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パシリとは、「使い走り(つかいはしり、つかいばしり)」を指す俗語・若者言葉。使い走りの砕けた言い方である「使いっ走り(つかいっぱしり)」から。
学校や社会などの集団内で強い立場の者が、より弱い立場の者に(しばしば不当に)用事を命じて使いに行かせるとき、その使いに行かされる者、もしくはその行為を言う。動詞化して「パシる」「パシらせる」と使われることもある。
社会学者の(打越正行)の研究によれば、暴走族のような上下関係の厳しい集団内におけるパシリは、集団に参加する際に通過するイニシエーションであり、先輩がパシリ役の後輩に目をかけるかどうかを選別する機会である[1]。パシリには様々な雑務が課されるが、課題を忠実にこなすことよりも、定期的に課題に失敗して笑いの種になることが、その後のメンバーとの信頼関係の形成にとって重要となる[1]。