「ハウンド・ドッグ」(原題:"Hound Dog")は、1956年にエルヴィス・プレスリーが発表したシングル。シングルの別面は「冷たくしないで (Don't Be Cruel)」だった。ビルボード誌では、1956年8月18日に、ビルボード誌チャート11週連続という驚異的な記録を出し、この年の年間ランキングで第1位となった。
「ハウンド・ドッグ」 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エルヴィス・プレスリー の シングル | ||||||||
A面 | 冷たくしないで | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | シングル | |||||||
録音 | 1956年7月2日 | |||||||
ジャンル | ロックンロール | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | RCAレコード | |||||||
作詞・作曲 | ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー | |||||||
プロデュース | スティーヴ・ショールズ (エルヴィス・プレスリー) | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
| ||||||||
エルヴィス・プレスリー シングル 年表 | ||||||||
| ||||||||
|
概要
原曲は、ビッグ・ママ・ソーントンが歌ったブルース。ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの作品。"Hound Dog"は、俗語で「口だけは達者な奴」「女たらし」の意。"rabbit"は「女」を表す。
ロックンロール
元々は女性歌手によるもので、当初エルヴィスは録音することを嫌がっていたが、フレディ・ベル&ベルボーイズのラスベガス公演に行ったエルヴィスが、ナンセンスな替え歌にしていたのを観て、そこからさらに歌詞を少し変えて録音した。 このことについて、後にエルヴィスは「もう一つ言葉を変えていたら、きっと君達大金持ちだったのにね」と語ったという[2]。
1956年7月2日のセッションで26テイク録音した後、RCAのスティーヴン・H・ショールズはこれで終わりにしてもよいと思ったが、エルヴィスは納得がいかず、結局は最後のテイク31が採用された[3][4](しかし18テイク目で終わろうとし、30テイク録音した後全てのテイクを聞きなおし28テイク目を選んだとする資料もある[5])。
「ハウンド・ドッグ」と「冷たくしないで」はどちらも大ヒットしたためA面、B面の区別はない。よって、ダブルA面での初のナンバー1ヒットとなった。
1988年に史上最高のジュークボックス・ヒットとしてグラミー・オブ・フェイム賞を受賞、2004年に『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では19位となった。
脚注
- ^ 45cat - Elvis Presley - Don't Be Cruel / Hound Dog - RCA Victor - USA - 47-6604
- ^ アーティスト・オブ・センチュリー ライナーノーツ
- ^ ザ・キング・オブ・ロックン・ロール コンプリート50’sマスターズ ライナーノーツ10P
- ^ エルヴィス'56 ライナーノーツ8P
- ^ DVD エルヴィス'56