ヒッポナクス(英語: Hippōnax・古代ギリシア語: Ἱππῶναξ[1])は、紀元前540年ごろの、ギリシアのイアンボス詩人である。
人物
ヒッポナクスはエペソスで生まれたが、追放されてクラゾメナイで貧しい生活をした[2]。敵に対する誹謗中傷を、イアンボスを用いた詩で表現したことで知られる。彼による悪口の詩は、彫刻家を自殺に追い込んだほどであったという。しかし、現存する詩はわずかな断片に限られる[3]。
脚注
- ^ (West, Martin L.) (2015), “Hipponax” (英語), Oxford Research Encyclopedia of Classics (Oxford University Press), doi:10.1093/acrefore/9780199381135.013.3125, ISBN (978-0-19-938113-5)
- ^ Hipponax- Encyclopedia Britannica 1911
- ^ Christopher G. Brown, 'Hipponax', in A Companion to the Greek Lyric Poets, Douglas E. Gerber (ed), BRILL, 1997. ISBN (90-04-09944-1). Cf. p.81