『バックドロップ・クルディスタン』(Back Drop Kurdistan)は、日本におけるクルド人家族を扱う2007年のドキュメンタリー映画。
概要
当時、日本映画学校に在籍していた(野本大)が卒業制作の題材を探している時に出会った、在日クルド人のカザンキラン一家を、約3年にわたって追ったドキュメンタリー。[1]この企画を卒業制作として提出するもあえなく落選。撮影を続行するため、同校を中退して本作を完成させた。[2]
あらすじ
トルコでの迫害を逃れ、日本にやって来たクルド人のカザンキラン一家。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に対して難民認定を求め、カザンキラン一家は国連大学前で座り込みを行う。それによってUNHRより難民認定を受けることができたのも束の間、日本国は国連の認定を無視して、父・アーメットと長男ラザマンを拘束し、トルコへ強制送還してしまう。残されたのは長女・ゼリハのみ。
これまで「傍観者」に過ぎなかった野本は、その問題の背景を探りだすため、自らトルコに向かう。
受賞
- 山形国際ドキュメンタリー映画祭2007 アジア千波万波部門 市民賞・奨励賞受賞[3]
- 第62回毎日映画コンクール ドキュメンタリー映画賞受賞[4]