株式会社ファイントゥデイ（英語: FineToday Co., Ltd.）は、パーソナルケア商品のマーケティング・販売を手掛けている日本の企業。
概要
資生堂グループは長年にわたり、「TSUBAKI」「SENKA」「Uno」などの日用品事業を手掛けてきた。しかし、資生堂自体が新型コロナウイルスの影響により化粧品事業における売上が低下した他[1]、パーソナルケア事業においても、同業者間の競争激化により、広告費が高騰するなど経営の重荷となっていた[2][3]。
資生堂は2021年2月3日に、資生堂、資生堂ジャパン、エフティ資生堂の3社が手掛けているパーソナルケア事業を、同年7月1日付でファイントゥデイ資生堂へ会社分割により譲渡する事を発表したと同時に、ファイントゥデイ資生堂全株式をOriental Beauty Holdingへ譲渡する事を発表した[1][3][2][4]。
ファイントゥデイ資生堂は2021年7月1日付で、資生堂、資生堂ジャパン、エフティ資生堂からパーソナルケア事業を会社分割により譲受したと同時に、ファイントゥデイ資生堂はOriental Beauty Holdingの子会社となった[5][6]。資生堂はOriental Beauty Holdingの親会社であるAsian Personal Care Holding株式35%を取得してファイントゥデイ資生堂の経営に参画する[4]。なお、製造は引き続き資生堂久喜工場（埼玉県久喜市）で行う[1]。
2023年1月1日付で、商号（会社名）を「株式会社ファイントゥデイ資生堂」から「株式会社ファイントゥデイ」に変更した。[7]
沿革
- 1959年 10月 - 資生堂商事株式会社設立
- 1990年 7月 - 資生堂商事株式会社を資生堂ファイントイレタリー株式会社へ商号変更
- 2000年 10月 - 株式会社エフティ資生堂設立 資生堂ファイントイレタリー株式会社を吸収合併し、同時に久喜工場を含むパーソナルケア事業を営業譲渡により 株式会社資生堂から譲り受ける。
- 2003年 10月 - 新設分割により新株式会社エフティ資生堂設立 旧株式会社エフティ資生堂の事業のうち、生産事業（久喜工場）以外の事業を新株式会社エフティ資生堂に承継。 生産事業（久喜工場）のみの会社となった旧株式会社エフティ資生堂は、吸収合併により株式会社資生堂に吸収。
- 2021年
- 5月 - 株式会社ファイントゥデイ資生堂設立
- 7月 - 株式会社ファイントゥデイ資生堂事業開始 株式会社資生堂および株式会社エフティ資生堂から、吸収分割によりパーソナルケア事業を引き継ぎ事業開始。
- 10月 - Oriental Beauty Holdingがファイントゥデイ資生堂を吸収合併[8]。同時にOriental Beauty Holdingの商号をファイントゥデイ資生堂へ変更。
- 2023年 1月 - 株式会社ファイントゥデイ資生堂を株式会社ファイントゥデイへ商号変更
主なブランド
脚注
- ^ a b c 資生堂「高価格品に資源集中」 日用品売却1600億円発表日本経済新聞 2021年2月3日
- ^ a b 資生堂がパーソナルケア事業を投資ファンドに売却 新会社の株主として参画WWD JAPAN 2021年2月3日
- ^ a b 資生堂がパーソナルケア事業を1600億円で売却、TSUBAKIやウーノ展開FASHIONSNAP.com 2021年2月3日
- ^ a b パーソナルケア事業譲渡に伴う会社分割（簡易吸収分割）等に関するお知らせ ～CVC社との合弁事業化によりさらなる成長と発展を目指して～ 資生堂 2021年2月3日
- ^ パーソナルケア事業の譲渡完了（日本国内等）と合弁事業の稼働開始に関するお知らせ資生堂 2021年7月1日
- ^ 「ファイントゥデイ資生堂」始動 資生堂の日用品事業を引き継ぎグローバル化加速WWD JAPAN 2021年6月30日
- ^ “商号（会社名）変更に関するお知らせ ～株式会社ファイントゥデイ資生堂は、「株式会社ファイントゥデイ」へ～”. 株式会社ファイントゥデイ. 2023年1月12日閲覧。
- ^ 株式会社ファイントゥデイ資生堂国税庁法人番号公表サイト
- ^ 『たっぷり、深く、あなたのうるおいになる。新生HADASUI 目指したのは「肌にいちばん近い水」処方もデザインも新たに、9月23日誕生』（プレスリリース）株式会社ファイントゥデイ資生堂、2022年9月14日。2023年2月12日閲覧。
外部リンク
- 株式会社ファイントゥデイ