モビリオ スパイク(MOBILIO SPIKE)は、本田技研工業がかつて生産、販売していたトールワゴン型の小型乗用車である。
ホンダ・モビリオスパイク GK1/2型 | |
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前期型(2002年9月-2004年2月) | |
中期型(2004年2月-2005年11月) | |
後期型(2005年12月-2008年6月) | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 2002年-2008年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドア トールワゴン |
駆動方式 | FF/4WD |
(パワートレイン) | |
エンジン | L15A型:1.5L 直4 SOHC VTEC |
最高出力 | 110PS/5,800rpm |
最大トルク | 14.6kgf·m/4,800rpm |
変速機 | CVT |
サスペンション | |
前:マクファーソンストラット 後(FF):車軸式 後(4WD):ド・ディオン式 | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,740mm |
全長 | 4,125mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | FF:1,740mm 4WD:1,760mm |
車両重量 | 1,250 - 1,360kg |
その他 | |
燃費 | FF:17.6km/L 4WD:15.4km/L (いずれも10・15モード) |
ブレーキ | 前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式リーディング・トレーリング |
系譜 | |
後継 | ホンダ・フリード FLEX ホンダ・フリードスパイク |
概要
初代モビリオの派生車種として、シャシおよびボディは初代フィットをベースとしたグローバルスモールプラットフォームを使用しており、趣味を楽しむための車というコンセプト[1]に沿って、3列目シートを廃した5人乗りのトールワゴンである。開発コンセプトは「ガレージボックス」[2]。
ファミリーのユーザーを重視したモビリオに対しモビリオスパイクは趣味の道具であることを重視したため、リアクオーターウインドウがあった箇所に小物入れを用意したり[3]、テールランプをリアバンパー内に埋め込みリヤゲート幅をより広げる(後期型を除く)など、独自の仕様および装備が設定されている。乗車定員は5人であるが、モビリオより全長は55mm長い。 後席のドアは、モビリオと同様の左右両側スライドドア[4]であり、スライドドアの窓は、パワーウィンドウではなく留め具で開閉する窓を採用している。
内装は、前席がモビリオとは異なりベンチシートとなっており、後席もフィットと同様の折り畳み機構を備えており、燃料タンクを前席の下に配置しているため、前に倒すと荷物室と一体となり、段差のない広いスペースとなる。
搭載エンジンはL15A型の1種類のみである。変速機はCVTのみであるが、グレードによっては手動操作で7段階に変速比を変えられる仕組みを備える。
リヤエンブレムは「Spike」ロゴのみが配される。
搭載エンジン
初代 GK1/2型(2002年-2008年)
- 発表される(発売は翌9月19日)。
- グレードは、「W」「A」「Y」の3グレード体制(「W」と「A」はメーカーオプションでLパッケージが選択可能)。
- トランスミッションはCVTのみ(「W」と「A」タイプは7スピードモード付き)。
- ボディカラーは、新色である「ガラパゴスグリーン・メタリック」と「スカイブルー」の2色を含めた全10色がラインナップされる(ただし「Y」タイプは、タフタホワイトとサテンシルバーメタリックの2色のみとなる)。
- 型式はLA-GK1(FF)/LA-GK2(4WD)。
- 「W」および「A」タイプにビレットタイプの専用フロントグリルや、アルミホイール、本革巻ステアリングホイール などを装備した「Lパッケージ2」が追加される。
- マイナーチェンジがおこなわれる(発売は2月12日)。
- 大型メッキグリルとリアバンパーガーニッシュを採用するなどの変更が行われると共に、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得した。
- 型式はCBA-GK1/GK2に変更。
- 「A」タイプに、ディスチャージヘッドランプやプライバシーガラス、マイクロアンテナなどを装備した特別仕様車「スタイリッシュエディション」が追加される。車体色は専用色を含む7色が設定される。
- マイナーチェンジ(発売は翌12月2日)。
- フロントバンパー、ヘッドライトやリアコンビネーションランプなどのデザインを一新し、エクステリアデザインが大幅に変更された。
- インテリアではシート表皮、ステアリングホイール、メーターなどのデザインが変更されたほか、インテリアカラーにベージュが追加された。また、フロントシートはカップホルダー&ユーティリティボックス内蔵のものに変更された。
- ボディカラーは新色4色を含む9色となったほか、グレード体系を「AU」と「W」の2グレードに再編し、それぞれに7スピードモードを採用した「Sパッケージ(パドルシフト付本革巻きステアリングホイール、自発光メーター、カラードサイドシルガーニッシュ、テールゲートスポイラーを専用装備)」を設定。
- 環境性能も向上され、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(★★★★)」認定を取得すると共に、「平成22年度燃費基準+5%」を達成。
- 型式はDBA-GK1/GK2に変更。
- 「W」と「AU」タイプに、特別仕様車「アクティブエディション」・「HDDナビ アクティブエディション」が追加される。「アクティブエディション」全車にプレイングボード付カーゴと撥水シート表皮&撥水ドアライニング表皮が追加装備され、「AU」にはイモビライザーも装備し、「W」」にはキーレスエントリー1体型キーを1本追加した。「HDDナビ アクティブエディション」には「アクティブエディション」の装備に、Honda HDDインターナビシステム(リアカメラ付)を追加した。
- 価格設定を抑えた「A」タイプが追加される。同時に「AU」と「W」タイプをベースにした特別仕様車「HID エディション」および「HDDナビ HID エディション」が追加される。前者はディスチャージヘッドライトや、撥水シート表皮&撥水ドアライニング表皮、プレイングボード付カーゴを装備すると共に、4WD車には熱線入りフロントウィンドウや、ヒーテッド・ドアミラー、大容量バッテリーがセットになっている「寒冷地パッケージ」が装備される。後者は「HID エディション」の装備に加え、Honda HDDインターナビシステム(リアカメラ付)が追加装備される。
- 生産終了。以降は在庫対応分のみの販売となる。
- モビリオの後継車フリードが発表される(発売は翌5月30日)。フリードにも2列シート仕様の「FLEX」が設定されていた(2011年のマイナーチェンジで廃止)。当初はモビリオスパイクも併売されていたが、6月25日にカタログラインナップからなくなり、販売も終了した。モビリオと合算した新車登録台数の累計は30万4195台[2]。
前期型リア
後期型リア
車名の由来
- Mobilio:Mobility(移動体)Mobile(移動しやすい)からの造語。
- Spike:英語で「釘など先の尖ったもの」。「何事にもこだわりを忘れずに尖っていたい」という思いを込めて命名された。
取扱い販売店
脚注
関連項目
- 本田技研工業
- ホンダ・フィット - ベース車
- ホンダ・モビリオ - 姉妹車
- ホンダ・フリード - モビリオの後継車
- ホンダ・フリードスパイク - 後継車
- ホンダ・S-MX - 類似コンセプト車
- ホンダ・エアウェイブ
- グローバルスモールプラットフォーム
外部リンク
- Honda | 今まで販売したクルマ | モビリオ スパイク
- Honda | 四輪製品アーカイブ「モビリオ」