ビハインドザマスク (競走馬)

ビハインドザマスク（欧字名:Behind the Mask、1996年4月24日 - 2012年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬^[1]。主な勝ち鞍に2000年のセントウルステークス、2001年のスワンステークス、2002年の京都牝馬ステークス。

ビハインドザマスク
欧字表記	Behind the Mask^[1]
品種	サラブレッド^[1]
性別	牝^[1]
毛色	鹿毛^[1]
生誕	1996年4月24日^[1]
死没	2012年2月21日（16歳没）
父	ホワイトマズル^[1]
母	ヴアインゴールド^[1]
母の父	Mr. Prospector^[1]
生国	日本（北海道千歳市）^[1]
生産者	社台ファーム^[1]
馬主	（株）日本ダイナースクラブ→ （有）サンデーレーシング^[1]
調教師	北橋修二（栗東）^[1]
競走成績
生涯成績	23戦10勝^[1]
獲得賞金	3億2064万6000円^[1]
勝ち鞍 GII スワンS 2001年 GIII セントウルS 2000年 GIII 京都牝馬S 2002年
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経歴

• 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ^[2]

競走馬時代

1999年7月25日、小倉競馬場の4歳未勝利戦でデビューし、1着。続く500万下条件戦も勝って連勝。900万下クラスを休養を挟んで5戦し、休養明けの翌2000年5月の祇園特別で3勝目を挙げる。1600万下クラスも2戦目のストークステークスで通過し、オープンクラスへ昇級初戦の北球種短距離ステークス、続く小倉日経オープンと連勝。重賞初出走のセントウルステークスも分7秒6のレコードタイムで重賞初勝利を挙げた。次走のスプリンターズステークス11着のあと休養に入って、2001年初戦の高松宮記念14着、2戦目マイラーズカップ13着と3戦続けて二桁着順に終わるが、オープン特別の都大路ステークスで1分32秒1のレコードタイムをマークし久しぶりの勝利を挙げる。安田記念5着、朱鷺ステークス5着、スプリンターズステークス6着を経て出走のスワンステークスでタイキトレジャーを下して重賞2勝目。マイルチャンピオンシップ4着、阪神牝馬ステークス5着のあと、6歳を迎えて京都牝馬ステークスに出走し、ダイヤモンドビコーをおさえて重賞3勝目。これが最後のレースとなって引退した。

引退後

引退後は故郷の社台ファームで繁殖牝馬として繋養された。2012年に8番仔を出産後に急死^[3]。16歳没。直仔から重賞勝ち馬は出なかったが、初仔アメーリアの仔サンライズソアが平安ステークス、名古屋大賞典を制し^[4][5]、3番仔ヴェイルドクリスの産駒ベラジオソノダラブが兵庫若駒賞、兵庫ユースカップに勝っている。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ^[2]およびnetkeiba.com^[6]に基づく。

年月日	競馬場	競走名	格	頭数	枠番	馬番	オッズ （人気）		着順	騎手	斤量 [kg]	距離（馬場）	タイム （上り3F）	タイム 差	勝ち馬/（2着馬）
1999.07.25	小倉	4歳未勝利		18	5	9	07.3	0（3人）	01着	宝来城多郎	53	芝1200m（良）	01:08.9 (34.4)	-0.2	（トウカイエンペラー）
0000.08.08	小倉	4歳上500万下		15	3	4	02.9	0（1人）	01着	宝来城多郎	53	芝1200m（良）	01:08.4 (35.7)	-0.2	（オルカインパルス）
0000.08.22	小倉	別府特別	900	10	6	6	02.3	0（1人）	05着	宝来城多郎	53	芝1200m（良）	01:08.7 (34.0)	-0.2	タマモシークレット
0000.09.04	小倉	大濠特別	900	18	1	2	03.3	0（1人）	02着	福永祐一	52	芝1200m（良）	01:08.2 (33.8)	-0.2	ドクトリン
0000.09.26	阪神	瀬戸内海特別	900	10	3	3	03.8	0（2人）	03着	福永祐一	53	芝1600m（良）	01:35.3 (34.0)	-0.2	オルカインパルス
0000.10.10	京都	保津峡特別	900	14	3	3	02.4	0（1人）	03着	福永祐一	53	芝1600m（良）	01:33.8 (34.5)	-0.1	ミッキーダンス
2000.05.07	京都	祇園特別	900	16	2	3	02.0	0（1人）	01着	福永祐一	54	芝1200m（良）	01:09.1 (33.4)	-0.1	（ヒシレイホウ）
0000.05.28	中京	飛騨S	1600	18	4	8	02.9	0（1人）	02着	松永幹夫	54	芝1200m（良）	01:08.7 (34.5)	-0.1	ニシオセーラム
0000.06.19	阪神	ストークS	1600	17	5	10	01.8	0（1人）	01着	福永祐一	55	芝1600m（良）	01:34.5 (34.3)	-0.2	（オーソリティー）
0000.07.15	小倉	北九州短距離S	OP	11	5	5	01.9	0（1人）	01着	福永祐一	53	芝1200m（良）	01:07.3 (33.3)	-0.1	（サウンドワールド）
0000.08.20	小倉	小倉日経オープン	OP	17	8	17	01.4	0（1人）	01着	福永祐一	54	芝1200m（良）	01:09.1 (35.1)	-0.0	（ラパシオン）
0000.09.10	阪神	セントウルS	GIII	16	2	3	03.7	0（2人）	01着	福永祐一	55	芝1200m（良）	R1:07.6 (33.2)	-0.0	(ブラックホーク)
0000.10.01	中山	スプリンターズS	GI	16	1	1	06.9	0（3人）	11着	福永祐一	55	芝1200m（稍）	01:09.8 (35.2)	-1.2	ダイタクヤマト
2001.03.25	中京	高松宮記念	GI	18	8	17	11.8	0（4人）	14着	福永祐一	55	芝1200m（良）	01:09.5 (35.3)	-1.1	トロットスター
0000.04.14	阪神	マイラーズC	GII	17	2	4	18.7	0（6人）	13着	福永祐一	55	芝1600m（良）	01:33.8 (35.0)	-1.0	ジョウテンブレーヴ
0000.05.13	京都	都大路S	OP	16	1	1	26.3	0（6人）	01着	松永幹夫	55	芝1600m（良）	R1:32.1 (33.9)	-0.0	（ニホンピロスワン）
0000.06.03	東京	安田記念	GI	18	6	11	25.4	（11人）	05着	松永幹夫	56	芝1600m（良）	01:33.6 (35.6)	-0.6	ブラックホーク
0000.07.15	新潟	朱鷺S	OP	9	3	3	02.4	0（1人）	05着	柴田善臣	56	芝1400m（良）	01:19.9 (34.0)	-0.5	マグナーテン
0000.09.30	中山	スプリンターズS	GI	12	1	1	17.2	0（6人）	06着	福永祐一	55	芝1200m（良）	01:07.2 (33.6)	-0.2	トロットスター
0000.10.27	京都	スワンS	GII	13	7	10	03.3	0（2人）	01着	松永幹夫	55	芝1400m（良）	01:20.8 (33.8)	-0.0	（タイキトレジャー）
0000.11.18	京都	マイルCS	GI	18	2	3	15.5	0（7人）	04着	松永幹夫	55	芝1600m（良）	01:33.7 (34.0)	-0.5	ゼンノエルシド
0000.12.16	阪神	阪神牝馬S	GII	16	1	1	02.7	0（1人）	05着	松永幹夫	56	芝1600m（良）	01:33.8 (35.4)	-0.3	エアトゥーレ
2002.01.27	京都	京都牝馬S	GIII	12	4	4	09.1	0（4人）	01着	福永祐一	58	芝1600m（重）	01:36.0 (34.5)	-0.1	（ダイヤモンドビコー）

繁殖成績

	馬名	誕生年	性	毛色	父	馬主	厩舎	戦績	主な勝利競走	供用	出典
初仔	アメーリア	2003年	牝	青鹿毛	スペシャルウィーク	（有）社台レースホース	栗東・松元茂樹 →名古屋・(角田輝也) →栗東・松元茂樹	8戦2勝（うち地方5戦2勝)		（繁殖牝馬）	^[7]
2番仔	シュガーヴァイン	2004年	牝	鹿毛	アグネスタキオン		栗東・河内洋	13戦3勝		（繁殖牝馬）	^[8]
3番仔	ヴェイルドクリス	2005年	牝	青鹿毛	シンボリクリスエス		栗東・松元茂樹	14戦3勝		（繁殖牝馬）	^[9]
4番仔	ルペルカリア	2007年	牝	鹿毛	タイキシャトル		栗東・矢作芳人 →西脇・田中道夫 →美浦・高柳瑞樹	14戦2勝			^[10]
5番仔	マスクトヒーロー	2008年	牡	鹿毛	ハーツクライ		北海道・林和弘 →美浦・(新開幸一)	13戦7勝（うち地方2戦2勝）			^[11]
6番仔	マスクオフ	2009年	牝	黒鹿毛	ディープインパクト	吉田照哉	美浦・和田正道	5戦1勝		（繁殖牝馬）	^[12]
7番仔	オメガヴェンデッタ	2011年	牡→騸	鹿毛	ゼンノロブロイ	(原禮子)	栗東・安田隆行 →美浦・田中剛 →小林・荒山勝徳	35戦5勝（うち地方7戦0勝）			^[13]
8番仔	（ビハインドザマスクの2012）	2012年	牝	鹿毛	シンボリクリスエス						^[14]

血統表

ビハインドザマスクの(血統)			（血統表の出典）^[§ 1]
父系	リファール系			^[§ 2]
父 *ホワイトマズル White Muzzle 1990 鹿毛	父の父 *ダンシングブレーヴ Dancing Brave 1983 鹿毛	Lyphard	Northern Dancer
			Goofed
		Navajo Princess	Drone
			Olmec
	父の母 Fair of the Furze 1982 鹿毛	Ela-Mana-Mou	*ピットカーン
			Rose Bertin
		Autocratic	Tyrant
			Flight Table
母 *ヴアインゴールド Vain Gold 1979 鹿毛	母の父 Mr. Prospector 1970 鹿毛	Raise a Native	Native Dancer
			Raise You
		Gold Digger	Nashua
			Sequence
	母の母 Chancy Dance 1973 鹿毛	Bold Reason	Hail to Reason
			Lalun
		Hasty Hitter	*ヒッティングアウェー
			Hasty Doll
母系(F-No.)	ヴアインゴールド(USA)系(FN:4-r)			^[§ 3]
5代内の近親交配	アウトブリード			^[§ 4]
出典	^ ^[15] ^ ^[16] ^ ^[15]^[16] ^ ^[15]^[16]

• 近親にコイウタ（ヴィクトリアマイル）^[16]

脚注

1. ^ ^{a b c d e f g h i j k l m n o} “ビハインドザマスク”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
2. ^ ^{a b} “ビハインドザマスク 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
3. ^ ビハインドザマスク(ＪＰＮ) - 血統書サービス、2022/2/26閲覧。
4. ^ “サンライズソア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
5. ^ “【新潟２歳Ｓ】ミルコ絶賛の逸材ソアが出世レース制す”. サンケイスポーツ. (2016年8月23日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20160823/pog16082305050004-c.html 2020年4月28日閲覧。 
6. ^ “ビハインドザマスクの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月28日閲覧。
7. ^ “アメーリア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
8. ^ “シュガーヴァイン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
9. ^ “ヴェイルドクリス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
10. ^ “ルペルカリア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
11. ^ “マスクトヒーロー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
12. ^ “マスクオフ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
13. ^ “オメガヴェンデッタ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
14. ^ “＿”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
15. ^ ^{a b c} “ビハインドザマスク 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月28日閲覧。
16. ^ ^{a b c d} “ビハインドザマスクの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月28日閲覧。

外部リンク

• 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
• ビハインドザマスク - 競走馬のふるさと案内所