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ネズ(杜松、学名: Juniperus rigida)は、ヒノキ科ビャクシン属に属する針葉樹。別名はネズミサシ[2]、ムロ、モロノキ、トショウ。
ネズ |
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盆栽に仕立てたネズ |
保全状況評価[1] |
LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) |
分類 |
学名 |
Juniperus rigida Sieb. et Zucc. (1844) |
和名 |
ネズ(杜松)、ネズミサシ、ムロ、モロノキ |
英名 |
temple juniper、needle juniper |
和名はネズの硬い針葉をネズミ除けに使っていたこと[3]から、「ネズミを刺す」という意で「ネズミサシ」となり、それが縮まったことに由来する。
分布
日本では東北地方以南の日当たりの良い丘陵地帯や花崗岩地に自生している。痩せた土地でも育ち、松枯れによって松が消えた跡地に増えることもある[4]。
特徴
ネズなどビャクシン属の雌の花序は、受粉後に多くの針葉樹と同様に球果となるが、通常の針葉樹のように乾燥した松ぼっくり状に熟すのではなく、受粉の1-2年後の10月頃に黒紫色漿果状の肉質に熟し、果実食の鳥に食われて内部の種子が散布される。
自生のネズ
果実
利用
庭木、生垣として利用され、盆栽では音読みの「トショウ」の名で親しまれている。球果は杜松子(トショウシ)と呼ばれ、中国では古くから漢方の生薬として利用されている。
有効成分として精油、ジテルペン酸などが含まれ、利尿・発汗、去風薬(きょふう)で尿道疾患や水腫(すいしゅ)などに用いる。
広島県立世羅高等学校がアロマオイルの抽出と商品化に取り組んでいる[4]。
保全状況評価
LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver. 2.3 (1994))
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
- "Juniperus rigida". National Center for Biotechnology Information (NCBI) (英語). (英語)
- "Juniperus rigida Siebold & Zucc." - Encyclopedia of Life (英語)
- Needs updating (1998). "Juniperus rigida". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2.3. International Union for Conservation of Nature. 2011年7月4日閲覧。 (英語)
- 波田善夫. “ネズ(ネズミサシ)”. 植物雑学事典. 岡山理科大学. 2011年7月4日閲覧。