フライ・トルメンタ(Fray Tormenta、1945年5月29日 - )は、メキシコ出身の覆面レスラー。本名はセルヒオ・グティエレス・ベニテス(Sergio Gutiérrez Benítez)。
来歴
少年時代は貧しい家庭で育った反動から非行に走っていたが、20代の時に更生して司祭になる。現在でも教会で司祭をしながら孤児院を経営している。
30代になった頃、教会には昔の自分と同じ境遇にある孤児達で溢れかえっていた。それに困っていた時、テレビでルチャ・リブレを見たことがきっかけでプロレスの道を歩む様になる。
孤児院を経営する神父兼プロレスラーの映画「エル・セニョール・トルメンタ」(1962年)、「トルメンタ・エン・エル・リング」(1965年)から、自身にフライ・トルメンタというリングネームを付けた。
有名になるまではプロレスのファイトマネーで孤児院を運営していた。孤児院では教育にも力を注ぎ、毎日必ず勉強時間を設けつつ、さらに上級生が下級生の面倒をみるようにしつけている。その甲斐もあり、彼の孤児院からは教師や公務員、弁護士といった人材が巣立っている。また孤児院内にはプロレスリングも設けられており、ここから実際にプロレスラーとなった人物もいた。
1998年にプロレスラーを引退後は、この孤児院出身者のマリオという男性が(フライ・トルメンタ・ジュニア)を襲名している。この男性はレスラーの傍ら、弁護士も務めている[1]。
その逸話は、中学校2年生の英語の教科書『Sunshine English Course 2』(開隆堂出版)の第9章に掲載された。
2011年7月に1試合限定でIWRGに出場した。
脚注
- ^ 『奇跡体験!アンビリバボー』2001年12月13日放送分。
関連項目
- グラン・マスクの男 - フライ・トルメンタを元にした1991年のフランス映画。
- (たけし・さんま世紀末特別番組!! 世界超偉人500万人伝説) - 「救世主プロレスラー伝説」のテーマで紹介。
- 奇跡体験!アンビリバボー - 2001年12月13日放送分にて紹介。
- タイガーマスク
- ナチョ・リブレ 覆面の神様 - フライ・トルメンタを元にした2006年のアメリカ・コメディ映画。
- ツバサ - 日本からメキシコへ渡り、プロレスラーになるべく、彼の孤児院に身を寄せた。
- The Masked Saint - プロレスラーからプロテスタントの牧師になったクリス・ウェリーを元にした2016年のアメリカ映画。
外部リンク
- Profile - Luchawiki
- Church Revolution in Pictures