鉄火丼(てっかどん)は、丼鉢に酢飯を盛り、マグロの切り身をのせ、ワサビや海苔をあしらった日本の丼料理である。
鉄火丼とマグロ丼の違い
飯と鮪肉の使用部位に違いがある。
「鉄火丼」は、酢飯(シャリ)で、鮪は赤身のみを使う。
「マグロ丼」は、白飯で、鮪は赤身以外の部位も使う[1]。
鉄火の由来
鉄火には活気みなぎる意から転じて博徒、そこから切り崩す、身を持ち崩すという意味があり、西沢一鳳の『皇都午睡(ミヤコノヒルネ)』には「江戸で味噌のなかに種々の加薬を入れたものを鉄火味噌というが、京大阪では、泥坊漬と称するのと同じものである」「芝蝦(しばえび) の身を煮て細末にし、すしの上にのせたる鉄火鮨というのは、身を崩しという謎なるべし」とある。芝蝦ならぬマグロの身を細かく切り崩すところから鉄火ずしの洒落を踏襲してマグロを鉄火というようになった。よく、熱い鉄の色や鉄火場で食べたことによるという説明は誤りである。
脚注
- ^ “この差って何ですか? 過去の放送内容 2017年6月13日”. TBSテレビ (2017年6月13日). 2021年12月11日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 『(鉄火丼)』 - コトバンク