『ブルース・ブラザース2000』(The Blues Brothers 2000)は、『ブルース・ブラザース』(1980年)の続編として1998年に公開されたアメリカ映画。
ブルース・ブラザース2000 | |
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The Blues Brothers 2000 | |
監督 | ジョン・ランディス |
脚本 | ダン・エイクロイド ジョン・ランディス |
製作 | ダン・エイクロイド ジョン・ランディス レスリー・ベルツバーグ |
製作総指揮 | バーリン・ブリスタイン |
出演者 | ダン・エイクロイド ジョン・グッドマン ジョー・モートン |
音楽 | ポール・シェイファー |
撮影 | デイヴィッド・ヘリントン |
編集 | デール・ベルディン |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ |
公開 | 1998年2月6日 1998年5月30日 |
上映時間 | 123分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $28,000,000 |
興行収入 | $14,051,384[1] |
前作 | ブルース・ブラザース |
NBCの人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」の、同名の人気コーナーのキャストとバンドをベースに、ストーリーをつけて1980年に映画化され大ヒットした『ブルース・ブラザース』の続編として制作された。
あらすじ
18年の刑期を終えて刑務所から出たエルウッドを待っていたのはジェイクの訃報であった。カーティス小父貴も死して久しく、その息子キャブ・チェンバレンは警察署長の役職にあって会いに行ったエルウッドは追い返されてしまう。エルウッドは天涯孤独の身になってしまった。
少年時代を過ごした孤児院を訪ねたエルウッドはバスターという少年と意気投合、更に古い知り合いの酒場で従業員マイティ・マックに歌の才能を見出し、彼らと「ブルース・ブラザーズ」を結成してバンドを復活させることを決める。ラジオのパーソナリティをして過ごしていたスティーブ・クロッパーとドナルド・ダック・ダン、中古車ディーラーとして成功していたマット・マーフィーたちを誘い、バンドは復活する。一方で孤児院に無断でバスターを連れ出したことにより、キャブたち警官隊と孤児院のスタッフに追われる身となる。
演奏旅行中、ジェームズ神父の信仰復興集会に行き当たったエルウッドたちは助けを求めて集会に参加する。ジェームズ神父は 18年前にジェイクが「啓示」を受ける切っ掛けとなった人物であった。キャブはエルウッドたちを追ってきたところにジェームズ神父の歌に打たれて「啓示」を受け、ブルース・ブラザーズに参加することとなる。
クイーン・ムセットという謎の女性が主催するコンテストを演奏の場に選んだエルウッドたち。クイーン・ムセットの審査を受けて出場権を得たブルース・ブラザーズ四人組とバンドは、優勝候補のルイジアナ・ゲイター・ボーイズと争って負けてしまうが、彼らと一緒にセッションを演じ観客を大いに湧かせる。
キャスト
- エルウッド・ブルース:ダン・エイクロイド(吹替:玄田哲章)
- マイティ・マック:ジョン・グッドマン(吹替:福田信昭)
- バスター・ブルース:(J・エヴァン・ボニファント)(吹替:亀井芳子)
- キャブ・チェンバレン(イリノイ州警察 警察署長):ジョー・モートン(吹替:田中正彦)
- スティーブ"ザ・カーネル"クロッパー:スティーヴ・クロッパー
- ドナルド"ダック"ダン(バンドのベースギター):ドナルド・ダック・ダン
- マーフィ"マーフ"ダン(バンドのキーボード):(マーフィ・ダン)
- ウィリー"トゥー・ビッグ"ホール(バンドのドラム):ウィリー・ホール
- トム"ボーンズ"マローン(バンドのトロンボーン):(トム・マローン)
- "ブルー・ルー"マリーニ(バンドのサックス):(ルー・マリーニ)
- マット"ギター"マーフィ(バンドのギター):(マット・マーフィ)
- アラン"ミスター・ファビュラス"ルービン(バンドのトランペット):(アラン・ルービン)
- マタラ:(シャーン・ジョンソン)
- クレオファス・ジェームズ牧師:ジェームス・ブラウン(吹替:茶風林)
- マット"ギター"マーフィの妻:アレサ・フランクリン(吹替:くじら)
- 刑務所 所長:フランク・オズ
- ピケット氏:ウィルソン・ピケット
- 用務員:(ジョニー・ラング)
- クイーン・ムセット:エリカ・バドゥ
- マーヴィン・ガスペロン(「ルイジアナ・ゲーター・ボーイズ」):B.B.キング(吹替:茶風林)
- 「ルイジアナ・ゲーター・ボーイズ」のメンバー
- エリック・クラプトン(ギター、ボーカル)
- ボー・ディドリー(ギター、ボーカル)
- アイザック・ヘイズ(ボーカル)
- ジャック・ディジョネット(ドラム)
- スティーヴ・ウィンウッド(オルガン、ボーカル)
- ジェフ・バクスター(ギター)
- (ゲイリー・U.S.ボンズ)(ボーカル)
- クラレンス・クレモンズ(サックス)
- (ジョン・ファディス)(トランペット)
- ドクター・ジョン(キーボード、ボーカル)
- (トミー・マクドネル)(ボーカル)
- チャーリー・マッセルホワイト(ハーモニカ、ボーカル)
- ビリー・プレストン(キーボード、ボーカル)
- (ルー・ロールス)(ボーカル)
- ジョシュア・レッドマン(サックス)
- ココ・テイラー(ボーカル)
- (トラヴィス・トリット)(ギター、ボーカル)
- ジミー・ヴォーン(ギター、ボーカル)
- グローヴァー・ワシントン・ジュニア(サックス)
- ウィリー・ウィークス(ベース)
- エリゾンド警部:ニア・ピープルズ
- ロシア人マフィア:(ミハエル・ボンダー)
- ボブ:ジェフ・モリス
豪華なキャスト
既に故人となっていたジョン・ベルーシとキャブ・キャロウェイ、ジョン・キャンディ[2]ら以外のほとんどのキャストが再登場、またB.B.キングやエリック・クラプトン等といった大御所ミュージシャン多数が新たに特別出演した為話題となった。「ザ・ブルース・ブラザーズ・バンド」の1人でギタリストのマット・マーフィは、『Making of The Blues Brothers 2000』でのインタビューにおいて、「キングやクラプトンなんて、一体どうやって呼んだんだろう」と驚愕していた。
興行収入
上記のように豪華なキャストを誇ったものの、アメリカ国内の劇場における興行収入は4000万ドル以上を記録した前作と比べて低い1400万ドルにとどまり、制作費の半分を回収したにすぎなかった。しかし日本やヨーロッパでの興行収入や、DVDやサウンドトラックなどの売り上げにより収益を上げている。
映画のプロモーションとしてエルウッド他主要メンバーが第40回グラミー賞授賞式、第31回スーパーボウルのハーフタイムショーでライブ・パフォーマンスを見せている。