ニワウルシ(庭漆、樗[2]、臭椿[2]、学名: Ailanthus altissima)は、ニガキ科の落葉高木。別名、シンジュ(神樹)。和名に「ウルシ」がついているが、ウルシ(ウルシ科)とは全くの別種。ウルシのようにかぶれる心配はない。
特徴
- 原産は中国北中部。日本には明治初期に渡来した。樹高は10~20m。葉は大型の羽状複葉を互生する。雌雄異株で、夏に緑白色の(小花)を多数円錐状につける。果実は秋に熟し、披針形で中央に種子がある。
- シンジュサンの食樹としても知られ、シンジュサンでの養蚕目的に栽培されたことも各地に野生化する原因となった。近年では道端などに広く野生化しており、日本同様に導入されたアメリカなどでは問題化している。
- 農業害虫の(シタベニハゴロモ)(カメムシ目(ビワハゴロモ科))が繁殖することでも知られ、アメリカや日本[3]に帰化して問題となっている。
- アレロパシー効果で他の植物の成長を阻害する。
- ニワウルシの名称はウルシに似ているが、かぶれないので庭に植えられることから。シンジュは英語名称の"Tree of Heaven(ツリー・オブ・ヘヴン:天国の木)"、ドイツ語名称のGötterbaum(ゲッターバウム:神の木)の和訳による。
利用
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
- 波田善夫. “ニワウルシ”. 植物雑学事典. 岡山理科大学. 2010年12月20日閲覧。
- 樹げむ舎. “”. 木のぬくもり・森のぬくもり(樹げむのTree World). 2010年12月20日閲覧。