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ボブ・ロス

ボブ・ロス(Bob Ross, 1942年10月29日 - 1995年7月4日)は、アメリカ合衆国画家。「ボブ・ロス画法」と呼ばれる油彩の画法を紹介し、テレビ番組『ボブの絵画教室』で有名になった。

ボブ・ロス
生誕Robert Norman Ross
(1942-10-29) 1942年10月29日
アメリカ合衆国フロリダ州デイトナビーチ
死没1995年7月4日(1995-07-04)(52歳)
アメリカ合衆国フロリダ州(ニュー・スムーナ・ビーチ)(英語版)
国籍 アメリカ合衆国
著名な実績画家
公式サイトbobross.com

経歴

1942年にフロリダ州デイトナビーチで生まれ、オーランドで育った。子供の頃、父と大工仕事をしている時に事故で左手の人差し指の先を失っている。

1961年に18歳の頃からアメリカ空軍に医療記録技術者として20年間在籍。階級は曹長まで昇任したが、エイールソン空軍基地内の診療所では最終的に先任曹長として勤めた。主にアラスカに駐在し、この時の体験が後のロスの絵画によく登場する雪山や針葉樹林などのモチーフの元となった。彼曰く、軍を去ったのは「厳しい規律によるタフであったり、威張ったりするのを維持する事と、これ以上叫びたくなかったから」と言われている。

1995年にリンパ腫のため52歳で逝去。

2012年10月29日、生誕70年を記念してGoogleアメリカ版のホームページのロゴが特別バージョンとなった(画像)。

ボブの絵画教室

1983年から1994年にかけてアメリカPBSテレビで放送されたテレビ番組「ボブの絵画教室」(原題:The Joy of Painting)に出演。もじゃもじゃのアフロヘアーヒゲの風貌と、穏やかでユーモアのある語り口で多くのファンを獲得し、絵画番組として本国アメリカでは記録的な長寿番組となった。日本でも1990年代前半にNHK-BSで放送されたのをはじめ、メキシコ韓国台湾イギリスドイツオランダトルコなどでも放送されて人気を集めた。日本語版では、ロスの声をあてた声優石井隆夫の軽妙な演技も番組の魅力に花を添えた。

その死後も人気は衰えず、世界各国でDVD化され、日本でもDVD-BOXが発売されている。ニコニコ動画Twitchでは特定の層に人気がある[1]。BBCによると、2020年のコロナウィルスの流行によるイギリスのロックダウン中、最も視聴率が高かったのが『ボブの絵画教室』の再放送とのこと。

息子のスティーヴ・ロスも父の画法を学び、「ボブの絵画教室」では代役を務めたこともあったが、ボブの没後、Bob Ross Inc.にボブの遺産と「ロス」を名乗る権利を奪われてしまい、現在は絵画からは離れている。

現在ではYoutubeに公式チャンネルがあるほか、Amazonなどでも『Bob Ross: The Joy of Painting』のタイトルで全シリーズが公開されており、手軽に見ることができる。また、時々彼が飼っていたリスのピーポッドやフクロウのフートを始め、アルマジロ、蛇、鰐といった爬虫類を含む(主に怪我をしていたところを保護された)小動物が出演していた時もあった。

ボブ・ロス画法

ロスの油彩の画法はボブ・ロス画法と呼ばれる。通常の油彩技法が塗っては乾かすという作業を繰り返すので完成まで長い時間を必要とするのに対し、(ウエット・オン・ウエット)(Wet-on-wet)と呼ばれる、未乾燥の塗膜に描画する方法や、ぼかし込みの多用、油分の多い絵具を下塗りすることにより、短時間で作品を仕上げることが出来るようにした。これは彼が軍の在籍中に休憩時間に描く為であった。下塗り以外の絵具は通常より油分の少ない絵具を使うため、絵具を酸化重合させることなく塗り重ねる。これは伝統的な「ファット オーバー リーン(Fat over lean)」という油分の少ない上により多くの油分を要求する伝統的な油彩画の格率に従ったものである。

ただし観念的な直描き(じかがき、プリマ描き、アラプリマ。直接描き重ねていく制作の方法)は古来存在しており、彼が「考案した」といえるのは個別的で具体的な細部であるとするのが妥当だろう。ロスも、絵画教室のテレビ番組を持っていた画家のウィリアム・アレクサンダーに師事してこの技法を学んでいる。それに工夫を加え、筆やナイフの特徴的な使用により、今まで絵を描いたことのない人でも気軽に油絵が描けるようにしたロスの功績は大きい。また下書きをしないで最初から着色していくのもこの技法の特徴である。現在プロの画家も使用しているアクリル絵具の(ジェッソ)を下塗りに使ったのはロスであり、通常では得られない劇的な効果を生み出だした。

使用する絵具は13色、ジェッソ、下塗り用油絵具は合わせて5種類。日本未放送分の番組では何色かのアクリル絵具も使用。筆は10種類、ナイフは2種類を、絵によって使い分ける。

絵画の行方

テレビの前で1000枚以上の作品を制作したにもかかわらず、彼自身が描いた風景画はほとんど市場に出回っていない。

ボブの絵画は今どこにあるのか?という視聴者からの疑問を受け、2019年にニューヨークタイムズが調査した結果、Bob Ross Inc.(バージニア州)がほぼ全てを保管しているとの回答を得た。スミソニアン博物館がBob Ross Inc.に連絡を取り、一部は国立自然史博物館 (アメリカ)に寄贈されている[2]

死後の裏切りと欲

ボブは喫煙者であり、また筆洗油に含まれるベンゼンに曝露したこともあり、生前から健康にすぐれず、1995年に52歳で死去。ボブ・ロスの死後、Bob Ross Inc.におけるボブのビジネスパートナーであったコワルスキー夫妻が、ボブ・ロスの作品、名前の使用権、肖像権も含めた一切の権利を取得した。

ボブ・ロスの遺産を管理するBob Ross Inc.を経営するコワルスキー夫妻は、ボブ・ロスの遺族である息子のスティーブ・ロスおよび兄弟のジミー・コックスとの裁判において、テレビ画家であるボブ・ロスの作品は「職務著作」であるため、遺族にはその遺産を受け取る権利がないと主張した。「ロス」の名前の権利を持つBob Ross Inc.社長のジョアン・コワルスキーは、スティーブ・ロスが「ロス」の名称を公に名乗って画家としてのキャリアを再開することを許可することと引き換えに、ボブ・ロスの権利を独占することで2010年代に和解(つまり、遺族は裁判に負けた)。同時に、絵画と関係ない幅広い製品に対して「ボブ・ロス」の名称の使用を許諾するマーケティングを開始した。

2021年、Netflixはコワルスキーの裏切りと欲をテーマにしたドキュメンタリー『ボブ・ロス: 楽しいアクシデント、裏切りと欲』を公開した。

『探偵!ナイトスクープ』での登場

日本では、『探偵!ナイトスクープ2004年6月4日放送分で「ボブの絵画教室」が登場し、再び注目された。この時は「ボブに会って直接指導してもらいたい」という依頼だった。しかし、既にボブは故人となっていることもあり、ボブの声を担当していた石井隆夫を招いて番組を見ながら画風の再現を試みた。ただし、この番組ではロスの手法であるウェットオンウェットの準備段階として不可欠な下塗り(リキッドホワイトなど)を行わなかったため、絵画は技術の習熟度を抜きにしても芳しい完成度とはならなかった。

『ビートたけしのこんなはずでは!!』での登場

探偵ナイトスクープ登場後、「ビートたけしのこんなはずでは!!」でも取り上げられ、正式なボブの弟子であった日本人女性の画家を呼び、タレントの竹山隆範ボビー・オロゴンが女性の指導のもとで再現を試みた。二人は富士山の絵画でボブ・ロス画法に挑戦し、技術の習熟度を抜きにしながらも、二人とも完成度の高い作品を描きあげ、再現に成功する。

脚注

出典

  1. ^ Twitchにお絵かき実況チャンネルが登場して「ボブの絵画教室」全話マラソン開催中、「ね、簡単でしょう?」 - GIGAZINE
  2. ^ https://www.nytimes.com/2019/07/12/arts/bob-ross-paintings-mystery.html

関連項目

  • デッドプール2 - 2018年の映画。プロモーション映像が『ボブの絵画教室』のパロディとなっていた。

外部リンク

  • Bob Ross Incorporated
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