ハプログループN9 (mtDNA)

ハプログループN9 (mtDNA)は分子人類学におけるミトコンドリアDNAハプログループの一タイプであり、ハプログループN (mtDNA)の子型である。

下位系統

• N9
  • N9a：東アジア、中央アジア、東南アジア
  • N9b：日本、沿海州
  • Y：
    • Y1
      • Y1a: オホーツク海沿岸
      • Y1b
        • Y1b*: ロシア（ヴォルガ・タタール人）
        • Y1b1: 中国、日本
      • Y1c: ロシア（ハム二ガン族）、韓国（特に済州島民）、中国新疆（ウイグル族）、カナダ^[1]
    • Y2：マレー諸島

分布

ハプログループN9はN9a、N9b、Yの3つの下位系統に分かれる。このうちYはアイヌを含むオホーツク海沿岸に多い（詳細はハプログループY (mtDNA)を参照）。ユーラシア北部が起源とされるハプログループN9は、日本人の約7%が該当します。 カムチャツカ半島をはじめとする北東アジアに分布しており、日本には比較的古い時代にやってきて縄文人になったグループと、 比較的新しい時代にやってきてオホーツク文化を形成したグループがいると考えられており、古代から魚を食していたといわれています。、とくに中国南部や台湾先住民に比較的多く見出されるN (mtDNA)|英語版^[2][3][4]。

脚注

1. ^ YFull MtDNA Haplotree v.1.02.3454 (as of October 23, 2020)
2. ^
3. ^ https://dena.com/jp/article/003157
4. ^ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC524407/

ヒトのミトコンドリアDNAハプログループの系統樹

ミトコンドリア・イブ ((L))

(L0)

(L1)

(L5)

(L2)

(L6)

(L4)

L3

M

N

M7

(M8)

(M9)

D

G

(Q)

(N1)

(N2)

N9

A

(O)

(S)

X

R

M7a

C

Z

E

(I)

(W)

Y

(R0)

(R9)

B

(JT)

P

U

(HV)

F

(J)

(T)

(K)

H

(V)