a b Steve Aschburner (2015年5月25日). “Dellavedova keeps getting under opponents' skin”. nba.com. 2015年6月1日閲覧。
- ^ “Australia's Matthew Dellavedova in NBA controversy”. シドニー・モーニング・ジェラルド (2015年5月25日). 2015年6月1日閲覧。
- ^ Matthew Dellavedova will sign a four-year, $38 million contract with Bucks
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference
- Matthew Dellavedova at espn.com
- Matthew Dellavedova at london2012.olympics.com.au
- Matthew Dellavedova at smcgaels.com
- マシュー・デラベドバ (MatthewDellavedovaOfficial) - Facebook