『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』(ドラゴンクエストナイン ほしぞらのまもりびと)は、2009年(平成21年)7月11日にスクウェア・エニックスより発売されたニンテンドーDS用ロールプレイングゲーム(RPG)。
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
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対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 | レベルファイブ スクウェア・エニックス |
発売元 | スクウェア・エニックス 任天堂 |
プロデューサー | 市村龍太郎 |
ディレクター | 日野晃博 藤澤仁 |
デザイナー | 堀井雄二 |
シナリオ | 堀井雄二 |
プログラマー | 小林敬幸 |
音楽 | すぎやまこういち |
美術 | 鳥山明 中津英一朗 松本敏章 |
シリーズ | ドラゴンクエストシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | DSカード |
発売日 | 2009年7月11日 (uh)2010年3月4日 2010年7月11日 2010年7月23日 2010年8月19日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) ESRB: PEGI:12 USK:6 OFLC:PG |
売上本数 | 437万本[1] 542万本[2] |
その他 | ワイヤレス通信、すれちがい通信、ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 |
概要
評価 | ||||||
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概要の項目では、主に導入部分のみの説明とする。詳細、核心部分に関してはゲームシステムの項目以下を参照のこと。
ソフトの概要
ドラゴンクエストシリーズの本編第9作品目。開発は前作『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』に引き続き、レベルファイブが担当。キャッチコピーは「そして、僕たちは天使と呼ばれていた」。
タイトルロゴには女神の果実が描かれている。
ドラゴンクエスト本編作品で初めて、MORPGとしてマルチプレイ要素が導入された作品である(従来どおり、シングルプレイのみでも本編をクリアできる)。プラットフォームが、テレビの前でプレイする据置型ゲーム機ではない携帯型ゲーム機であることや、マルチプレイ要素の導入を理由に、「外伝」とすることも検討されたが、長期的なスケジュールを考慮した結果、本作を「本編」として制作に全力を注ぐこととなった[4]。
出荷本数は、発売から3日後の2009年7月14日時点で300万本[5]、同年9月24日時点で400万本[6]、発売から5ヵ月後となる同年12月21日時点でシリーズ過去最高の415万本[7]を突破した。海外での販売は任天堂が担当し、こちらも100万本以上が出荷されている[2]。これにより全世界累計で500万本を超えて、シリーズ最高記録となった。
発売日を迎える前から、東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」の大スクリーン街頭ビジョンで"99"のカウントダウンが行われ、カウントダウンが0になると同時にレベルアップのファンファーレが鳴り響き発売が開始された。ニンテンドーDS史上最速のスピードで国内販売数300万本を突破するなどの国民的RPGとして社会現象を巻き起こした[8]。
発売前後の経緯
2008年
- 12月10日 - 2009年3月28日発売予定と発表される。
2009年
- 2月12日 - 開発中に重大な不具合が発見された事で、発売日を7月11日に変更した[9]。
- 7月11日 - 発売。販売は午前7時より行われた。
- 7月14日 - 出荷本数300万本突破
- 9月24日 - 出荷本数400万本突破
- 12月21日 - 出荷本数415万本突破 ドラゴンクエストシリーズでは『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を抜き過去最多となった(廉価版の出荷本数を除く[10])
- 12月31日:12月末時点の出荷本数415万本で2009年の国内でのゲームソフトの中でもっとも出荷の多いタイトルとなった[11]。
2010年
- 3月4日 - アルティメットヒッツ(廉価版)が発売された。
- 3月31日 - 日本国内の出荷本数426万本突破
- 5月20日 - すれちがい通信で発売から2010年3月4日までに117,577,073人と言う記録を出し、シリーズ初の「ギネス・ワールド・レコーズ」に認定された[12]。
- 7月11日 - 北米版がアメリカ・カナダで発売。
- 7月23日 - 欧州版が発売(イギリス版・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語版)
- 8月19日 - 豪州版がオーストラリア・ニュージーランドで発売
- 12月31日 - 海外での出荷本数102万本突破
2011年
- 2月28日 - 日本で出荷数432万本突破
2014年
- 5月20日 - Wi-Fiサービスの終了(これにより、Wi-Fiショッピングおよび冒険の書を送るが使用不可になる)
プロローグ
天使達は人間を影から見守り、手助けをして暮らしている。主人公もその一人であり、彼らの目的は神様に会う事だった。人間達からの感謝の気持ちである「星のオーラ」が十分に溜まると、「世界樹の木」に「女神の果実」が実り、神の国へと行けるのだという。
ついに星のオーラが溜まり、女神の果実がなったが、ある事件が発生したことにより果実は全世界へと散らばり、主人公も地上へと落ちてしまう。
本作のシステム・特徴
旧作から引き継いだシステム
『III』と同様の仲間集め、職業、転職のシステムがある。プレイヤーが名前と、「戦士」や「魔法使い」などの「職業」を設定したキャラクターを作り、主人公を含めた最大4人のパーティーを組んで冒険を行う。ストーリーを進めることでキャラクターの職業を「転職」させることもできる。また、同じく『III』にあったパーティーの人数によって1人あたりの獲得経験値が変動する分配方式が採用されているが、本作ではレベルが高いキャラクターほど優先的に経験値が分配されるため、レベルの低いキャラクターを一気にレベルアップさせることが難しくなっている(レベルが低いキャラクターは少ない経験値でレベルが上がる)。
『VIII』と同様のスキルシステムがあり、スキルを上達させることで、ステータスが上昇したり、戦闘で使える様々な特技を覚える。
錬金のシステムも『VIII』から引き継いでいる。
本作固有のシステム
顔や髪型などをアバターのように設定できる自由度の高いキャラクターメイキングが採用されている。
一部を除き、戦闘システム、フィールドシステムにはシンボルエンカウント方式を採用している。すなわち、モンスターはフィールド上に表示されており、それと接触するとモンスターとの戦闘が開始される。
「クエスト」と呼ばれる短い冒険が184用意されている。これらは街の人に依頼されて行うもので、これらのクエストは物語本編とは直接関係がないため、本編を気にせず好きな時に楽しむことができる。ただし、一部は「ストーリークエスト」といい、エンディング後の物語をすすめるために必要なクエストもある。
新たなシステム「宝の地図」が登場。地図に描かれた場所を調べることで、そこにある地下ダンジョンを冒険できる。ダンジョンをクリアすると、新たな宝の地図がランダムに生成され、次のダンジョンを楽しめる。宝の地図も物語本編とは無関係なため、好きな時にプレイできる。これらの宝の地図はすれちがい通信により、他のプレイヤーに渡すことが可能。本作のすれちがい通信は、全国各地に「ルイーダの酒場」と名付けられた専用コミュニティースポットが設けられたり、特殊条件のダンジョンをプレイできる通称「まさゆきの地図」の発見など、社会現象になった。
Wi-Fi通信を利用することによって、追加のクエストの配信を受けたり、アイテムをゲーム内の通貨で購入できた、このサービスは2014年5月20日で終了している。また、インターネット連動型の企画も行われている[2]。
他のプレイヤーのキャラクターを自分のDSの中に呼び込み、一緒に冒険するマルチプレイも可能である。
スタッフ
動画・生配信・画像投稿に関するガイドライン
2021年3月19日改訂された。
- ニンテンドーDS版 『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』動画・生配信・画像投稿に関するガイドライン[13]
ゲームシステム
プレイヤーキャラクター
主人公を含めた各パーティーキャラクターは、登録の際に、性別・体型・髪型・髪の色・顔・肌の色・目の色・名前・職業(仲間のみ)をあらかじめ設定する。自分で仲間キャラクターを作れるシステムは『III』以来、主人公の性別を設定できるのは『IV』以来である。また、全8箇所への装備品によって外見グラフィックが変化し[14]、キャラクターはさながらアバターのようになる(そのためネタ装備とも言えるような装備が多数ある)。発見した「しぐさ」を設定し、コマンドによって行うこともできる[15]。
パーティーキャラクターは必ず「旅芸人」などの職業を一つ持っており、職業によって装備できる武具や覚える呪文・特技などが異なり、キャラクターの性能的な特徴が決定付けられる[16]。
主人公の職業は最初は天使から旅芸人となるが、ルイーダの酒場で作成するキャラクターが最初に就く職業は前述のとおりキャラクター登録の際に決定でき[16]、また「ダーマ神殿」にて転職できる[17][18]。本作の上級職への転職条件は特定のクエストをクリアすることとなった[19]。
基本コマンド
『VIII』までとは大きく異なっている。主要コマンドでは「はなす」と「しらべる」がなくなり、「べんりボタン」でのみの操作となったほか、「なかま」のコマンドが「そうび」と「つよさ」に分けられた。これにより、『VI』以降は「さくせん」コマンドの内部コマンドになっていた「そうび」が主要コマンドとして復活。「そうび」と「つよさ」は、画面切り替えが行われるようになるなど、これまでのようにウインドウを重ねて表示する形式ではなくなっている。
「せんれき」は最初は使用できないが、ゲームを進めると選択可能になる。また、「さくせん」コマンドの内部コマンド「さくせんがえ」にて、パーティメンバー各位の配置を「前列」か「後列」のいずれかに設定するようになった。従来作にあった「ならびかえ」コマンドは本作にはないため、キャラクターの順番を入れ替えるにはルイーダの酒場で一度仲間を預け、再び呼び出す以外に方法はない(主人公は預けられないため、主人公の死亡時以外は他のキャラを先頭にできない)。
転職・転生システム
「転職システム」は、『III』や『VI』、『VII』とは異なり、転職前のステータスは転職後に影響を及ぼさず、職業一つ一つにレベルとステータスが独立している。呪文は職業固有となり、他の職業には持ち越せない(スキルポイントで覚えた特技・スキル、割り振っていないスキルポイントは持ち越せる)。呪文はレベルアップのみで覚え、特技はレベルアップでは一切覚えない。ただし、主人公のみが覚える呪文「ルーラ」と特技「おうえん」についてはどの職業に就いても使用できる。
今作ではそれぞれの職業でレベル99に達した職業のスキルを維持したまま、再度レベル1からやり直す事ができる「転生システム」が新たに導入されており、本編クリア後から解禁される。転生については最初の転生のみ、職業に応じた証を入手できる。転職や転生は『III』、『VI』、『VII』同様、「ダーマ神殿」にて行なう。さとりスキルで習得出来る特技「ダーマのさとり」は、場所を問わずに転職ができるというものであるが、この特技では転生はできない。
職業一覧
基本職
ルイーダの酒場における仲間キャラクターメイキング時の選択及びダーマ神殿において初期に転職できる6つの職。なお、主人公の初期職業は必ず旅芸人である。
- 戦士
- 直接攻撃に秀でた職業。攻撃力や守備力は高いが、すばやさが低い。また、従来のシリーズのように呪文は使用できない。剣・槍・短剣・盾・ゆうかんのスキルを持つ。必殺技は必ず命中する会心の一撃を放つ「会心必中」。
- 僧侶
- 回復呪文のエキスパート。回復魔力が高く、回復と補助呪文がメインであるが、ある程度の攻撃力もある。従来のシリーズとは異なり、攻撃呪文であるバギ系を使うことは出来ないが、ザキ系の呪文は習得する。また、全体全回復呪文の「ベホマズン」、単体全回復呪文の「ベホマ」を唯一使用できる職業である。槍・杖・棍・盾・しんこう心のスキルを持つ。必殺技は仲間全員のHPとマイナス効果を回復する「ゴスペルソング」。
- 魔法使い
- 攻撃呪文のエキスパート。ドルマ系とバギ系やイオグランデ、マダンテを除いたほぼ全ての攻撃呪文を使える。最も攻撃魔力が高いが、HP・身の守り等の防御面は弱い。杖・短剣・鞭・盾・まほうのスキルを持つ。必殺技は5ターンの間自身のMPを消費なしにする「ミラクルゾーン」。
- 武闘家
- 直接攻撃に秀でた職業。ちからとすばやさが高いが、MPが低く、装備できる防具に制限が多い。爪・棍・扇・素手・きあいのスキルを持つ。必殺技は敵の動きを1回封じて自身のテンションを1段階上げる「一喝」。
- 盗賊
- 敵からアイテムを盗んだり、移動中に落とし穴を掘ったりする特技を覚えられるスキルを持つ。素早さ・器用さが非常に高く、戦士等には劣るものの攻撃力も優秀。短剣・剣・爪・素手・おたからのスキルを持つ。必殺技は戦闘終了後に必ず敵からアイテムを入手できる「お宝ハンター」。
- 旅芸人
- 主人公が最初に就いている職で、シリーズでは本作が初登場。能力値はバランスが良く、敵を笑わせたり火を吹く特技などを覚えられるスキルを持つ。一部の回復と補助呪文、バギ系など一部の攻撃呪文が使える。剣・鞭・扇・盾・きょくげいのスキルを持つ。必殺技は数ターンの間自身の回避率・カウンター発動率を上昇させる「アクロバットスター」。
上級職
特定のクエストをクリアすると転職できるようになる職。スーパースターのみ本編クリア後にクエストが解禁される。「上級職」という名前だが必ずしもすべての面で対応する基本職を上回っているわけではなく、一長一短がある。たとえば賢者は『III』とは異なり、僧侶や魔法使いの呪文を全て覚えるわけではない。
- バトルマスター
- 直接攻撃のエキスパート。戦士をより攻撃に特化させたような職業で、全職中最高の攻撃力を持つがやはり素早さは低い。斧・ハンマー・剣・素手・とうこんのスキルを持つ。盾が装備できないという欠点があるため、防御力も劣る。必殺技は自身のテンションを爆発的に上昇させる「テンションブースト」。
- パラディン
- 味方を守ることを第一とする職。みのまもりとHPが高く、回復と補助呪文が使える反面、素早さは最低クラス。『VI』などのパラディンと比べてみると、武闘家よりも戦士に近い能力を持ち、より守備の面を重視した職業となった。ハンマー・槍・杖・盾・はくあいのスキルを持つ。必殺技は4ターンの間あらゆる攻撃・マイナス効果を無効化する状態となり、全ての敵を怒らせて注意を自分にひきつける「パラディンガード」。
- 魔法戦士
- 武器攻撃と呪文の両方を操れるが、使えるのは戦闘向けの補助呪文で攻撃呪文は覚えない。能力はやや戦士寄りで攻守のバランスに優れるが、突出して高い能力はない。自然の力を借りた属性攻撃を可能にする「フォース」スキルがとても有用。弓・剣・杖・盾・フォースのスキルを持つ。必殺技はその戦闘における入手経験値を増加させる「EXPルーレット」。
- レンジャー
- 自然を生き抜く野生の戦士。器用さが最も高く、その他の能力も魅力以外は高め。回復と補助呪文も一部使える。ブーメラン・斧・弓・素手・サバイバルのスキルを持つ。必殺技は数ターンの間自身の攻撃力・防御力・ブレス耐性を一段階上げる「妖精たちのポルカ」。
- 賢者
- 魔法のエキスパート。MPが非常に高く、回復呪文とイオ系・ドルマ系の攻撃呪文を会得し、最強の呪文マダンテも使用可能。反面、覚える呪文は僧侶や魔法使いに比べると中途半端な性能の物もあり、攻撃魔力・回復魔力も専門職より一歩落ちるが、最強のイオ系呪文「イオグランテ」や確実に味方を蘇生する「ザオリク」を唯一習得するなど、より強力なものもある。杖・弓・ブーメラン・盾・さとりのスキルを持つ。必殺技は自身の最大MPのニ~三割回復する「神の息吹」。
- スーパースター
- 本編クリア後に請けられるクエストクリアで開放される職業。旅芸人と能力や覚える呪文が似ている。力は弱いが素早さ、魅力が非常に高く、敵を魅了する技に優れる。扇・鞭・ブーメラン・盾・オーラのスキルを持つ。必殺技は敵全体に一ターン休みを確実に付与し自身のテンションを1段階上げる「ダンスフィーバー」で、武闘家のものとほぼ同性質である。
超必殺技
4人全員が「ひっさつ」が使えるようになり、なおかつ1ターンで全員で「ひっさつ」を選択することで発動させられる。パーティーの内誰かが混乱状態であっても発動できる。 発動すると、職業に対応した超必殺技と「ひとりの必殺技」(通常の必殺技4回)の中から選択できる。 必殺技と同じく、超必殺技もすべてMP消費無しで使用可能。全員がひっさつチャージさえされれば同じ戦闘であっても何度も使える。また、素早さにかかわらず必ず敵より先に行動する。
- 超ミラクルゾーン
魔法使いか賢者がいるときに使用できる。 仲間全員が5ターンの間、消費MPが0になる(※MPパサーのみ例外。また、マダンテの威力が全MPの1.5倍から1.0倍に低下する)。
- スーパールーレット
盗賊か魔法戦士がいるとき使用できる。 ゴールドと経験値とお宝を多めに手に入る。その戦闘で得るゴールドと経験値が増加(1.5倍〜3.0倍に)し、8分の3の確率で通常、8分の1の確率でレアのアイテムドロップが確定する。成功しても、その敵に逃げられるか全滅すると無効になる。また、本編・クエストのボスに関しては無効。
- テンションマスター
武闘家かバトルマスターがいるときに使用できる。 仲間全員がスーパーハイテンションになる。50から100になるかはランダムで、必ず全員が同じ段階まで上がる。ただし、その時50の味方は必ず100になる。
- 覇王斬
戦士かレンジャーがいるときに使用できる。 4人の力を合わせて敵に絶大なダメージを与える。与えるダメージの量は、味方全員の攻撃力の合計の1.2倍前後。みかわしや盾ガードで回避される事無く必ず命中するが、防御している敵に対してはダメージが減る。
- 精霊の守り
僧侶かパラディンがいるときに使用できる。 味方全員が4ターンの間ダメージを無効化する。凍てつく波動や耐性無視の技(怪しい瞳など)も無効、かつパラディンガードとは異なり呪文の反射やカウンターも起こるが、敵が怒り狂う事は無い。
- スペクタクルショー
旅芸人かスーパースターがいるときに使用できる。 敵全体がメタル系の敵に変化する(下記参照)。 ※ボス戦では使えない(選択肢に出ない)。
スキルシステム
前作から採用された「(スキルシステム)」が、ほぼ同様の形で本作でも実装されており、戦士ならば「剣スキル」、「槍スキル」、「短剣スキル」、「盾スキル」、「ゆうかん」、僧侶ならば「杖スキル」、「槍スキル」、「棍スキル」、「盾スキル」、「しんこう心」といった、各職業によって持っているスキルが5つずつ決められている[20]。レベルアップ時にもらえることのあるスキルポイントを振り分けることによって、特技を習得したりステータスが上昇する。今作では13の武器スキル(素手を含む)、盾スキル、12の職業の固有のスキル合わせて全26種類が存在する。スキルの効果(覚えた特技やステータスの上昇分など)は、転職しても維持される。なお、個別のスキルの最大値は前作『VIII』同様、100である。
前作から変更された点は、各スキルを育てると習得する技などの一覧があらかじめ表示されていることや、レベルアップ時に入手したスキルポイントを全て消費せずに持ち越し、好きな時にメニューからスキルポイントを割り振ることが可能になったことなどである。また前作はレベル99まで上げても「スキルのたね」を使わない限り全てのスキルを完成させることは不可能だったが、今作では転職してもスキルポイントを持ち越せることや転生が可能になったことで、全てのスキルを100まで上げることも比較的容易になった。
ステータス
本作では「きようさ」、「みりょく」、「かいふく魔力」、「こうげき魔力」のステータスが初登場している。「きようさ」は会心の一撃の発生確率や「ぬすむ」の成功確率、先制攻撃や逃亡の成功確率に影響し、「みりょく」は高いと敵がみとれて攻撃してこなくなるといった特徴がある。「みりょく」は『VI』や『VII』の「かっこよさ」と、前作『VIII』のゼシカに設定されていた能力を発展させたもの。
「かいふく魔力」、「こうげき魔力」は前作までの「賢さ」に相当し、前者は回復魔法の効果、後者は攻撃魔法と補助魔法の効果に影響する。
アイテム
本作では、所持するアイテムが装備品とその他の汎用アイテム・重要アイテムがそれぞれ別枠になっており、移動中の「どうぐ」コマンドの持ち物の中に装備品は表示されなくなった(持ち物の数にも含まない)。袋とは別に「そうびひんぶくろ」が存在し、装備していない装備品はこれに一括管理され、移動中に使用することも出来なくなった[21]。また、装備しないものを道具として持つことも出来ないため、戦闘中に道具として使える装備品は、装備しているもののみに限られる。ただし、武器のみ戦闘中の装備変更が可能で、持っている武器全種類から選択出来る(当然ながら、そのキャラクターが装備不可能なものは選べない)。
進行上の重要アイテムは「だいじなもの」として管理される。
また、取得したアイテムは原則自動的に「ふくろ」に入れるが、薬草・毒消し草などの回復系の道具については「ふくろ」に入れずにパーティメンバーが直接所持する。
ちいさなメダルは、最初はシリーズで多く使われている「特定の枚数に達するとアイテムをもらえる」方式を採用、そのアイテムを全てもらった後、ファミコン版『(IV)』および『(V)』の「メダルとアイテムを交換する」方式に移行する。
リッカの宿屋
「セントシュタイン城」の町にある宿屋。リッカを含めた5人の女性が店番を行っており、パーティーの編成やネットワーク機能などの利用ができる。キャラクターとしての「リッカの宿屋」スタッフ達については「主要人物」の項を参照のこと。
なお、3DS版『XI』の過去作品の冒険の書の世界の1つとしてリッカの宿屋が登場する(ただしいるのはリッカ・ルイーダ・ロクサーヌと客2人のみで、レナ・ラヴィエル・カマエルはいない)。ルイーダからリッカに関わるクエストを依頼されるほか、他のクエストのクリアのために訪れることになる。その後ロクサーヌがスペシャルショッピングを開店する。
- リッカ
- 本来の宿屋の役割(HP・MPの回復)以外に「呼び込み」というコマンドを使用することができる。呼び込みはすれちがい通信を行うことで、通信したほかのゲームの主人公キャラクターをプレイヤーのゲームの宿屋に宿泊させるというもので、宿泊している主人公キャラクターには戦歴や設定された自己PR・メッセージの閲覧[22]や、クリア済みの宝の地図の受け渡しが行える[23]。また、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』と一方通行な連動をしており、相手側が同作品の挿入された本体の場合、相手側にすれちがいバトルが発生する[24]。
- ルイーダ
- 酒場の役割を勤めており、パーティーを主人公含めて4人になるまで募集できる。募集できるメンバーは即戦力として自動的に生成されリストアップされるキャラクターのほかにも、プレイヤーがメイキングしたキャラクターを最大8人まで登録可能[16]。ルイーダの店としての機能はほぼこれまでの作品と同様であるが、本作では「ようすをみる」(待機中の仲間のステータスなどを見る)ことが出来ない。なお、『いただきストリートWii』では、妖精の「サンディ」とともに新しいプレイキャラクターとして登場する。『マリオシリーズ』のキャラクター達との夢の共演で初登場になっている。
- ロクサーヌ
- ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用したネットショッピングのサービスを提供する。週代わりで更新されるサーバー上のショップリストからダウンロードした入荷アイテムリストによってアイテムをゲーム中の通貨で購入できる。ショップリストは毎日午前5時に更新され、リストからランダムに入荷アイテムが決定されるので、プレイヤーごとに品揃えは異なる[25]。接続は1日1回までとなっており、一度更新した後はリストの品物を接続なしで購入できる(購入できる数には限りがある)。また、期間限定のアイテムがリストに並ぶ場合もあるが、前述の通り、購入できるかどうかは運次第となる。ただし、2009年12月24日、25日は特別に全プレイヤーの入荷アイテムが同じ6種類に固定された。毎年12月31日のみ何回も接続できるようになった[26]。2011年7月22日の更新をもって、発売から約2年間にわたり週1回の割合で行われていたショッピングリストの更新が終了した[27]が、Wi-Fiショッピング自体は2014年5月20日まで利用できた。なお『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』ではサポートセンターのウェブサイト、冒険者のおでかけ便利ツールにナビゲートキャラクターとして登場する。
- ラヴィエル
- 配信クエストやゲストキャラクター(後述)に追加がある場合はここを利用することで自動的に追加される。
- 後述のマルチプレイの際に利用する。プレイヤーのゲームをホストにするか、ゲストとしてほかのプレイヤーのゲームに参加する。1つのゲームにホストプレイヤーを含めて4人まで参加可能 主人公以外には見えない[15]。
- レナ
- ゴールド銀行。ゴールドを預けておける。なお、従来の作品とは異なり、利用する度に銀行についての説明を必ず聞かされることになる(従来の作品は、最初の1回のみ)。
- カマエル(錬金釜)
- 宿屋のカウンターに置かれている“対話型”錬金釜。(前作の錬金釜)と同様に複数のアイテムを合成させることができるが、本作では前作のようにアイテム完成まで時間を要するようなことは無く、即座に完成する。また本作では、レシピを入手していれば、作成するアイテムと数量(最大9個まで)を選択することで、自動的にその材料が選別され錬金が行われるようになっている[28]。
移動画面
俯瞰視点による3Dグラフィックを採用。前作と同様に町や村・ダンジョン・それ以外の世界が同じスケールで描かれる(ただ、前作とは異なり、船で橋の下をくぐることは出来なくなった)。マップの操作性はDSリメイク版『IV』『V』と同様で、L・Rボタンで一定範囲回転させることができるほか、L・Rボタンを同時押しすることで標準の方向(基本的には北を画面上方とする方向)に戻る。なお、本作では斜め向きの建物も存在し、これらの内部では入り口の向きや内部が水平・垂直となる方向が標準となる。移動中に宝箱や人など調べたり話したりできるところに触れると様々なアイコンが表示される。町には「どうぐ屋」「宿屋」「教会」など、従来の作品と同様の施設が設置されている。町の外にあるフィールド画面では、モンスターのシンボルが点々としており、それと接触すると戦闘画面に移るシンボルエンカウント方式を採用(ただし、海上ではこれまで通りランダムエンカウント)。時間の流れが存在し、昼→夕→夜の順で変化していく[29]。従来作とは異なり、戦闘中も時間が進む。
本作ではフィールドには最初から表示されていないダンジョンも多数存在しており、それらはアイテムとして手に入れる「宝の地図」にその位置が示されている。手に入れた宝の地図に示されているフィールド上の場所を調べることでダンジョンが出現する[30]。
本作初登場の「青い宝箱」や、ツボやタンスから手に入れたアイテムは、ゲームを一度終了すると復活し、何回でも手に入れることが出来る。なお、それらの中身はランダムで変化する。地面に落ちているアイテムも復活し何回でも獲得できるが、種類は場所によって固定である。「赤い宝箱」からは一度しかアイテムを獲得できず、マルチプレイ時は「ホストプレイヤー」でない場合は開けることができない。
キャラクターは主要キャラ以外、ドット絵で表示されている。
戦闘
演出こそ強化されたものの、あくまで従来作品を踏襲したコマンド選択式によるターン戦闘を採用。
上画面には戦闘の様子が、下画面には各キャラクターのステータスとコマンドが表示される。戦闘の様子は前作と同じく、主人公側のパーティーと敵の両方が表示される3Dアニメーションにより表現される。選択結果の演出について今作では新たに、コマンド入力が完了した時点で、コマンドに応じてキャラクターが攻撃対象の背後や横に回り込んだり呪文を使うため遠くに離れるなど、カメラワークなどを用いて1ターンごとにアニメーションのような臨場感のある結果が表示される[31]。
前作までは並び順が前であるほど敵からの攻撃を受けやすくなっていたが、今作では隊列の概念があり、「前列」「後列」の2つを各キャラクターに自由に設定することができる。前列に配置されたキャラクターは敵からの攻撃を受けやすくなり、後列はその逆になる。
作戦は「テンションためろ」が廃止され、『IV』以来(ドラゴンクエストモンスターズシリーズは除く)、久々に「いろいろやろうぜ」が復活。「じゅもんつかうな」は「MPつかうな」に変更された(ただし、序盤にNPCとして仲間になるイザヤールとニードは作戦変更が出来ない)。なお、リメイク版『IV』とは異なり、主人公の性別によって名称が変わることはない。
新たな戦闘コマンドとして「ひっさつ」が追加された。「ひっさつ」を使ったキャラクターの職業に応じた必殺技を発動させることができる。通常では選択できず、ランダムで発生する「ひっさつチャージ!!」のメッセージが表示された次のターンから使用可能になる。キャラクターが大ダメージを受けたり、特定の装備品を装備することで「ひっさつチャージ」は発生しやすくなる。さらに、パーティー内の全てのキャラクターが「ひっさつ」を使える状態になった場合、全員が「ひっさつ」を選択することでさらに強力な超必殺技を出すことができるようになる[31]。ただし、必殺技を出さないまま一定のターン数が経過すると、コマンドの色が変化(青から黄)していき、最終的には使えなくなってしまう。
今作ではコンボによるダメージボーナスがあり、1ターン内で同じ対象かつ同じ種類の攻撃を連続で与える度に与えるダメージが大きくなっていく。2連続で1.2倍、3連続で1.5倍、4連続で2倍のダメージとなるが、途中に敵の行動や味方でも違う種類の攻撃が入ったりすると、コンボは途切れる。
前作で初登場した「(テンション)」は本作にも盛り込まれているが、意図的なテンションアップは主人公の「おうえん」や武闘家などの一部スキルに限られるなど、発動条件が厳しくなった。『VIII』と異なり、序盤から「スーパーハイテンション」になれる(ただし、必ずスーパーハイテンションになれるとは限らない)。
マルチプレイ
「DSワイヤレスプレイ」により、ゲストプレイヤーを招待して2人から4人までの協力プレイに対応する(当初、「Wi-Fiネットワーク」によるマルチプレイに対応とインプレスより報道[3]されたが、発売直前に公式に否定されたため、インプレス側は謝罪・訂正した[4])。
協力プレイ中は従来のように隊列を組むのではなく、ひとりひとりが自由に動き回れる。各プレイヤーの行動は自由だが、物語の進行に関わるような重要な宝箱はゲストプレイヤーが開くことはできない。モンスターと接触すると、接触したプレイヤーのみが戦闘を開始し、フィールドには戦闘中を表すシンボルが出現する。他のプレイヤーはこのシンボルに接触することにより任意のタイミングで参戦することができる。なお、ホストプレイヤーは自身の戦闘中に、ほかのゲストプレイヤーをワープさせ、瞬時に戦闘に参加させることができる[15]。
戦闘中はプレイヤーごとにコマンド選択を行い、全員の入力が終了してから戦闘結果が表示される。コマンドを選んでいる間は、ほかの人のコマンドを選んでいる様子を見たり選んだコマンドを変更することができる。
マルチプレイやすれちがい通信を多く行うとリッカの宿屋が発展する要素があるが、それ以外のゲーム要素は一人プレイのみでも特に不利になることはない。しかし、後述の地図により、一部のイベントが開放される副作用も存在している[32]。
操作性
十字キーに代わってタッチペンでキャラクターの移動・コマンド選択などが操作できる(ただし、DS版『IV』、『V』のようなアイコン式のメニューにはなっていない)。2006年12月に公開された開発初期の画面では、タッチ操作で主人公などのキャラクターメイキングを行う様子があったが、完成版では全ての操作がタッチを使っても使わなくても行えるようになっている。
なお、ボタン操作はAボタンが「便利ボタン」、Xボタンが「コマンドボタン」となり、DS版『IV』、『V』と同様になっている。
クエスト
「特定の住民に話しかける」等をすることで、簡単なおつかいやモンスターの退治といった内容の「クエスト」を依頼されることがあり、その場で承諾することでクエストを受注できる。受注したクエストを遂行・達成することでご褒美が得られることがある。クエストは同時に8つまで受注が可能。制限時間は存在せず、ストーリーの進行時期によって受注できなくなるということもないが、ストーリーを進行させていないと現れないクエストは存在する。
クエストは基本的に、物語の本筋とは関係の薄いサブイベントであるが、特にクリア後はストーリーに影響を与えるクエストも存在する(そのようなクエストは「ストーリークエスト」と言い、連続シリーズとなっているものもある)。クエストの中には何度も同じクエストを受注できるものもあり、また、同じ人物から異なるクエストを受注できる、クエストをこなしていくことで新たなクエストを受注できる、などの発展性を持っている[33]。ストーリークエストのほとんどはゲームクリア後が条件となっている。
発売から2010年7月9日までの1年間、ニンテンドーWi-Fiコネクションによる「追加クエスト」の配信も毎週行われた[25]。2009年7月17日と10月23日以降は一週ごとに1つずつ、7月24日から10月16日までは一週ごとに2つのクエストが配信された。なお、Wi-Fiサービスが終了した現在では、追加クエストをダウンロード済みのプレイヤーとマルチプレイをする以外に追加クエストを受信する方法はない。
冒険の書
本作では冒険の書(セーブデータ)をソフト1枚につき1つしか保存できない。また、冒険の書を作らずにニューゲームを始めることも不可能であり、新たにニューゲームを開始する場合はそれまでの冒険の書を消して、新たな冒険の書を作り直す必要がある。これは『モンスターズ』シリーズなどではあったことだが、ナンバリング作品では初めてとなる。
記録が1つしかない理由は、セーブ中にDS本体の電池切れで強制的に電源が切れるなどして冒険の書が壊れた場合に備え、同一記録のバックアップを行っており、その際、DSカードに搭載されるフラッシュメモリの容量が限界であったとも言われている。なお、冒険の書が壊れていた場合は、冒険の書を復旧するかどうかの確認が行われ、「はい」を選ぶことで冒険の書の復旧作業を行うシステムになっている。
この点は、開発者側も問題点と認識していたようで、クラブニンテンドーで行われた「(プレイ後アンケート)」でもこのことの意見に関する項目が用意されていた。
そのため、ゲーム中に選択肢を誤って以前のセーブデータに逆戻りしたくなるような状況が極力発生しないように配慮されている。例えば、ストーリーでは『V』の結婚イベントのように、選択肢によって物語の分岐が発生することは一切無く、前作と違ってスキルポイントの振り分けなども時間さえかければ何度でもやり直しが可能である。ただし、ストーリーの進行によって行けなくなる場所や回収できなくなる宝箱は、ごくわずかだが存在する。
従来と同じく、冒険の書は教会でお祈りをすることによって記録されるが、オンライン要素(マルチプレイ・すれちがい通信・Wi-Fiショッピング)に接続する前にも冒険の書への記録を必要とする。
冒険の書とは別に、中断セーブ機能もある。メニューが開ける場所ではいつでも「中断の書」を記録できるが、再開時にロードすると中断の書は破棄され、その時点から再びロードし直すことはできない。これは、ゲームボーイリメイク版の『I』『II』『III』と同様の仕様で、DS版『IV』『V』『VI』とは異なっている[34]。
一度でもWi-Fiコネクションの機能を使用したことがあれば、起動画面に「冒険の書を送る」という項目が追加され、Wi-Fiを通じて冒険の書をスクウェア・エニックスに送信するとIDが発行される。それを公式モバイルサイト『星空の仲間たち』で利用すると自分の進行状況を他のユーザーと共有できる(現在はいずれも終了)。
宝の地図
ストーリー中盤から挑めるようになり、本編クリア後はこれを攻略することが主な要素となる。地図に示された場所を発見して入るダンジョンは自動生成マップだが、地図を入手した時点でマップが生成されるため、入り直しても構造が変わることはない。地図内部のダンジョンは当初はマップが白紙であり、ダンジョンを踏破することで上画面にマップが書き込まれていく。一度クリアすれば、上画面に完成したマップが表示される。地図にはレベルが設定されており、ダンジョンの最下層にいるボスを倒すと手に入る次の地図は、より高レベルになる可能性がある。レベルが上がると宝の地図にしか出現しないモンスターが登場したり、入手困難なレアアイテムや装備品が宝箱から入手できる可能性が高くなる。さらに高レベルな地図に出現するボスモンスターは、クリア後のストーリーに関連する者もいる。なお宝の地図ダンジョンBGMは『III』のダンジョンBGMが使用されている。
すれちがい通信で他のユーザーから宝の地図をもらうこともできる。オフラインでも地図は際限なく入手できるが、すれちがい通信によって高レベルであったり、条件の良い地図を入手すれば、レベルアップの効率が良くなる。その反面、不正な改造によるトラブルも目立ち、後述の入手できないボスのマップを開放したり、改造によって未配信クエストを開放したプレイヤーとマルチプレイで遊ぶと、改造を行なっていない他のプレイヤーまで未配信クエストが開放されてしまう上に、ゲーム自体に影響を及ぼすものも存在しているため、公式ホームページではこれらについて注意を呼びかけている[32]。
宝の地図には非常に多くのパターン(約40万通り)が存在し、中には特定のモンスターのシンボルのみが登場するフロアがある地図が存在する。これらの中には、はぐれメタルやメタルキング、ゴールデンスライムなどの経験値やゴールドを稼げるモンスターのシンボルのみが出現する。逆に、一切モンスターが出現しないフロアがある地図も存在する。また、宝の地図の青い宝箱から出現するアイテムには一定のランクが存在し、ランクが高い宝箱ほどよりレアなアイテムが登場する。これらの条件が良い地図はインターネットコミュニティ上では、発見者の名前を採って「まさゆきの地図」などの通称で呼ばれており[35]、週刊誌等で報道されたり、インターネットオークションで地図のデータが入ったソフトが売買されるなど、社会現象になっている[36][37][38]。スクウェア・エニックスの社長・和田洋一もこれら有名な地図の存在については認識している[36]。
また、一定の条件を満たすことで「竜王の地図」、「バラモスの地図」を入手できる。これはダンジョンではなく、いきなり竜王(『I』の最終ボス)、バラモス(『III』の中ボス)との戦闘になる。これらのボスは戦闘勝利後に経験値を与えるかどうかの選択ができ、戦闘を繰り返して経験値を与えていくことでレベルが上がっていく(最高レベルは99)。そして一定レベル以上になると、ドラゴンクエストシリーズの他の歴代ボスキャラクターが登場する地図を一定確率で落とすようになる。これにより、更なる歴代ボスキャラクターとの戦闘に挑むことが可能となる。「竜王の地図」、「バラモスの地図」をはじめとした歴代ボスキャラクターの地図も通常の宝の地図同様、すれちがい通信によって受け渡しが可能であり、「竜王の地図」、「バラモスの地図」を最初に手に入れていなくとも歴代ボスキャラクターに挑むことも可能である。2009年9月11日よりアーケードゲーム『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII』との連動で、新しい歴代ボスキャラクターの地図が配布された。
上記の方法で地図を入手可能な歴代ボスキャラクターは次の通り。
- 竜王(『I』の最終ボス)
- シドー(『II』の最終ボス)
- バラモス(『III』の中ボス)
- ゾーマ(『III』の最終ボス)
- デスピサロ(『IV』の最終ボス)
- エスターク(『IV』の中ボスかつ『V』の隠しボス)
- ミルドラース(『V』の最終ボス)
- ムドー(『VI』の中ボス)
- デスタムーア(『VI』の最終ボス)
- ダークドレアム(『VI』の隠しボス)
- オルゴ・デミーラ(『VII』の最終ボス)
- ドルマゲス(『VIII』の中ボス)
- ラプソーン(『VIII』の最終ボス)
これら地図の攻略には膨大な時間を費やすことができ、コンプリートを目指そうとすればストーリー本編をしのぐ分量となる。
ストーリー
『X』との関係
すぎやまこういちが「『IX』製作の際に(堀井から)新しいシリーズに入るから序曲のアレンジを変えてくれといわれた」と発言していることから『IX』『X』は何らかのシリーズに入っていると目されている。
その後、『X』のバージョン1.3以降で展開されているストーリー「神話篇」では、『X』の世界が『IX』の未来の世界であるとされ、グレイナルが魂の状態で登場している。また、クリスマスのイベントクエストでは「テンチョー」と呼ばれる筋肉質の男が「星天の使い」として天の箱舟に乗って登場している。
基本設定
本作の主人公は天使の一人であり、主人公を含む天使たちの住む天使界と、人間たちの住む世界が存在する。さらに「神の国」の存在が序盤から示唆される。
遊び要素として作中への現代文化(バニーガールなど)の混入が見られる同シリーズであるが、本作はその傾向が強まり、多くの現代日本文化(サンディの言動やパーティの装備、クリア後のおまけ要素など)が混在する。
キーアイテム
- 女神の果実
- 天使達によって集められた、地上の人々の感謝のオーラを世界樹に捧げる事で実ると言われる不思議な黄金色の果実。本作のキーアイテムであり、本来は神の国にいると言われる神に捧げられるべき物だが、謎の光が引き起こした大地震により地上に落ちてしまい、食べた者達の望みを歪んだ形で叶える。これが各地で起きる数々の事件の原因となる。
- ストーリー中盤からは各地に散ってしまった女神の果実を集めることが目的となる。
- 天の箱舟
- 神が創ったと云われる天駆ける列車。その外見は蒸気機関車に酷似しており、警笛を鳴らすこともできる。古来より銀河を往航しているらしく、天使達にその存在は古くから何度も目撃され認知されている。世界樹に女神の果実が実った時天使界に降り立ち天使達を神の国へと導くと語り継がれて来た。
- アギロという人物が車掌を務めており、物語後半からの主要な登場人物の1人となる。
都市・村・国家・ダンジョンなど
- 天使界
- 天空にある天使たちの住む世界。最上階には世界樹があり、数多くの天使達が何世代もその生涯を掛けて各地から集めた感謝のオーラを捧げている。なお天使の階級は絶対的なもので、下級天使はどうやっても上位天使に逆らうことはできない。物語序盤、邪悪な閃光により壊滅的な被害を受ける。
- ウォルロ村
- 主人公が守護天使として新たに配属された村で、大きな滝が特徴。どんな病気も治すという名水が有名。主人公はウォルロ村の守護天使として、この村で人間が感謝の気持ちを抱いたときに現れる星のオーラを集めることになる。天使たちは天使界に最上部に存在する世界樹へこの天使のオーラを捧げる使命を帯びている。長い時をかけて多くの天使たちが星のオーラを集めたことで、本編開始時点で世界樹は実をつける寸前にまで至っている。
- 主人公が集めた星のオーラで遂に世界樹は実をつける。言い伝え通り天の方舟が迎えにやってきた直後謎の閃光が地上から放たれ、天使界を襲った。天の方舟は閃光の直撃を受けバラバラになって地上に落ちてしまい、主人公もまた吹き飛ばされて天使界からウォルロ村の滝壺に落ちてしまう。この時に翼と頭上の輪を失い、人間にも姿が見えるようになってしまった。
- だがウォルロ村の小さな宿屋を切り盛りしている娘、リッカが滝壺に落ちている主人公を発見し、自身と祖父の住む家にかくまってくれた。
- 村長の息子であり、リッカの幼馴染であるニードはこれを面白く思わなかった。リッカに対する好意と主人公に対する嫉妬から意地悪な態度をとるも、リッカにそれを叱られてしまい面食らう。
- 村長はいつまでも仕事に就かないでいる息子ニードに手を焼いており、ニードもこれに反発していた。そこでニードは、つい最近の地震(邪悪な閃光の影響によるもの)でセントシュタイン地方と繋がる峠の道の調査を計画し、主人公に助力を頼む。
- 魔物を退けながら峠の道へたどり着いた2人は、瓦礫の向こう側にセントシュタインの兵がいるのに気づいた。近いうちにセントシュタインの兵士たちによってこの瓦礫は撤去されるようである。この朗報を手柄として村長へ伝えるが、そんな連絡に価値はないと一蹴されてしまう。もはや怪我も回復した主人公はこの村にとどまる理由はなく、セントシュタインへ抜けるため彼方へと続くと言われる古い遺跡を目指すことにするのだった。
- キサゴナ遺跡
- ウォルロ村とセントシュタイン城の間にある遺跡。六角形の部屋を幾つもつなぎ合わせた構造をしている。かつては村と城をつないでいたが、遺跡は荒廃し危険な魔物が棲みついており、また現在では地上の峠の道で二つの地方は繋がっているため久しく誰も利用していない。
- 閃光によって生じた大地震で峠の道が土砂で遮断されているため主人公はこの遺跡を訪れる。しかし、長年放置されて荒廃していたうえに地震で弱っていた天井が崩壊して通り抜けは不可能になってしまう。遺跡内部を探索する中で主人公はルイーダと出会った。彼女はウォルロにいる宿屋王の助けを求めてセントシュタインの宿屋からやってきたらしい。遺跡内で巨大な魔物ブルドーガに追われているところであった。ブルドーガを退けた主人公はルイーダと共にウォルロへと再び戻る。
- 宿屋王とは実はリッカの父親のことであった。しかし既に彼はこの世を去っていた。リッカが父親から引き継いだ宿屋を見て、こぢんまりしていながらも客への気配りを忘れない数々の工夫からリッカの類まれな宿屋としての才能を見出しリッカにセントシュタインの宿屋を任せたい旨を伝える。しかし、城下町の大きな宿屋の経営を任されると急に言われても、自信がなく決心のつかないリッカ。主人公はこのとき遺跡内部で見かけた霊を家の外に見かける。彼を追いかけ話を聞いたところ、なんと彼はリッカの父親の霊であった。彼に教えられた場所を掘り返すと、埋まっていたのは宿屋王に与えられるトロフィーだった。主人公は頼み通りそのトロフィーをリッカのもとへと届ける。父親のトロフィーを目にし、リッカはセントシュタインへ行くことを決心する。すったもんだがあった間に峠の道はセントシュタインの兵達のおかげで再び開通したらしい。リッカとルイーダはセントシュタインへと発ち、主人公もまた村を後にした。
- 主人公は峠の道で天の方舟を見つけ、そこで妖精サンディと出会う。羽も輪もないのに自身を天使だと主張する主人公を訝しみながらも天使界へと向かうことにするが、天の方舟は何も反応しない。サンディはこれを翼と輪を喪っている主人公のせいだと考える。方舟に天使であると信じてもらうためにも街で星のオーラを集めてみようという提案のもと、彼もまたセントシュタインを目指すことになる。
- セントシュタイン
- ウォルロ村の近くにある王国。主人公が訪れた時点では謎の黒騎士の襲来という事件が起きており、黒騎士討伐のための傭兵を募っている。主人公は黒騎士討伐への志願の話を通して王との謁見を得る。黒騎士はフィオーネ姫をセントシュタイン湖まで連れてくるよう要求しており、王の命により姫の代わりに主人公が黒騎士討伐の命を帯びて赴くことになる。
- シュタイン湖
- セントシュタインの北東にある湖。要求と違って姫でなく主人公が姿を現したことに黒騎士は激昂、戦闘となる。そして平静を取り戻した黒騎士彼の身の上を聴く。彼はルディアノ王国の黒薔薇の騎士レオコーンであり、ルディアノの姫メリアを求めているらしい。主人公はセントシュタインにいるのはメリア姫ではなくフィオーネ姫であることを伝える。フィオーネ姫とメリア姫が瓜二つであったことから起きた事件であった。レオコーンは主人公から伝えられた事実を受け止め、セントシュタインに以降危険を及ばさないことを伝え、メリア姫とルディアノを求めて去っていった。この旨をセントシュタイン王に伝えた主人公であるが、ルディアノという名など聞いたことがないと言う。そして黒騎士が本当に今後城を襲わないという確証などないとして止めを刺さなかった主人公を責める。王との謁見後、主人公は秘密裏にフィオーネ姫に部屋へ招かれ、そこでルディアノという名前に聞き覚えがあることを伝える。彼女が言うには、昔乳母が歌ってくれた童歌の中に聞いた気がするとのこと。これを受け、主人公はかつて彼女の乳母だった人物がいるエラフィタ村を訪ねてセントシュタイン北西を目指す。
- エラフィタ村
- セントシュタインの北にある村。ご神木と呼ばれる美しい樹木が中心にそびえている。フィオーネ姫の乳母を務めたソナなる人物を訪ね、その童歌を聞いた。どうやらルディアノはエラフィタのさらに西に存在するようである。また驚くべきことに、この童歌にはルディアノ王国を滅ぼさんとする魔物の討伐に向かう黒騎士レオコーンが登場していた。
- そして、故郷を求めるレオコーンもまたこの村へとたどり着いた。主人公はレオコーンに童歌を教える。レオコーンは自分と故郷が童歌となっている事実に驚くのであった。そして主人公と共に、童歌のヒントに従って西を目指すことを決める。
- ルディアノ
- エラフィタの西の滅びの森にある古城。かつては栄えた王国だったらしいが、現在ではその城跡が残るのみである。レオコーンと主人公は童歌に従い西へと向かい、ルディアノ王国城跡へとたどり着いた。既に滅び去っていた故郷を目の前にレオコーンは狼狽え、メリア姫を求めて玉座へと急いだ。追いかけた主人公も玉座の間へと辿り着くがもちろんメリア姫も誰もおらず、代わりにただ1人女が座っていた。彼女は300年前、ある者から命を受けてルディアノを滅亡させるため送り込まれた魔物、妖女イシュダル。
- レオコーンはかつて、王国を守るため彼女を討伐せんとしたが敗北。しかし妖女イシュダルはレオコーンに惚れ、彼を自身とともに異空間に幽閉してしまった。長い時を異空間に閉じ込められ、その間に守るべき故郷もメリア姫も失っていたこと、自身も既に屍人となっていることを知ったレオコーンは絶望と無力感に打ちひしがれる。
- しかし、そこへ既にこの世にはいないはずのメリア姫が現れた。困惑するレオコーンにあなたをずっと待っていたと伝え、ダンスに誘う。しばし2人踊ったのち、レオコーンの魂は昇天を始める。本当はメリア姫ではなくフィオーネ姫であることに気づいていたこと、しかし自身の心は幾分か救われたことをフィオーネ姫扮するメリア姫へと伝え昇天した。故郷を襲う怪物に敗北し、戻ったときには既に故郷と愛する人を喪ってしまっていた彼が最後に小さな安らぎを得られたことでこの一件は幕を閉じた。
- 配信クエストにてその滅亡の衝撃的な理由が明らかになる。栄えていた王国がどうして一夜で滅び、またセントシュタインでは何の痕跡すら伝わっていないのか。
- 300年前、セントシュタインとルディアノは友好な関係を築いていた。しかし、ガナン帝国が侵攻してくると、国の存続を危惧した当時のセントシュタイン王は秘密裏にいにしえの魔神と呼ばれる強大な力を持つ魔物を召喚、友好国であるルディアノを魔神に売る代わりにセントシュタインは魔神の保護を得る取引を行う。これを承った魔神はルディアノへ妖女イシュダルを送り込むが、結果イシュダルは仕事を果たさないままレオコーンと共に失踪してしまう。仕方なく魔神自らルディアノ王国を滅ぼしたが、その圧倒的な力に恐怖した当時のセントシュタイン王は魔神を再び封印してしまった。そしてルディアノ王国のことも魔神のことも、王国の歴史から抹消したのだった。
- 現代、真実を知ってしまったフィオーネ姫はいにしえの魔神の封印を秘密裏に解いた。多くの命の犠牲の上に成り立ったセントシュタインを滅ぼし、代わりにルディアノを蘇らせて欲しいといにしえの魔神に持ちかける。しかし、かつて理不尽に封印された魔神は人間に憎悪を抱いており、人間全てを滅ぼすと返すのだった。
- 結局主人公がこれを打ち倒すことになるのだが、その後フィオーネ姫に現セントシュタイン王は説いて聞かせる。多くの犠牲の上に成り立った王国であることは否めない事実であり、黒い歴史ではあるが我々の命を犠牲に彼らが蘇って彼らは喜ぶのか?ということだそうだ。なんとも固唾の下がらないものである。
- ベクセリア
- セントシュタインの関所を抜けた先にある街。周りが城壁で囲まれており、市長の家は城になっている。
- 黒騎士騒動が原因で通行止めとなっていた関所が通り抜けできるようになった。主人公はここを抜けてさらに北にあるベクセリアという街にたどり着く。この街では大地震の日より疫病が流行しており、多くの人が命を奪われていた。
- 市長の娘エリザの夫であるルーフィンはこの疫病について研究しているらしく、彼を訪ねるがこれまたずいぶん愛想の悪い気難しい人物。遂に彼は原因はベクセリア西にある封印の祠にあると突き止め、主人公に憎まれ口を叩きながらボディガードを頼み、主人公とともに疫病封印のため封印のほこらを目指す。
- 配信クエストにて、かつてはガナン帝国の前身であるガナン王国の城があった場所であると判明する。
- 封印のほこら
- ベクセリア西にあるほこら。100年前病魔を封印した壷が奥にあり、地下には謎の墓がある。
- 大地震の影響で病魔パンデルムを封じ込めていた壺が破損したことが今回の事件の原因であった。主人公の協力のもとルーフィンは病魔パンデルムの封印に成功する。
- 街へ戻ると、疫病はぱたりと止んでおり、街は救われていたのだった。しかし、これでこの一件は終わらなかった。彼の妻エリザだけは既に手遅れであったようで、自宅にて病魔によって既に絶命していた。エリザを救えなかった無念に歳悩まれ研究室に閉じこもるルーフィン、市長の娘の死によって暗い町。星のオーラなど出るはずもなく、「せっかく苦労して助けたのに何この暗いムード」と悪態をつくサンディ。
- エリザの葬式の日の晩、主人公は彼女の霊と出会う。塞ぎ込んでしまったルーフィンの身を彼女は案じており、彼を元気付けてほしいと頼まれる。エリザの助言のもとルーフィンを説得して、彼が救った多くの命を見て回るため町中の家々を訪ねる。彼は自分が救った命、命を救うことの本当の意義を知り、エリザの死、そして自分にできることを悟り、先へと進む決心をしたのであった。
- ちなみに配信クエストで封印の祠地下にある墓に封じられている人物が判明する。
- ガナン帝国の皇帝ガナサダイの父であり、かつてベクセリア地方に存在したガナン帝国の前身であるガナン王国の王、ガンベクセンの墓である。彼は自身の息子に謀殺され封印の祠地下に名前も記憶も奪われ封印されているのである。
- セントシュタインとベクセリアの事件を解決した後、サンディとともに主人公は峠の道にある天の方舟へと戻ってきた。2つの町を救ったことで主人公を天使と認めたのか、天の方舟はようやく動き出した。こうしてようやく天使界へと戻ることができた主人公。オムイ長老にことの全てを話したところ、イザヤールは自分や他の地上に落ちてしまった天使たちの救助のため地上へ向かったことを伝えられる。世界樹に祈りを捧げれば翼と輪が戻るかもしれないという長老の助言のもと、主人公は世界樹に祈りを捧げる。
- 翼も輪も戻ることはなかったが代わりに主人公は不思議なお告げを聞く。「各地に散らばった女神の果実を集めてください。そのためにあなたに道を開きましょう」そう伝える声、アユルダーマ島に世界樹の力を宿した青い木が現れる。この導きに従って主人公はアユルダーマ島へと降り立つ。
- アユルダーマ島
- ダーマ神殿とツォの浜がある島。
- ダーマ神殿
- 転職を司る神殿。各地から転職や転生の悟りを求めて人が訪れる。主人公が初めて訪れる時点では大神官が不在で転職は不可能である。話を聞けば大神官は珍しい黄金の果実を持ったままダーマの塔へと向かったまま戻ってこないとのこと。果実を求める主人公はダーマの塔を目指す。
- ダーマの塔
- ダーマ神殿の東にそびえ立つ塔。かつてはここが転職を行う場所だった。入り口の扉はある仕草(=おじぎ)をしないと開かない。大神官は最上階におり、皆を導くための力を求め女神の果実を口にする。しかし禍々しい力が彼を包む。「自分が求めたのはこんな力ではない」と発しながら魔物へと変貌する大神官。主人公が正気を失った大神官を打ち倒すと彼は元の姿へともどり、女神の果実がその場に残った。大神官はダーマ神殿へと戻り、主人公は女神の果実を回収する。
- ツォの浜
- アユルダーマ島の南にある漁村。村人たちは大地震の日以降、オリガの祈りに応えて魚を与えてくれるぬしさまに頼りきり、自分たちでは漁を行わなくなってしまっている。このため船は出ておらず、別の大陸へと渡る手段がない。
- 当のオリガはぬしさまと自身の祈りに頼り切っている浜の生活をよく思っておらず、もう祈りはやめたいと村長に申し出る。すると村長は見たこともない形相でオリガを連れて海辺の洞窟のプライベートビーチへ連れ去ってしまったと村長の息子トトより聞く。主人公とトトは2人を追いかけるため海辺の洞窟へと向かう。
- 海辺の洞窟
- ツォの浜の西にある洞窟。奥地にはツォの浜の村長のプライベートビーチがある。2人を追ってプライベートビーチへたどり着いた主人公とトト。そこでは改めて祈りを辞めたい旨を伝えるオリガの姿があった。村長はそんなオリガに対し、「ならば村での祈りはやめよう。」と切り出す。オリガが自身の意が通じたと喜ぶのも束の間、彼は続けた。「ここでたまに秘密に祈りを捧げればいい。そしてぬしさまに海からお宝を恵んでもらおう。」
- 「大地震の日の嵐以降、父親がいなくて寂しいだろう。わたしの娘になってここで祈りを捧げてくれ。そうすればお前も私も皆が幸せになれるんだ。」と持ちかける。村長の欲深さに後退りするオルガ。
- しかしそこへぬしさまが乱入、オリガを飲み込むと村長を襲い始めた。主人公がぬしさまを打ち倒すと、なんとオリガは無傷のままぬしさまの口の中から現れる。そしてぬしさまの正体が大地震の日に起きた大嵐で死亡した漁師オリガの父であったことが判明する。嵐の日、海に落ちた彼は女神の果実をこのとき偶然手に入れ、波に飲まれる直前に浜に残した一人娘のオリガのことを想ったのだった。黄金の果実の力で伝承のぬしさまの姿となった彼は、浜に1人残してきたオリガの生活を案じ、彼女のために魚を届けていたのだった。しかし、いつしかその恵みに浜の者全員が頼るようになった。
- 欲深く堕落した浜の人間や村長を見限り、オリガに自分と一緒に来るよう提案した。自分ならずっと娘を守り、苦労もさせないと。しかしオリガは苦しくとも自分の力で浜で生活していく意志、そして父を愛していることを伝える。父は娘の逞しい姿に安心して成仏し、その場に残った女神の果実を主人公は回収してこの件は解決する。ぬしさまの恩恵はなくなり、漁が再開した浜。連絡船が再び出るようになった。主人公はこの船に乗り込んで、次の大陸を目指すのだった。
- 青い木
- 女神セレシアによって世界樹の力が宿った不思議な木。天の箱船を呼び寄せることができる。作中には2本登場し、それぞれダーマ神殿西とガナン帝国城南に立つ。なお、ガナン帝国のものは元々は枯れ木だった。
- ふなつきば
- ツォの浜の東にあり、ツォの浜との間で定期便「かざみ丸」が運行されている。
- カラコタ橋
- それぞれの事情から他の土地で生きていけなくなった者達が集まってできた集落。流れ者たちの街なので街の外観は荒んでいて住民達の言葉も乱暴で汚いものであったり。しかし皆何にも縛られず自由にのんびりと暮らしており、どこか不思議な爽やかさを感じさせる。とある理由で元の生活を失いここへ流れ着き、ずっとこの町を出ていくことを目標としていた者が、まとまった金銭がようやくできていざ町を出ていく準備が整うと、どこか寂しくてなかなか町を離れられないという。彼の言葉はこの町の不思議な魅力を簡素に表しているのかもしれない。
- ビタリ山
- カラコタ橋の東にあるビタリ平原にそびえ立つ山。麓に有名な彫刻家が住んでいるという。その山頂には彫刻家が生涯を費やした大作(=石の町)がある。石の町に辿り着き、その姿を見たとき、主人公とサンディはこの巨大かつ精巧な作品にどこか見覚えを感じる。町だけでなく人や犬までもが精巧に彫られている。唯一内装まで作り上げられている家があり、中を調べると一匹のスライムがいた。スライムはこの町を彫った彫刻家と生前知り合いだったそうだが、彼が死んでから町を恐ろしい怪物が徘徊しているというのだ。主人公がこの怪物を退けたところ、ある男の幽霊が現れる。彼はこの町を作った彫刻家ラボオなる人物であった。サンディと主人公は黒騎士騒動の時訪れた村をようやく思い出す。この町は彼の生まれ故郷であるエラフィタ村を精巧に再現しているのである。
- エラフィタのソナばあさんと一緒にいた人物、クロエばあさんはラボオの将来を誓い合った恋人であった。ラボオは彫刻家の修行のため5年で必ず戻るという約束のもとクロエを残してここビタリ山に篭っていた。しかし修行に没頭するあまり約束の5年はとうに過ぎ去り、長い年月が流れた。彼がようやく気づき村へと戻ったとき、将来を誓ったクロエは既に別の男性と結婚していた。ラボオは夢を盲目に追いかけた結果の取り返しのつかない後悔に打ちひしがれ、以降故郷へ戻ることなく死ぬまでビタリ山に篭って彫刻を作り続けたのである。彼は最後かつ最高の作品として、戻らないと決めたがやはり心にあり続けた自身の故郷を、このビタリ山の山頂に彫ったのである。そして石の町が完成した彼は自身の死期を悟り、最後の贅沢として町で「食べたものの願いを何でも叶える」と言われる果実を購入したのだった。彼は果実を食べながらこの石の町の永久の保存を願った。このため石の番人が町を徘徊していたのだった。「君と一緒になれなくてもそばを離れるべきではなかった。愛する故郷を離れるべきではなかった」と、クロエとの約束を守れなかったという最大の後悔、そして愛する村を捨ててしまったことへの後悔を吐露し、彼は昇天する。その場に残った女神の果実を主人公は回収し山を下るのであった。
- 「愛する人を失い、故郷を捨てて山に篭り、愛する人と故郷を思い、そして故郷を作る」という矛盾だらけの心中、行動。人間の儚さ、複雑さが織りなす人間らしく、美しく、そして切ない物語である。サンディが最後にこぼす「人間のすることってよくわからないね」というセリフも印象的である。
- サンマロウ
- 大商人と花の街として知られる街。大商人は既に亡く、その遺産を相続した一人娘マキナがいる。主人公たちはより大きな世界へと踏み出すために船を求めてマキナを訪ねることになる。マキナを訪ねていたのは主人公だけではなかった。多くの人が貢物を持ってきて親しくなろうとしていた。当のマキナはどうかというと、もらったケーキを花瓶に刺して飾ろうとするなどこれまたかなりズレた感性の持ち主の様子。応接間に入ってきた主人公を一目見たマキナは主人公に何かを感じとり、「私を迎えにきたんでしょう。帰って」と意味不明な言葉を叫び部屋にこもってしまう。機嫌の悪い彼女を宥められるのは小さな時から面倒を見ていたカラクリ技師だけと聞いた主人公はカラクリ技師を訪ね、彼と共にマキナの部屋へ向かう。しかし部屋は間抜けの殻、代わりに彼女を誘拐したという書き置きが残されていた。書き置きにはサンマロウ北の洞窟へ来いと書いてある。主人公はこの誘拐事件を解決すべくサンマロウ北の洞窟へと向かう。
- サンマロウ北の洞窟
- サンマロウの北にある洞窟。誘拐事件の犯人がアジトにしている。誘拐したマキナを丁重に扱って一緒に遊んだり、洞窟の危険な箇所を不器用な丁寧語で看板に書き示すなど、根は悪人ではないのかどこか憎めない2人組である。
- 檻に閉じ込められていたマキナは退屈していた。つまらないと言い残し、素手でいとも簡単に鉄格子を捻じ曲げるとそのまま抜け出して洞窟の奥へと遊びに行ってしまった。たどり着いた主人公は誘拐犯とともに彼女のいる牢屋に迎えに行ったが彼女がいない。誘拐犯らとともに洞窟のさらに深部へと捜索することになる。
- 主人公は洞窟の最深部で佇んでいる彼女を見つけた。しかし、そこは巨大な毒蜘蛛の魔物ズオーの巣であった。ズオーに対して「あなたとってもユニークな人ね。私の友達になってくださる?」と、これまたズレた発言を飛ばしているマキナをズオーは激しく攻撃し吹き飛ばしてしまう。主人公はズオーを退治したが、マキナは地面に転がったまま動かない。遅れて到りついた誘拐犯たちは急いでマキナに駆け寄ったが彼女は呼吸もしておらず、そして心臓も動いていない。マキナが死んだしまったと悲しむ誘拐犯。しかし次の瞬間マキナは何事もなかったかのように起き上がった。誘拐犯は確かに死んでいたはずのマキナが起き上がったことに恐れ慄き、彼女のことを化け物と叫ふわと逃げ出してしまった。化け物という言葉が引っかかるマキナ。
- マキナは、本当は自分が周囲の人とうまくコミュニケーションを取れていないことに気づいていた。友達を作ろうとしてもやってくるのはお金やお返しを目当てに擦り寄ってくる者ばかり。鉄格子をいとも簡単に捻じ曲げてしまう腕力。自分はやはり化け物だと落ち込む彼女の元に、なんとマキナに瓜二つの幽霊が現れる。そして幽霊こそが本当のマキナであった。
- 彼女は生前不治の病に侵されており、いつも部屋にひとりぼっちであった。彼女を不憫に想ったカラクリ技師は彼女に生写しの人形を与えた。マキナはこの人形にマウリヤという名前を与えて唯一の友達とした。ある日マキナの元へ食べたものの願いを叶えると言われる黄金の果実が届く。しかし自身が既に手遅れであると感じていたマキナは果実を自分は食べずにマウリヤに与える。これによりなんとマウリヤは命を得たのだった。マウリヤと友達になれると喜んだ束の間、マキナの病状が突如悪化、彼女はそのまま死んでしまった。死の直前マキナはマウリヤに、「私の代わりにたくさん友達を作って」と残す。この言葉を受けてマウリヤはマキナを誰にも知られず密かに丁寧に裏庭に埋葬した。彼女の代わりとして生き、生前の彼女が果たせなかった「友達を作る」という夢をマキナに代わりに自分が果たすこと。これを使命として、マキナとしてこれから生きていくことを決意した。しかしもともと人形であるために人間のように自然に振る舞うことは難しく、周囲と広がってしまう軋轢。自分の残した言葉に縛られて1人ぼっちになっていくマウリヤをマキナは見ていられなかった。マキナは自分が既に死んでしまっていること、マウリヤは自分にとって最高で唯一の友達であること、そしてマウリヤには人形に再び戻ってほしいことを伝える。マウリヤはこれを受けてマキナが遠い場所へ旅に出ること、そして船を主人公に与える旨を書き残して人形に戻った。これにより町民はマキナの死を知らないまま、永久に帰ってこない彼女を待ち続けることになるのだった。
- 裏庭の名前の無い墓に寄りかかるようにしてマウリヤは動かなくなっていた。墓には「大好きな友達、ここに眠る。」と。マウリヤの隣に転がっている女神の果実を主人公は回収し、船に乗って新たな大陸を目指す。
- グビアナ
- 砂漠に覆われたグビアナ大陸に位置する、ベリーダンスで有名な王国。船を得た主人公はこの砂漠の大陸に上陸し、グビアナ王国に到着する。城下町で、主人公は先日黄金の果実が女王に献上されたことを耳にする。これを受け、主人公は女王の謁見を申し込んだ。
- 女王との謁見。主人公は自分が遠い土地より黄金の果実を取り戻すためやってきた旨を伝える。美しく、そして傍若無人な女王ユリシスは主人公の言葉など意に介さず、果実は全てスライスし沐浴場の水に浮かべると伝え主人公を嘲笑い挑発するのだった。そのとき、不器用な使用人の女ジーラが女王が寵愛していたペットのトカゲ、アノンを逃してしまった。主人公はアノンを捕まえて女王へ返すが特に状況は変わらない。とうとう沐浴場へと行ってしまう女王を追って、苦肉の策で屋上の噴水から男子禁制の王女の沐浴場に突入する。しかし時すでに遅く、女神の果実は既に薄くスライスされ水に浮かべられていた。沐浴場にまで追ってきた主人公に呆れる女王の傍でこっそりとアノンが女神の果実を一切れ食べてしまう。突如アノンは巨大なドラゴンへと変貌すると、女王を連れてグビアナ地下水道へと逃げ去ってしまう。主人公はユリシス女王を救うためグビアナ地下水道の中を進んでいくことになる。
- グビアナ地下水道
- グビアナ城の地下に広がる水路。かつてはここがグビアナの水路であったが、新しい水路が作られたため利用されていない。
- 地下水道最深部にたどり着いた主人公。アノンはなんと言葉を話せるようになっていた。ユリシスは誰にも渡さないと激昂し襲いかかってくるが主人公はこれを退ける。倒されたアノンはユリシスの身を案じていることを吐露する。城の皆は傍若無人な女王を嫌っており城はユリシスにとって敵だらけであるとアノンは心配していた。しかしトカゲの自分には何もできないため黄金の果実を使って人間になりたいと願ったのだった。そこへジーラがやってくる。父親との関係に起因する女王の心の内の孤独感を心配しており、皆を信じて打ち明けて欲しいこと、皆女王の力になりたい旨を伝え、アノンはこれを聞いて安堵する。主人公たちに感謝と謝罪の言葉を残してトカゲへと戻ったアノン。その横に転がった女神の果実を主人公は回収する。今回の一件を受けて自身の在り方を考え直したユリシスは、今度こそ良き一国の王となるべく決意するのだった。
- 雨の島
- グビアナ大陸南東の一年中雨が降っている島。中央には不思議な青い木がある(先述の青い木とは別物)。
- 配信クエストにてこの木は過去にサンドネラによって焼き払われた大木の幽霊であることが判明し、彼女の墓もここで発見される。ガナン帝国から追放されたサンドネラはこの島に大賢者たちによって埋葬された。ある配信クエストでサンディのために世界樹の若葉なるアイテムを手に入れるため訪れるが、この際「もう1人の私を頼みます」という意味深な言葉を聞く。また、この島にサンドネラが埋葬されてからグビアナ近辺では若い女が死ぬと妖精になるという噂がたっている。サンドネラが夫であるガナサダイからサンディと呼ばれていたこと、彼女が死に際に残した「私は生まれ変わる」という言葉など、サンドネラとサンディの関係を匂わせる証拠が多数見つかるがサンディは最後まで否定、結局真相は不明なままである。
- オンゴリの崖
- カルバドの西にある、大量の墓標が立ち並ぶ崖。本編中には特にイベントは無いが、配信クエストでは重要な地であることが判明する。
- オンゴリの崖はかつて流刑地であり、大量の墓標は罪人達が作り上げた墓である。
- カルバドの集落
- 大草原の中央にあり、遊牧民族が狩りをしながら暮らしている小さな集落。遊牧民達は族長一家を除き、東北弁のような口調で喋る。
- 族長の息子ナムジンはひどく臆病で魔物と戦うこともできず、集落の皆は心配していた。族長からその腕前を評価された主人公はナムジンの鍛錬を依頼される。ナムジンを追いかけ主人公は集落のはずれにある穴蔵に彼が入っていくところを突き止めた。ここは既に亡き母親の墓だと彼はいう。そして主人公はナムジンの本当の意図を聞く。彼はわざと臆病なふりを演じており、最近集落にやってきたシャルマナを怪しんでいるのである。シャルマナはその美貌と魔物を打ち倒す強さで族長をはじめ集落の皆から信頼されきっていた。ナムジンが一足先に集落へと戻った後現れた彼の母の霊からカズチャ村にあるアバキ草が役に立つという助言を得る。これをナムジンに伝え、彼と共にカズチャ村へと赴くことになる。
- カズチャ村
- カルバドの集落の東にあった村。魔物の襲撃によって滅び、現在は封印されている。最深部にてアバキ草を見つけたナムジンと主人公。これをうまく使えばシャルマナの本当の姿が明らかになる。主人公に一言礼を言うと集落へと戻るナムジン。彼を追いかけて主人公もまた集落へと向かう。集落にたどり着いたとき、ナムジンは相棒であるマンドリルのポギーと協力してシャルマナの隙を作り、彼女にアバキ草を煎じて作った液体をかける。シャルマナは悍ましいその本当の姿を表し、ナムジンは集落の皆に今こそ戦う時だと主張するが集落の民は恐れ慄き、動転しているばかり。ナムジンは1人挑むが敗れてしまう。主人公に敗北し、魔力を喪ったシャルマナの身体はどんどん縮んでいき、その真の正体を表した。なんと女神の果実の力で草原を我が者にせんと考えたのはただの1匹のテンツクだったのである。
- 非力な自分は集落の民や草原の強い魔物に怯えながら暮らしてきたので力を望み、そして暴走してしまったのだという。許しを乞うシャルマナにナムジンは慈悲を与え、一人ぼっちのシャルマナを案じ自身の友人ポギーを紹介した。シャルマナは感謝と謝罪の言葉を述べ、ポギーと2人草原へと去っていった。残った女神の果実を主人公は回収し、草原をあとにするのだった。
- エルシオン学院
- カルバドの集落と同じ大陸の北東にある、雪原の名門校。なお、立地の悪い雪原地帯にあるのは、初代学院長が「子供達が寒さにも負けない心と身体を持てるように」と願ってのことである(または金がなくいい土地に建てられなかった為とも)。主人公が訪れた時点では生徒に行方不明者が続出するという事件が起きており、探偵を雇っている。主人公は依頼を受けてやってきた探偵と勘違いされるがサンディの助言もあり、流れで探偵を名乗り事件解決を任されることになる。学院内で過ごしていく中で、生徒が突如マインドコントロールされて自ら地下校舎へと入っていく場面を目撃する。主人公は行方不明になっている生徒たちの真相を掴むために地下校舎へと進む。
- エルシオン地下校舎
- エルシオン学院に隠されている地下校舎。最深部の教室にたどり着いた主人公は驚愕の事実を目にする。態度の悪い生徒を金縛りで縛り付け、故エルシオン卿が夜な夜なスパルタ授業をしているのだった。主人公の姿を見たエルシオン卿は激昂、襲い掛かる。敗れたエルシオン卿は正気を取り戻し、その心境を話し始めた。能力も未来もある若者がそれを無駄にしてしまうことの勿体無さを死後の世界から憂いていたのだった。そんなとき偶然黄金の果実を手に入れたところ、この感情が暴走し、このように歪んだ形で現れたのだった。酷いことをしてしまったことを詫び、生徒達を解放した。翌日、行方不明になっていた生徒全員が戻り事件が解決した。また本件の真相を学長に伝え、謝礼を貰う。女神の果実回収の目標を達成した主人公は学院をあとにした。エルシオン卿に攫われた素行不良だった生徒達はエルシオン卿の気持ちが幾分か伝わったのか、前向きに学院生活に臨んでいるようである。(たまにサボっているようだが)
- また、本件を依頼されていた本物の探偵は主人公が事件を解決した後にやってきたらしく、偽物扱いをされてしまっている。
- これにて女神の果実を全て集め終わった主人公は天の方舟で天使界を目指すが、その道中、意外な人物が立ちはだかる。
- ナザム地方上空(天の方舟内でのイベント)
- 天使界を目指す主人公たちであったが、突如飛行中の天の方舟のドアが開きある人物が入ってくる。その人物はなんと師匠であるイザヤール。自分が天使界に届けるから女神の果実を渡すよう要求するイザヤールに主人公は違和感を感じながらも、自分よりも上級の天使には逆らえない天使の掟のため逆らえず果実を明け渡す。果実を手に入れたイザヤールに「よくやった」と謎の声が届く。イザヤールは主人公を攻撃し打ち倒してしまうと、方舟のドアを吹き飛ばして闇竜バルボロスに乗るガナン帝国将軍ゲルニックと共に彼方へと飛び去ってしまった。意識を失った主人公は天の方舟から落下してしまう。
- 300年前にすでに滅亡したはずのガナン帝国が蘇ったのだ。
- ナザム村
- 東ナザム地方にある村。過去にあったある事件のため、住人はよそ者に対して冷たい。主人公はナザム地方の草原に落下した。これを発見しナザム村へと運び介抱したのは、最近サンマロウからこの村に引っ越してきたティルという名の少年である。しかし、村は余所者である主人公に対して冷たい。夜になると主人公は村人たちの会合に呼ばれ、闇竜バルボロスの仲間ではないのかと問いただされる。どれだけ弁明しても少しも主人公を信用しようとしない村人たちにティルは嫌気がさし、村から飛び出してしまう。彼を追って泉へたどり着いた主人公はティルを宥める。ティルが村へ帰った後、カラコタ橋ですれ違った謎の女の霊が泉に現れる。彼女はラテーナと名乗り、村の守護天使像の下に隠した首飾りを持ってきてほしいと頼まれる。頼まれた通り首飾りを彼女に渡すと、首飾りの力で彼女は主人公が天使であることを知る。そして彼女はナザム村に起きた悲劇について話し出した。
- 300年前のある日ガナン帝国の攻撃によってひどく傷ついた大天使エルギオスは自身が守護天使を努めるナザム村付近に落下する。これを見つけ村に連れて帰り介抱したのがラテーナであった。しかし翼の生えた男がナザム村にいるという情報を得た帝国は兵隊をナザム村へ送り込んだ。エルギオスはこれを退けたが帝国はさらなる大軍を引き連れて戻ってきた。自分がうまくやるから泉に隠れていてほしいとの村長の指示通り、エルギオスはラテーナと共に泉に身を潜めるが、やはり放っておけないとして村に戻ろうとするエルギオスに対し、エルギオスの行動を予期していたラテーナは彼がこれ以上傷つくことを案じて睡眠薬を盛っていた。一方で村長は村の安全を優先するあまり、帝国と裏で取引をしていた。エルギオスを明け渡す代わりに村には手を出さないという取引である。薄れゆく意識の中でエルギオスは村長の手引きでやってきた帝国兵を目にし、村長の裏切りを知る。また、ラテーナが睡眠薬を盛ったこともこの裏切りの一環と勘違いしたまま意識を失う。こうしてエルギオスを得た帝国はなんとラテーナまで連れ去ろうとする。約束を無視しようとする帝国に村長は抵抗するが殺害されてしまい、ラテーナもまた帝国兵の攻撃によって倒れる。(しかしこの時点でラテーナは一命を取り留めている)村も帝国の深刻な攻撃を受けた。エルギオスは愛する村に裏切られ、また愛するラテーナに裏切られたと勘違いしたまま以降300年以上も帝国地下深くの牢獄に囚われることになる。この事件によってナザム村は余所者に対して冷たい村となってしまったのであった。図らずしもエルギオスに対する裏切りに加担してしまったラテーナはエルギオスを探し出し、そして彼を助け出すため彷徨っているのであった。
- ガナン帝国の復活を知った主人公は、300年前に帝国と戦った空の英雄がいるドミールを目指すため竜の門を越える必要があると考える。竜の門を越えるため、魔獣の洞窟を目指す。
- 魔獣の洞窟
- 西ナザム地方にある洞窟。竜の門を越えるためのアイテム(=光の矢)が眠っている。
- 竜の門
- ナザム地方とドミール地方を分かつ底無しの谷。この谷のせいで二つの地方は行き来できない。魔獣の洞窟に封じられている光の矢を射ることで光の橋が崖の両端を繋ぎ、旅人の往来を可能にする。
- ドミールの里
- 竜戦士の伝説が今なお伝えられる火山の中腹にある村。かつての帝国との戦いから300年経った今もなお、空の英雄を崇めている者達が住む。
- ドミール火山
- 煮えたぎる溶岩がひしめく火山。山頂には空の英雄グレイナルが住む。山頂にたどり着いた主人公とサンディは空の英雄グレイナルと対面する。彼は人間ではなくドラゴンであった。天の方舟での一件で帝国と接触していた主人公に帝国の匂いを感じ、グレイナルは激昂して襲いかかる。主人公は彼を倒すが、老いた空の英雄はやはり主人公を気に入らないといってまともに取り合おうとしない。困った主人公は一旦里へと戻ると、なんと帝国軍の兵士がドミールの里を襲っていたのでこれを退ける。彼の好む酒を持っていけば機嫌も良くなるだろうという助言に従い竜の火酒を持ってグレイナルを再び訪ねる。火酒で機嫌を直したグレイナルは彼に300年前に帝国の将軍を殺したときに得た戦利品を自分には無価値だといって贈る。ドミール火山にまで帝国軍兵士は攻めてきたが、これも打ち倒したことで、グレイナルは遂に主人公のことを認める。主人公に竜戦士の鎧を与え、彼を背に乗せると里に襲来したバルボロスを迎え撃った。しかし、自分が年老いてしまったことに加え、天使の力を使って帝国によって改造されたバルボロスの力にグレイナルは及ばなかった。
- 「生きよ。ウォルロ村の守護天使よ。わしはわしの里を守ろう。」
- 真実を見通す竜の聖なる力か、彼をウォルロ村の守護天使と見抜いていたグレイナル。
- 主人公を背から振り落とすと彼は、バルボロスの放った巨大な火球を里を庇ってその身に受け消滅してしまう。
- ガナン帝国
- かつてベクセリア地方に存在し、ガンベクセン王が収めていたガナン王国を前身とした帝国。ガンベクセン王の息子、ガナサダイ皇帝が父を謀殺し封印した上で現在のガナン帝国領にあたる大陸に領地を移し、そこに建国した。他のあらゆる国に侵攻し、恐怖の象徴として恐れられていたが、300年前に突如一夜にして滅亡した。
- カデスの牢獄
- ガナン帝国の領内にある留置場。帝国に連れ去られた人間が強制労働させられている。入り口にあるバリアは、帝国の紋章を持つ者でしか通れない。
- 牢屋の中で主人公は目を覚ました。隣の房にいるアギロという人物からここがカデスの牢獄であることを教えられる。彼は囚人たちのまとめ役で、多くの囚人達から厚い信頼を寄せられていた。囚人は毎日なんのためのものかもわからない大きな柱を回すよう指示される。(実はこの柱は地下に囚われている天使たちから力を奪うためのものである。)主人公は初日にアギロに牢獄内を案内してもらうが、この際主人公が帝国の紋章を持っていることが判明する。(グレイナルから貰ったものである。元々は300年前にグレイナルがゴレオン将軍を焼き殺した際に手に入れたものである。)これは脱獄に繋がる大きな鍵だとアギロは伝えると、チャンスを待つべきとして現時点では紋章の所持を隠しておくべきだと助言する。しかしある日、あまりにも理不尽な理由で仲間が処刑されそうになり、これに我慢ができなくなったアギロは帝国兵を打ち倒し、他の囚人達と共に暴動を起こした。彼は主人公に紋章を使ってバリアを抜け、中枢部にあるバリアの発生源を遮断しろと指示を出す。指示通り主人公はバリアを切り、牢獄の支配者ゴレオン将軍を打ち倒した。これにより囚われていた天使達を解放し、囚人も脱獄が可能となったがそこへバルボロスが襲来する。もうだめだと諦める囚人達をよそに未だ希望を捨てないアギロ。「俺がなんとかする」とだけ言い、他の囚人たちには逃げるよう指示を出す。彼を信頼している囚人達は皆言われた通りに散り散りに逃げ出した。そしてアギロと主人公のただ2人が残るのみとなった。アギロはホイッスルをおもむろに出すと力強く吹き鳴らした。すると天の方舟が現れ、バルボロスに一閃、これによってバルボロスは逃げ去っていった。なんと彼の正体は、箱舟が撃ち落とされた日から現在まで行方不明だった天の方舟の車掌アギロその人であった。呼び出した天の方舟に2人は乗り込むと傷ついた天使達を乗せて天使界へと向かった。
- 元々はガナサダイ皇帝の妃サンドネラが自身に逆らう者を捕えるために作らせたことが配信クエストで判明する。
- 神の国
- 創造神グランゼニスが住まうとされる場所。
- 天使界へと戻った主人公達は長老オムイにガナン帝国が魔物として復活したこと、そしてイザヤールが裏切って帝国の手先となっていることを伝える。しかし、長老の口から出たのはこれまた不可解なものだった。なんとイザヤールは主人公から女神の果実を奪った後、これを天使界に届けていたのである。イザヤールが天使界に女神の果実を届けたという事実と主人公に起きた事実、いずれにせよ今できることをするしかない。女神の果実も天の方舟も揃ったのでまずは神の国へ向かうという意見で一致する。
- 天の方舟で神の国までやってきた一行。しかしどうにも様子がおかしい。誰もおらずひっそりとしていて、多くの場所が崩落している。神のいるはずの宮殿は特に損壊がひどく、神の玉座は吹き飛ばされ床には大きな孔が開いていた。これは世界樹が実をつけた日に放たれた閃光が神の国を襲った事実を示していた。まさか神は閃光によって死んでしまったのか。一行は途方に暮れた。
- しかし突然女神の果実が輝き始め、一行は光に包まれた。気がつくとなんとそこは天使界最上階の世界樹のもとであった。世界樹は女神の果実の力によって女神セレシアへと、本来のその姿を取り戻した。神は死んでしまったのかという問うオムイに女神セレシアは答える。閃光は確かに神を襲い、今は姿を失せているが神が消えればこの世界も消えているはずなのでどこかにいるはずと答える。
- 女神セレシアはこの世界の始まりの話を彼らに説いた。遠い昔、創造神グランゼニスは争いばかり起こし自分たちのことしか考えない野蛮な人間を失敗作と見做し、滅ぼすことを決めた。しかし人々の良き心を信じている女神セレシアはこれに反対した。そして自らを世界樹として封印した。世界樹となったセレシアは人間が感謝の心を抱いた時に生まれる星のオーラを集めることでしか元の姿に戻ることが出来ない。自らを封印してまで人間を信じる娘の意を汲み取り、グランゼニスは人間の滅亡を思いとどめた。そして星のオーラを世界樹の元へ集めるため遣える存在として天使達と天使界を創造したのであった。
- 女神セレシアは混沌とした地上界にこそ今進むべき道があるとして、青く光る木をガナン帝国領に宿した。そして主人公は突如謎の復活を遂げた魔帝国ガナンに踏み込んでいくのだった。
- ガナン帝国城
- ガナン帝国の本拠地。周りが堀と闇のオーラによって囲まれている。城内には大砲が設置されている。あちこちは崩れ、枯れ木が侵入している。
- 主人公は、城門にてゲルニック将軍を打ち破り、城内でギュメイ将軍を破った。そしてとうとう玉座の間へとたどり着く。玉座には皇帝ガナサダイと、そしてなんとイザヤールがいた。実はイザヤールは師匠エルギオスの仇であるガナン帝国皇帝ガナサダイに迫るために主人公を、天使界を裏切ったのであった。(完全に裏切ってはいなかったが、主人公や仲間の天使達に対し嘘をついたことを強く悔いている。)皇帝に刃を向けるイザヤールであったが、皇帝の力は彼を遥かに上回っており、敗北した。倒れた師匠に代わり主人公が皇帝を打ち倒した。皇帝は死の間際に主人公を不意に背中から突き刺そうとするがこれをイザヤールが間一髪で庇い、そして皇帝にとどめを刺した。しかしこれが致命傷となってしまいイザヤールは主人公に謝罪の言葉を残し、死亡してしまう。
- 閉ざされた牢獄
- ガナン帝国城の地下に広がる留置場。
- ガナサダイは倒され、ガナン帝国は再び消滅したにもかかわらず未だ禍々しい力の消えない帝国。原因を突き止めるべく主人公は帝国内を捜索、地下へと続く階段を発見、帝国地下に広がる閉ざされた牢獄へと進んでいく。地上に落ちた天使達はここにも囚われており、彼らを開放しながら深部へと進んでいく。最深部へと遂に到達した主人公は鎖に繋がれて囚われている翼の生えた男を見つける。もちろんこの男も解放するが、どうも男は様子がおかしい。彼はなんと300年前に帝国に連れさられ既に死んだものと思われていた大天使エルギオスであった。愛する人、村、人間に裏切られたという憎悪が彼を蝕み、堕天使となっていた。天使界や神の国を襲い、神を射抜いた閃光も、今回のガナン帝国の復活も、すべて世界への憎悪が限界に達した彼の仕業だったのだ。天使の掟により彼を攻撃できない主人公を一撃で倒すと、世界を滅ぼしにいくと残しどこかへと去ってしまう。彼が去った後、一足遅れてラテーナがたどり着く。彼女はまたしてもあと一歩間に合わなかった。
- 絶望と憎悪の魔宮
- 本作のラストダンジョン。
- 天使界にて目を覚ました主人公、長老オムイに一連の混沌の黒幕は堕天使となったエルギオスであることを伝える。驚きを隠せないオムイ。エルギオスは最上天使であり、天使界の誰もエルギオスと戦うことはできない。そしてエルギオスを止めることが出来なければ世界は滅亡する。唯一の方法として女神セレシアは自らの力で女神の果実を作り出し、これを主人公に渡す。これを食べ、人間になることを願えば天使の掟から解放されてエルギオスと戦うことができる。しかし、人間になるということはつまり、サンディやアギロら仲間たち、故郷と永久に別れることを意味する。主人公は迷った末に決意を固め、果実を口にした。天使としての理から解放された主人公は、天使の力が完全に失われてしまう前に(完全に失われてしまえばそもそもエルギオスや天使界、神の国も認識できず、天の方舟にも乗れなくなってしまう)エルギオスを追って神の国へと向かう。
- 閉ざされた牢獄から解き放たれたエルギオスは神の国を訪れていた。追ってきた主人公を再び迎え撃つが、自身を攻撃できるようになっていることで主人公が天使としての力を捨て人間に成り下がったことを理解し、主人公のその選択を嘲笑する。辛くもエルギオスに勝った主人公だが、エルギオスはさらに力を増し、その禍々しいエネルギーで神の国を絶望と憎悪の魔宮へと変貌させ、自身の体もまたさらに悍ましい姿へと変貌を遂げる。世界の破壊に備えるため魔宮中央部へと飛び立った。
- 主人公は道中のバルボロスによる妨害も退けて、遂に世界の破壊に備えているエルギオスの元へと追いつく。堕天使エルギオスをなんとか下すも体力を完全に使い果たしてしまった主人公。しかしエルギオスはその上で更なる無尽蔵のエネルギーを放出し世界を破壊しようとする。万事休すかと思われたその時、ラテーナが現れる。彼女を目にし一瞬気が緩むエルギオス、しかし未だ彼女が裏切ったと勘違いしている彼は再び憎悪を膨らませる。そのときラテーナの星の首飾りは光を放ちエルギオスに全ての真実を見せた。その光は彼を正気に戻し、天使として立ち戻らせた。エルギオスは全ての真実をようやく理解し、そして長い間募らせた絶望と憎悪から解放され、ラテーナと、そして世界と和解した。彼は自身のしたことを詫びた。神の国は元の姿を取り戻し、エルギオスとラテーナは主人公に感謝の意を伝えると星空へと昇った。時同じくして、世界樹が女神セレシアとして目覚めたこと、そして世界の混沌が収まったことで天使達もまた遂にその役目を終えたこととなった。こうして天使達は星として星空に帰り、「星空の守り人」となるのだった。女神セレシアによって天使界の最上階、彼女のもとへと戻された主人公。天使達が星空へと去り、天使界も役目を終え消滅してゆく中、女神セレシアは労いの言葉を彼にかけ、星空へと昇っていく天使達をセレシアと2人で見届ける。そして、天使としての力が尽き始かけ完全に人間になり始めている主人公に天の方舟に乗るよう促すと最後に別れの言葉
と再び感謝、そしてこれからは人間として「地上の守り人」として生きてほしいと伝えたのだった。
- 地上へと送り届けられた主人公はもはや方舟やアギロ、サンディまで見えなくなり始めていた。サンディは別れに耐えきれず泣き出し、アギロは短く別れと激励の言葉を送ってくれた。再び走り出し何処かへと去っていく天の方舟。サンディは最後の最後に自身の秘密を主人公に打ち明ける。しかし、風の音でそれはかき消され、主人公の耳に届くことはなかったのだった。
- 天使達が星空に昇った時の光は地上からも観測されたらしく、とてつもない数の流れ星が流れたという話を各地で聞くことができる。女神セレシアによって人々の記憶から天使に関する記憶が消されたため、誰も天使について知らず、各地の守護天使像に刻まれた名前も読み取ることができなくなる。
- クリア後
- 新たに人間として旅に繰り出す主人公。その空には一筋の光が伸びて、ツォの浜へと落ちていく。彼は一先ずツォの浜へと向かうことを決める。
- ツォの浜
- 女神の果実の一件後、久しぶりに会ったオリガは漁を手伝って逞しく生きているようである。漁の最中に船から大きな尻尾を見た等、最近、ぬしさまの存在が噂になっているらしい。前回の事件のぬしさまはオリガの父が果実の力によって変身した魔物であったが、それとは別に大昔から浜の守り神としてぬしさまはいたとのこと。(おそらくオリガの父がぬしさまに変貌したのも、昔からのツォの浜の言い伝えにあるぬしさまのイメージをなぞったからであると考えられる)かつては尼子がぬしさまを呼び出す儀式をしていたそうで、その尼子と同じ服装をすればぬしさまがやってくるのではと提案する。いにしえの尼子の服装で海辺の洞窟最深部へ行くとなんとぬしさまが現れた。ぬしさまが突然襲いかかってきたためこれをなんとか退けると、なんとぬしさまが言葉を話し始める。どうやら魅力的な服装をしていた人がいたからついつい寝ぼけてじゃれついてしまったとのこと。オリガを探していたため最近浜周辺の海で目撃されていたらしい。オリガに海で見つけた父親の形見を渡した。そして迷惑をかけてしまった詫びとして海で拾った黄金の果実を主人公に渡し、海へと帰っていった。これは天使達が星空へと帰った日にただ一つ海に落ちた女神の果実であった。主人公はこれを齧り、仲間に会いたいと願った。するとなんと、霊や神秘的な事象を知覚することができる天使の力が戻った。サンディ、アギロと再会した主人公にアギロはホイッスルを渡し、天の方舟の操縦を任せることにするのだった。
- アルマの塔
- ベクセリアの付近にある塔。本編クリア後でしか入れない。最上階には謎の魔物(=アルマトラ)が眠っている。
- 各地を旅し、人々の依頼を聞いて回っている中で主人公はナザム村にて竜もどきの話を耳にする。そして時を同じくしてグビアナやサンマロウ近辺で竜の涙と呼ばれる宝石を探しているフードを被った少女がいるという噂がたつ。この噂を聞いた主人公とサンディの頭にはラテーナのことがよぎる。しかし、ラテーナはエルギオスと共に確かに星空へと昇り、それをこの目で見届けたはず。真相は謎のままサンマロウでの依頼に取り掛かる。依頼はドラゴンの涙と呼ばれる宝石を手に入れてきて欲しいというものであった。これを手に入れるためグビアナの商人に取り合うのだが、そこへなんと霊体ではない実体のラテーナが現れる。彼女はドラゴンの涙を見るとこれは竜の涙ではないと残しまた何処かへと去っていってしまう。ますます深まる謎。とりあえずそれは一先ず置き、主人公たちはドラゴンの涙をサンマロウの依頼主へと届ける。
- しばらくしてアルマの塔のある人物から頼み事があると聞きつけてベクセリア北の高台、アルマの塔へやってきた。なんと依頼主は一匹のスライム。頂上にいる彼の友達のところまで連れて行ってほしいという依頼である。頂上で待っていたのは眠っている大きな竜もどきアルマトラ。300年間ずっと眠っている友達をいい加減起こすため、彼に力を与える竜の涙を手に入れてきてほしいとのことである。スライムの話では、彼は300年前にラテーナという少女と共にガナン帝国へと向かったらしい。帰ってきたときには少女はおらず1人だけで、様子もおかしかったそうだ。これを受けて主人公はガナン帝国城に手がかりがあると推測、帝国城へと向かう。帝国城で主人公は過去の出来事の幻影を目にする。
- アルマトラの背に乗り帝国城に侵入するラテーナ。なぜか帝国兵は彼女を捕らえようとしない。しかしその先の閉ざされた牢獄でラテーナは牢獄の兵士に殺害される。この時アルマトラは哀しみに打ちひしがれ、竜の涙を流した。この幻影を見たのち、閉ざされた牢獄内の幻影で見たのと同じ箇所に竜の涙が見つける。これをアルマの塔へと持ち帰るとアルマトラは目を覚ましたが、寝起きであることに加え、過去の出来事によって人間嫌いとなっているために主人公に襲い掛かる。戦闘後に真相を知ることができる。
- ラテーナはエルギオスを助け出すために、彼に力を取り戻させる竜の涙なる奇跡の宝石を求めて旅をしていた。しかし、どれだけ旅をしても竜の涙は手に入らなかった。そんな中、彼女は竜もどきのアルマトラと知り合う。アルマトラはエルギオスを助けたいという彼女に協力し、共にガナン帝国城へと向かった。一方でガナン帝国の方では、長年帝国が行った数々の暴虐に兵士たちは良心の呵責に悩んでいた。このため、エルギオス救出に来たアルマトラとラテーナをなんと帝国城の兵士のほとんどが支援したのである。(帝国城内の幽霊から聴くことができる。この直後に力を解放したエルギオスによって帝国は滅び去るので、自身が最後にできた人間らしい行動だったと述べている。)しかし、あと一歩というところで閉ざされた牢獄内でラテーナは牢獄の兵士によって殺害されてしまう。アルマトラはこの悲劇に涙を流し、そして皮肉にもこの涙が奇跡の力によって竜の涙へと変わったのである。竜の涙は牢獄の地面に落ち、このときエルギオスは不完全ながら力を取り戻した。しかし、エルギオスはすでに絶望と憎悪の中におり、怒りに任せて力を解放した。これがガナン帝国を一夜にして滅したのだった。
- また、主人公とは面識はないはずであるが、夢の中で主人公の活躍を見ていたようで、人間嫌いだが主人公のことは多少認めているようである。また、ラテーナとの記憶も夢に見ていたようで、グビアナで出会ったラテーナは彼の夢の中から飛び出してしまった思念体だったというのが真相である。(つまり幻影。帝国内や各地で見た幻影も彼の見ている夢によるものであると推測できる。)
- 元々、アルマトラは人間を滅ぼすためにグランゼニスが想像した生き物の一体である。
- セントシュタイン
- 宿屋にてラヴィエルから星の瞬く日がやってきたとして依頼を受ける。彼女曰く、宝の地図にて「女神のいのり」なるアイテムを入手して欲しいとのことである。言われた通り女神のいのりを入手した主人公であるが、今度はこれを女神セレシアのもとへ持って行って欲しいとのこと。神の国へ向い、女神セレシアのもとへこれを持っていくと彼女は事情を全て把握しており、主人公を記憶の世界へと送り込む。主人公は天使界の頂上、世界樹の下にいることに気づく。そこにはイザヤールとエルギオスの2人が何やら議論している姿がある。程なくしてエルギオスは人間界へと去っていき、主人公は女神のいのりをイザヤールに渡す。イザヤールは怪しみながらもこれを受けとり、その後主人公は現実世界へと戻される。女神セレシア曰く、瞬いた星はエルギオスの星で、これによりイザヤールの運命は変わったこと、そして感謝の言葉を述べる。地上へ戻り、ラヴィエルを訪ねると彼女はイザヤールとの思い出の場所を訪れてみろと言う。この言葉を受け、主人公はウォルロ村を訪れた。すると死んだはずのイザヤールが翼と輪を失った姿で佇んでおり、話しかけると何が起こったのかを話した。
- ガナサダイの攻撃から主人公を庇った瞬間、女神のいのりが輝き、とっさにイザヤールは大切な人をこれ以上悲しませたくないと願った。女神のいのりはこの願いを聞き届け、砕け散った。全てが終わったあと、イザヤールは女神のいのりの力によって一命を取り留めていた。しかし、天使が役目を終えた今、天使として生きることは出来ず、女神セレシアの采配によって人間としての生を受けたのであった。彼は主人公に感謝の言葉を改めて伝えると、人間として主人公の旅に協力すると誓い、新たな旅の仲間となるのだった。
配信による追加ストーリークエストは他にもいくつかあるが、本筋に大きく関わるのここまでである。
登場人物
主要人物
- 主人公[39]
- 声 - 村瀬歩(ライバルズエース)
- 本作の主人公。ゲームスタート時に性別と容姿を設定できる。ウォルロ村の守護天使として新たに配属され、村の人々の手助けを行うと天使への感謝として現れる「星のオーラ」を集める仕事に就いている。天使としての位は下級。
- 正式配属された日の夜に世界樹に星のオーラを捧げたところ、謎の光と共に大規模な地震が起き天使界から落ちてしまう。その際、幽霊を見る・話す以外の能力、背中の翼と頭上の光輪を失い、人間にも姿が見えるようになってしまう。天使界に帰るために天の箱舟のバイトである妖精サンディと共に世界中を旅することになる。
- 主人公であるが、一連の事件の物語の中心を担うことは少なく、ただその後片付けに利用されてあとは蚊帳の外感が否めない。挙句、事件を解決しても不満を漏らされたり八つ当たりを受けたり(そもそも完全にうまくいって素直に感謝されることが少ない)、故郷や仲間と永遠の別れとなったり、突然成り行きで世界を救うことになったり、割と不憫な主人公である。
- サンディ
- 声 - 喜多村英梨(ライバルズ)
- 天の箱舟の運転手(実際はアルバイトらしい)を自称するガングロギャル風の妖精。世界樹に女神の果実が実ったその夜、天使界に天の箱舟と共に到着するが、その直後の地震で箱舟ごと地上に落ちてしまい、上司(=アギロ)と離ればなれになる。
- 300年前のガナン帝国皇帝ガナサダイの妃サンドネラの生まれ変わりである可能性を強く匂わせるが、真相は不明(詳細はストーリーの雨の島の欄を参照)。
- 彼女に関する追加クエストを全てクリアすると、彼女の秘密が聴ける。
- 「せんれき」画面においては、イベント時やプレイ時間などゲームの進行に合わせたメッセージを喋るほか、システムに関する助言や称号を与えてくれたりする。喋り方も典型的なコギャルのようなものであるが、信頼した相手にはぶっきらぼうな気遣いを見せる。また、Wi-Fiにつなげる事でリッカの宿屋に来店する過去の作品のゲストキャラの多くに対しては「さん」もしくは「さま」とつけている。
- 例に漏れず主人公は無口であるために、彼女がプレイヤーの気持ちやツッコミを代弁する場面が多々あり、彼女の存在が本作に小気味良いテンポを与えている。
- なお追加クエストによって女神セレシアを「お姉ちゃん」と呼んでいることが判明する(実際に姉妹関係があるかどうかは不明)。
- イザヤール
- 声 - 武内駿輔(ライバルズ)
- 主人公の師である上級天使。これまで弟子を取っていなかったが、主人公の才能を見込んで指導する(本人は長老に命令されたためと主張している)。巨大地震の際に、地上に落ちた主人公を探しに行ったきり行方不明になる。
- かつて帝国に捕らえられたエルギオスを救うために天使界を裏切ったふりをして、天使界に女神の果実を届けた後、1人でガナサダイに戦いを挑むが、返り討ちに遭う。最期はガナサダイの攻撃から主人公を庇い、ガナサダイにとどめを刺して力尽き、命を落とすこととなった[40]。
- かつてはエルギオスの弟子であり、エルギオスを探すことがイザヤールの長年の目標であった。そのため主人公にウォルロ村の守護天使を託した後、自身は守護天使の仕事を引き受けなかった。
- 特定の配信クエストをクリアするとプレイヤーキャラクターとして仲間にできるようになる。初期職業は戦士レベル60。
- リッカ
- 声 - 潘めぐみ(DQH2、ライバルズ)
- ウォルロ村で父親が遺した宿屋を営みながら祖父と暮らしている少女。巨大地震の日に天使界から落ちてきた主人公を見つけて、家の2階の一間を貸し与える。
- 幼少の頃はセントシュタインに住んでいたが、母親から受け継いだ病弱の身体を治すために、どんな病気も治すことができる名水のあるウォルロ村に移り住んだ。
- 父親のリベルトはかつてセントシュタインで「宿王」と呼ばれた宿屋の経営者で、リッカもルイーダとの出会いをきっかけに、セントシュタインの宿屋の再建を目指すことになる。特定の配信クエストをクリアすると、プレイヤーキャラとして仲間にできるようになる。初期職業は魔法使いレベル1。
- ルイーダ
- 声 - 甲斐田裕子(DQH、DQH2、ライバルズ)
- セントシュタインの宿屋を切り盛りする訳ありの女性。人の隠れている才能を見抜く能力があると自負しており、宿屋の酒場で冒険者を募っている。リッカの才能を見抜き、セントシュタインの宿の再建を依頼する。
- かつては自分も名の知れた冒険者だったが、ある理由から冒険を止めてしまった。特定の配信クエストをクリアすると、冒険を止めた理由がわかり、プレイヤーキャラクターとして仲間にできるようになる。初期職業は盗賊レベル28。
- ロクサーヌ
- 声 - 東山奈央(ライバルズ)
- Wi-Fiショッピングの案内役。個人的な話はしない主義。正体は世界宿屋協会から派遣されたエージェントで、後述の宿六会を捕まえる為、2重スパイという形でリッカの宿屋に潜り込んでいる。
- 特定の配信クエストをクリアするとプレイヤーキャラクターとして仲間にできるようになる。初期職業は僧侶レベル1。
- ラヴィエル
- 声 - 新谷良子(ライバルズ)
- 外の世界を開く、マルチプレイの案内役。天使である主人公にだけその姿が見える。女性だが、常に男性的な口調で喋る。
- 特定の配信クエストで判明するが、実はイザヤールの双子の妹である。かつては兄とともにエルギオスへ師事しており、エルギオスの思想に共感して人間を見守るべく、独自に地上へ降りていた。
- なお、DQ10に登場する(レクタリス)は彼女から影響を受けたことが判明している。
- 2010年5月14日『モンスターバトルロードIIレジェンド』ではサンディ同様、非戦闘員ながらスペシャルカードとして登場している。
その他の人物
- レナ
- セントシュタインの宿屋のゴールド銀行係。金庫番の才能をルイーダに見出されてスカウトされた。
- カマエル
- かつて、セントシュタイン宿屋に宿泊した錬金術師が宿代代わりに残したという“対話型”錬金釜。主人公を「ご主人様(男性) / おじょう様(女性)」と呼ぶ。
- 長老オムイ
- 天使界の長老。温厚な性格。本編中では何かと驚く描写が多い。
- アギロ
- カデスの牢獄に囚われている囚人たちのリーダー格。その正体は天の箱舟の運転士であり、サンディが「テンチョー」と呼んで探していた人物。運転士という肩書きを誇りに思っており、「オッサン」「テンチョー」呼ばわりされると怒る。
- 容姿・人格・口調は頑固で無骨な中年男性だが、神が天の箱舟を創ったその日から運転士として乗務しており、実際はかなりの高齢である。
- 高レベルの宝の地図ボスとして、主人公に打ち倒されたバルボロスの魂によって復活したグレイナルのセリフに「光のグレイナル、闇のバルボロス、そして正義の心アギロゴス」という一節がありアギロゴスがこのアギロのことを指すのかは不明だが有名な考察ポイントとなっている。
- ラテーナ
- 主人公の行く先々に現れる幽霊の少女。正体は300年前のナザム村の村長の娘。エルギオスを捜し求めている。エルギオスを気絶させ図らずしも裏切りに加担してしまった形となり、エルギオスはラテーナに裏切られたと勘違いする。また、帝国によってラテーナ自身も重症を負ってしまった。彼女はどれだけ時間がかかっても、たとえ自分が死んでしまったとしても必ずエルギオスを助けることを胸に誓う。本編開始時点では既に死亡しており、霊体の状態で登場するが、未だエルギオスを助けることは叶っていない状態である。最終局面でラテーナが世界を救うことになる。
- キャプテン・メダル
- カラコタ橋のテントに住んでいる「さすらいのメダル王」。シンプルなちいさなメダルこそが世界で一番美しいものだと思っており、様々なものと交換してくれる。
- ニード
- ウォルロ村の村長の息子で、見栄っ張りなドラ息子。表面ではリッカを馬鹿にしているが、実際には恋心を抱いている。
- 後にリッカに代わってウォルロ村の宿屋を継ぐこととなるが、飽きっぽい性格のためか経営が杜撰で、客から不満を呼ぶ。後にそれを見かねたリッカの祖父にしごかれることになり、丁寧口調になる。
- 一時的にパーティーに加わるが、それ以外では仲間キャラクターに加えることはできない。
- フィオーネ姫
- セントシュタインの王女。穏やかな性格で、責任感が強い。その責任感の強さから護衛をつけたとはいえ、廃墟と化したルディアノ城跡地まで赴いており、サンディからは「姫にしておくには惜しい」との指摘を受けている。
- 追加クエストにて、真っ黒な歴史を持つ自国に幻滅して滅亡させようとするというかなり危険な一面を見せる。
- 後述のメリア姫と何かしらの関係があり、特定の配信クエストをクリアすると真相が明らかになる。
- セントシュタイン王
- セントシュタインの現国王で、フィオーネの父親。主人公の言葉を信じなかったり娘の行動を制限したりするが、基本的には国及び家族思いな人物。
- レオコーン
- セントシュタインに現れ、フィオーネ姫を差し出すよう要求する黒い鎧の騎士。
- その正体は数百年前に滅んだセントシュタインの隣国ルディアノの騎士で「黒薔薇の騎士」の異名を持つ高名な人物だったが、イシュダルの呪いの空間に数百年間幽閉されていた(そのため鎧の中は既に骸骨状態である)。後にフィオーネ姫は人違いであったことに気付き、ルディアノ城を探すために動き出す。戦闘では「なぞの黒騎士」と表示され、ゾンビ系に属する。
- 後の『バトルロードIIレジェンド』では合体モンスターとして登場。
- メリア姫
- 300年前のルディアノの王女で、レオコーンの婚約者だった女性。
- 本編では名前が語られるだけで、配信クエストにてようやく幽霊となった姿で登場するが、台詞は一言もない。
- ソナばあさん
- フィオーネ姫の乳母を務めていた人物。現在は年齢を理由に引退している。マルチプレイ限定時にホスト外のキャラクター側から、話しかけると昔はクロエと同じ人を好きになっていたが、勝てなかった為乳母になった経緯が親族から聞ける。
- クロエばあさん
- ソナばあさんの幼馴染。ソナばあさんの歌の合いの手をする。後述のラボオと関連がある。
- ルーフィン
- ベクセリアに住む考古学者。非凡な才能を持つが傲慢かつ自信家な性格で、出会った当初は研究のことにしか興味がなかった。このことから町の人達からは変人扱いされており、義父の町長とも馬が合わなかった。
- 病魔事件解決後にエリザを亡くし悲しみに暮れるも、町の人たちからの感謝を目の当たりにし徐々に打ち解けるようになる。
- エリザ
- ルーフィンの妻であり、ベクセリア町長の娘。夫であるルーフィンを「ルーくん」の愛称で呼ぶ。陽気な性格で、言動は子供っぽいが芯はしっかりしており、主人公が来た頃は町唯一のルーフィンの理解者だった。
- 病気で死亡してしまい、天国へ向かったようだが、エンディング後の世界ではルーフィンを心配するがあまり成仏した身でありながら現世界へ戻ってきてしまっている。
- ダーマ神官
- 転職を司るダーマ神殿の大神官。「人々を導く力」を求めて女神の果実を食べた結果、魔神ジャダーマへと変貌する。
- オリガ
- ツォの浜に住む少女。父は村一番の漁師だったが両親とも既に亡くなっている。
- 村人達の言うままに“ぬしさま”に祈りを捧げ魚をもらっているが、本人は楽をして魚を手に入れようとする人々に対し疑問を抱いている。ぬしさま(1回目)を倒した後は、亡き父の意志を継いで漁を手伝うことを決意した。
- マルチプレイ時において、主人公と会う度に名前を聞き忘れている旨を話す。また、村長の息子・トトという友達がいる。
- ラボオ
- エラフィタ村出身の老人。ビタリ山で彫刻を彫りながら生活していたが、病で帰らぬ人になる。クロエばあさんとは若い頃に将来を誓い合った恋人だったが、彫刻の夢のために彼女を置いて村を出た過去を持つ。彼自身は過ぎたことと手記を残しているが未練があったのか、最後の作品として過去のエラフィタ村と石像の彫刻をビタリ山の山頂に残した。
- マキナ
- サンマロウの豪邸に住んでいたお嬢様。父は豪商として有名だったが両親とも既に亡くなっている。病気で命が風前の灯火となっていたところに召使いから女神の果実を与えられたものの食べようとはしなかった。その力によって動けるようになった人形のマウリヤに対し、自分に成り済まして生活するよう言い残し、息を引き取る。彼女の亡骸はマウリヤの手によって密かに庭に埋葬された。
- マウリヤ
- マキナがからくり職人の老人から作ってもらった人形。上述の通りマキナの身代わりとして生きることになるが、元が人形であるため常識に欠け、度々常軌を逸した行動を起こしていた。また怪力を持ち、体が非常に丈夫である。
- ユリシス女王
- グビアナの女王。ペットのアノンを目に入れても痛くないほど可愛がっている。とても高飛車かつ自己中心的な性格で、地下用水路を自身の水浴びのみに使い、王国を水源枯渇の危機にさらしていた。先代王にして父ガレイウスが政治にしか目を向けなかったため愛情に恵まれず、上記のような性格になった。
- 後にアノンの暴走とジーラの叱咤に自らの卑小さを反省し、人格者へと成長する。
- ジーラ
- ユリシスの召使いの1人。ドジな性格で、アノンを逃がしてしまったため首にされた。
- しかし、ユリシスの本心を知っており、「その悲しみを私達にも打ち明けてほしい」と言ったことがユリシスの改心の一因となった。
- ラボルチュ
- カルバドの集落の族長。うつけである息子のナムジンを不甲斐なく思っていた。しかしシャルマナを倒した後は息子の本心と成長を喜び、自ら族長の座をおりた。
- ナムジン
- ラボルチュの息子。臆病な性格で住人からはうつけだと評価されている。しかし実態はラボルチュに取り入り集落を支配しようとするシャルマナを警戒し、うつけのふりをして事態打開の機会を伺っており、実際は真面目で勇敢な青年である。事件解決後にマルチプレイ時から、族長よりも海の向こうに行きたいと話している。
- パル
- ラボルチュの妻であり、ナムジンの母。ナムジンを産んですぐに亡くなった。
- ポギー
- かつてナムジンとパルに助けられた魔物(マンドリル)。ナムジンに懐き、行動をともにする。
- モザイオ
- エルシオン学院の生徒の一人で、不良グループのリーダー格。口は良くないが仲間のために尽くせる性格で、友人からの信頼は厚い。後に生徒会長になった。
- ティル
- ナザム村に住む少年。もとはサンマロウに住んでいたが、両親の死後はおじであるナザムの村長に引き取られた。よそ者を嫌う村の風潮に反発している。
- グレイナル
- ドミール火山の頂上から世界を見つめる「空の英雄」と言われている白い巨竜。かつては「光のグレイナル」と呼ばれていた強大な力を持つ古の竜族の生き残りだが、年齢は1000歳を超え、現在は飛ぶのもままならない。酒好きで、ドミール名物の「竜の火酒」が好物。
- 宝の地図のボスとして若返った姿で登場する。
- ミロ
- 配信クエストで登場する女戦士の幽霊。かつてルイーダと共に冒険していたが、カルバドの集落を襲撃した魔物との戦いで命を落とした。
- ドン・ヤドロク
- 配信クエストで登場する、悪徳産業スパイ組織・宿六会のボス。
- クロース
- 配信クエストで登場する、サンタクロースのような格好をした人物。アイスバリー海岸の小島に住む。
天使界・神の国
- 創造神グランゼニス
- 世界を創造した神。大昔に人間を作り出したことを悔やみ、滅ぼそうとした。しかしそれを止めようと起こした娘の行いを哀れに思い、滅ぼすのを休止して娘の眷族となる天使を創造し人間を見守っていた。作中ではほとんど登場しないがあらゆるところにその存在を匂わせるものがある。特筆すべきは宝の地図最深部にいるボスである。この魔物たちは創造神グランゼニスが自らの悪き心を切り離し封印したために生まれたものである。つまり、作中ではグランゼニスは閃光の影響かいずこかへ姿を消すが女神セレシアは世界がまだ存在していることからグランゼニスが死亡したことは否定的と主張する。しかし、もし宝の地図に封印されている者達がグランゼニスの一部であれば、神の国にいたグランゼニスが死亡したとしても世界は消滅しないことの説明がついてしまうのではないか。そもそも宝の地図のボスの由来が確定的ではない上、作中では何も明言されていないので推測の域を出ないのは確かである。
- 女神セレシア
- 声 - 豊崎愛生(ライバルズエース)
- グランゼニスの娘。人間を滅ぼそうとした父と対立し、人間の善意が蓄積されない限りは元に戻れぬ世界樹に姿を変えることを決意した。その後、人間たちの星のオーラを集めたことによって作られた女神の果実の力により、元の姿に戻った。彼女にとっては人間や天使達等は弟や妹のような存在らしく、常に平等な物の言い様をする。
- 特定の配信クエストで、実はサンディの姉ということが判明する。
- ラフェット
- イザヤールと喧嘩する程仲のいい関係にある眼鏡をかけた女性の上級天使。地上に降りる事のない記録係。数いる天使達の中では最もイザヤールや主人公の事を心配していた。
- エルギオス
- かつて人間界に降りて、そのまま帰って来る事がなかったと言われている天使。このことは「エルギオスの悲劇」として現在も天使界で語り継がれているが、話題にすることはタブーとなっている。
- ラテーナとは相思相愛であり、彼女に星空の首飾りをプレゼントした。
敵キャラクター
ガナン帝国
300年前、世界を支配しようといくつもの地を滅ぼしてきた悪の帝国。「魔帝国ガナン」の異名を持つ。ドラゴンクエストシリーズでは初めての帝政国家。
- 暗黒皇帝ガナサダイ
- ガナン帝国の支配者。かつて小国であったガナンを一代で大帝国に作り変えた。300年前、世界征服に乗り出すが、グレイナルによって帝国もろとも倒された。世界の全てを支配するために3将軍に命じ、女神の果実を集めていた。
- ゴレオン将軍
- 帝国3将の1人で怪力を誇るイノシシの魔物。巨大な鎖鉄球を得物として打撃中心で戦う。人間界に降りた天使達を捕らえ、カデスの牢獄に閉じ込め、力を奪っていた。300年前、グレイナルに焼かれて死亡していたが、本人はその事を忘れていた。絶望と憎悪の魔宮ではエルギオスの手下として再戦する。
- ゲルニック将軍
- 帝国3将の1人でフクロウの魔物。打撃は一切使わず、呪文のみで戦う。敵味方問わず、常に敬語で冷静だが、失態を犯した部下を容赦なく始末する残忍さを持つ。帝国3将の一人であるギュメイ将軍の力を認めながらも快く思っていない節が見られる。部下を始末する際に使うドルクマをなぜか戦闘時には使わない。300年前、滅び行く帝国と運命を共にした。絶望と憎悪の魔宮ではエルギオスの力によって再び蘇った後、彼に従いながらもいずれ取って代わるという野心を抱いている。
- ギュメイ将軍
- 帝国3将の1人でヒョウの魔物。忠誠心に溢れており、敵との戦いに喜びを感じる気高き剣士。命懸けで皇帝に仕え、その忠誠心は非常に篤い。300年前では主君を守り抜いて討ち死にした。エルギオスによって再び蘇らされた後も「二君に仕えるつもりはない」と述べている。良きライバルを求めており、主人公に敗れた後も負け惜しみ等は一切言わず「お前のような強者と闘えたことが幸せだった」と言い放ち、皇帝に対する謝罪を述べているなど武人のような性格をしている。日本刀型の長剣を武器として、剣を使った様々な攻撃が使える。
- エンディング後の配信クエストで幽霊の姿で登場する。その際にはガナサダイが父である国王を弑逆する事には反対していた。
- 闇竜バルボロス
- 帝国に味方した闇竜。かつては「光のグレイナル」と対をなす、「闇のバルボロス」と呼ばれる存在だった。300年前のグレイナルとの戦いで滅びたが、エルギオスの力によって蘇った。
- 「バトルロード」シリーズではエルギオスの前座の魔王として登場する。
- サンドネラ
- 配信クエストで登場。ガナサダイの妃で、かつてカデスの牢獄を作ったとされる人物。カラコタ橋周辺の生まれ。ガナサダイからはサンディと呼ばれていた。
ストーリー上のボスキャラクター
- ブルドーガ
- キサゴナ遺跡に棲み付いていた水牛のような姿をした獣。岩や砂を食らい、湿気のある場所を好む。
- 妖女イシュダル
- ルディアノを滅ぼすために現れた女悪魔。自分を討伐に来たレオコーンに一目惚れし、呪いの空間に幽閉する。
- 病魔パンデルム
- 100年前、ベクセリアの町に呪いの病気を流行らせた魔物。封印の壷に封印されていたが、物語序盤の巨大地震で壷が割れたことにより復活し、再び呪いの病気を流行らせる。元々は名を奪われし王を封印するために生み出された。
- ぬしさま
- オリガの願いを聞き、ツォの浜に魚を届ける海の魔物。その正体は女神の果実によって変身したオリガの父の魂。エンディング後のイベントでは「本物のぬしさま」が登場。こちらはかつてアユルダーマ島の周りに暮らしていた同種の魚たちの最後の生き残り(姿は同じ)。
- 石の番人
- 石の町の番人としてラボオに作られた石像。女神の果実を食べたラボオの想いによって命を宿したが、足を踏み入れた者を無差別に襲うようになってしまった。
- 妖毒虫ズオー
- サンマロウの北の洞窟に潜む大蜘蛛。元々は普通の蜘蛛だったが、毒と妖気を吸い化け物に変貌した。
- アノン
- ユリシスのペットの金色のトカゲ。首にリボンを付けているが、オスである。女神の果実を食べ、魔物と化す。また、魔物になると同時に喋れるようにもなっており、喋り方は関西弁。
- 呪幻師シャルマナ
- カルバドの集落一帯を支配しようとした魔物。美人に化けて族長へ近づく。一人称は「わらわ」。正体はテンツク(なお、分類は悪魔系だが、テンツクは虫系である)。
- 魔教師エルシオン
- 不真面目な学生に憤りを感じていた初代学院長の魂が、自身の墓前に供えられた女神の果実の力で教鞭への熱意が暴走し変貌した魔物。不良達の身体に憑依して攫い、地下旧校舎で不良生徒たちを身動きを取れなくした上でスパルタ教育をしていた。事件後は正気を取り戻し、学業の重要さを説き[41]天に昇ったと思われたが、エンディング後も生徒達を見守り続けている。
- 大怪像ガドンゴ
- 「光の矢」を守護する番人。普段は石像だが、矢を取りに来る者が訪れると、それだけの強さと資格があるか調べるため魔獣となって襲ってくる。
- ラスボス
- 堕天使エルギオス
- 声 - 三木眞一郎(ライバルズ)
- 本作の最終ボス。正体は人間界へ赴いたまま行方不明になった天使エルギオス本人。ガナン帝国復活や冒険序盤の巨大地震を引き起こした真の黒幕でもある。
- かつてはナザム村の守護天使でイザヤールの師匠だったが、300年前に地上に降りた際にラテーナの父の裏切りによってガナン帝国に捕縛され、帝国城の地下深くの牢獄に繋がれて、天使の力を抽出することで帝国兵やバルボロスの強化を行うための実験体とされてしまう。帝国滅亡後も幽閉され続ける内、自身を裏切り苦痛を与え続ける人間やそれを生かす神や天使への憎悪が生まれ、闇に堕ち堕天使となってしまった。一瞬で神の国を邪悪な城に変えるほどの力を持ち、憎き人間を根絶やしにすべくグランゼニスを下して神になり代わり、世界を滅亡させようと企む。
- 第一形態は天使の姿を残しているが、第二形態は巨大な悪魔のような姿をしている。
- 闇に堕ちたものの最上級天使の階級はそのまま維持されているため、現在生存している全ての天使は天使界の掟により彼に手出しをすることができない。
- サンディからは「エルキモす」と呼ばれている。
配信クエストのボス
これらのボスと戦闘する場合はストーリークエストを満たす必要がある。
- いにしえの魔神
- セントシュタイン城地下の棺に封印されていた名も無き魔神。300年前にガナン帝国と戦闘中に当時のセントシュタイン王家が極秘に召喚、同盟国だったルディアノの民を生贄に国を守るよう契約を行い、それがルディアノ滅亡の真相であった。その力を恐れた当時のセントシュタイン王によって封印されるが、物語序盤の大地震によって地下の壁に穴が空き、ルディアノを復活させようとするフィオーネ姫によって復活する。
- ギャングアニマル
- ドン・ヤドロクのペットにして最強の切り札。ヤドロクの言う事しか聞かない凶暴な獣。見た目はヘルジャッカルと瓜二つで、幼体時に子犬と間違えて育てた。
- 名をうばわれし王
- ベクセリア西の封印のほこらに幽閉されていた謎の王の霊。その正体はかつてのガナン国王にしてガナサダイの父であるガンベクセンの魂である。
- かつてはベクセリア地方を統治し、名君として国民に慕われる聡明な王であったが、世界征服を果たすべくガナンの頂点に立つ野望を抱いた息子ガナサダイによって殺害され、封印のほこらに葬られた。その後国王の印章を奪われ、記憶すらも失っていた。
- フォロボシータ
- 魔空界と呼ばれる別の世界から現れた破壊の女神。魔空5兄弟の長女であり、後述の破壊神フォロボスの姉に当たる。指一つで大陸を消滅させるほどの力を持つ。
- アルマトラ
- アルマの塔で眠る「竜もどき」と呼ばれる合成獣。元々は創造神グランゼニスが人間滅亡を遂行するべく生み出したのだが、300年前にラテーナと出会って任務を放棄し彼女の協力者となった。ガナン帝国滅亡の真相に秘密にかかわっている。
宝の地図のボス
- 黒竜丸
- 「黒い流れ星」と呼ばれている魔物。片時も休むことなく空を走り、見つけた者の命を奪う死の黒馬。天空の宮殿は自らのもので、人間は失敗作だと語る。
- ハヌマーン
- あらゆる生き物の長所を併せ持つ魔物。その姿から神とも呼ばれている。長い年月の中で本来の姿を忘れた。
- スライムジェネラル
- 無敗の記録を持つスライムの将軍。ナンバリングタイトルでは初となるスライム系のボスモンスター。いなくなった9人の仲間を探しているらしい。呪力のモトを隠し持つ。
- Sキラーマシン
- 生き物の血をエネルギーとし、周りの生命反応が完全に消えるまで止まらない殺人マシン。世界が生み出される前から存在している。「S」はスーパー(SUPER)の頭文字で、スーパーキラーマシンが正式名称である。また、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』にも登場している。
- イデアラゴン
- その名を聞いただけでいかなる者もすくみあがる謎の魔物。闇夜に紛れて獲物の命を奪う。外見に反してドラゴン系。
- ブラッドナイト
- 血のように赤い鎧を纏い、馬に乗っている骸骨の騎士。骸骨ではなく血が本体。
- アトラス
- 巨大な体に棍棒を携えた単眼の魔物。巨人のクスリで体力を回復する。
- 怪力軍曹イボイノス
- ゴレオン将軍の色違い。鎧に身を包んだ頑丈な魔物。酔っぱらい口調。
- 邪眼皇帝アウルート
- ゲルニック将軍の色違い。自らの正体を、10の魔物に分割された創造神グランゼニスの分身と語る。優しげなふりをして本性は残虐。人間の魂を喰らう。
- 魔剣神レパルド
- ギュメイ将軍の色違い。神の力を宿す剣を自在に操る戦士。
- 破壊神フォロボス
- かつて世界の全てを無に帰そうとした恐るべき魔神。ガナン帝国城の本棚に眠る古の大賢者によって本の中に封印されたが、逃走。同じく大賢者に封印された魔物達も解き放つ。魔空5兄弟最強の実力を持つ。
- グレイナル
- 物語でのグレイナルと同一の存在だが、こちらは300年前のグレイナルである。そのため空を飛んでいる。歴代ボスの地図のひとつである「竜王の地図」を持っている。
Wi-Fiゲストキャラクター
ニンテンドーWi-Fiコネクションにより、歴代ドラゴンクエストの登場人物[42]とがリッカの宿屋のスペシャルゲストとして登場する。話しかけると、誕生日、職業などの条件により、彼らの容姿を模した装備品やアイテムが3 - 5回もらえる。特定の職業で装備品がもらえる場合は名前の右の()内に記述する。
以下、配信された順にキャラクターを紹介する。
- アリーナ(武闘家)
- 『IV』の登場人物(サントハイムの姫)。2009年7月31日より配信。
- ククール(僧侶)
- 『VIII』の登場人物(マイエラ修道院の聖堂騎士団員)。2009年8月21日より配信。
- バーバラ(魔法使い)
- 『VI』の登場人物(記憶喪失の家出娘→カルベローナの大魔女)。2009年9月11日より配信。
- セティア(僧侶)
- 『ソード』の登場人物((ロリパンク)ファッションの女僧侶)。原作では主人公を6つの候補の中からあだ名で呼ぶキャラであり、今作の主人公のこともその候補の一つである「チャッピー」と呼ぶ。第1回Wi-Fiクエスト目標達成により、2009年9月18日より配信。
- ハッサン(バトルマスター)
- 『VI』の登場人物(旅の武闘家、サンマリーノの大工の息子)。『VI』での肩書きは「旅の武闘家」だったが、今作での職業はバトルマスターになっている。彼からもらえる装備品には、異性の装備品を装備できるアイテム「旅芸人の証」の効力をもってしても女性には装備不可のものがある。2009年の東京ゲームショウと同年10月30日、11月1日、11月7日、11月8日に行われた「『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII』第2回代表勇者決定戦」の各会場で先行配信された[43]。2010年7月2日より一般配信。
- クリフト(僧侶)
- 『IV』の登場人物(サントハイムの神官)。2009年10月2日より配信。『IV』のAI時に率先して行うことをサンディにネタにされている。
- フローラ(スーパースター)
- 『V』の登場人物。2009年10月23日より配信(サラボナのお嬢様)。『』の設定に近い性格になっている。
- クッキー(魔法戦士)
- 『II』の登場人物(サマルトリアの王子)。2009年11月13日より配信。「クッキー」は原作で設定された8種類の候補のひとつ。
- ゼシカ
- 『VIII』の登場人物(リーザス村のお嬢様)。彼女からもらえる装備品には、異性の装備品を装備できるアイテム「旅芸人の証」の効力をもってしても男性には装備不可のものがある。モバイル公式サイト「星空の仲間たち」で行われたWi-Fiクエスト達成により、2009年11月20日より配信。
- プリン
- 『II』の登場人物(ムーンブルクの王女)。「プリン」は原作で設定された8種類の候補のひとつ。第3回Wi-Fiクエスト目標達成により、2009年11月27日より配信。
- デボラ
- DS版『V』の登場人物(サラボナのお嬢様、フローラの姉)。2009年12月4日より配信。
- モリー(バトルマスター)
- 『VIII』の登場人物(バトルロードのオーナー)。2009年12月19日 - 20日の「ジャンプフェスタ2010」で先行配信された。Wii版『DQMBV』発売記念により2010年7月15日より一般配信。
- トロデ
- 『VIII』の登場人物(魔物に姿を変えられたトロデーン国王)。2009年12月25日より配信。
- マリベル
- 『VII』の登場人物(フィッシュベル網元の娘)。2010年1月15日より配信。
- ミレーユ(賢者)
- 『VI』の登場人物(夢占い師グランマーズの助手)。DS版『VI』の発売記念に2010年1月28日より配信。
- トルネコ(レンジャー)
- 『IV』の登場人物(世界一の武器屋を目指す商人)。2010年2月5日より配信。
- ビアンカ(魔法使い)
- 『V』の登場人物(主人公の幼馴染)。2010年2月26日より配信。
- キーファ(魔法戦士)
- 『VII』の登場人物(グランエスタード王子)。2010年3月19日より配信。
- ミネア(パラディン)
- 『IV』の登場人物(モンバーバラの占い師)。2010年4月9日より配信。
- ブライ
- 『IV』の登場人物(サントハイムのアリーナの教育係)。2010年4月30日より配信。
- マーニャ(旅芸人)
- 『IV』の登場人物(モンバーバラの踊り子)。彼女からもらえる装備品には、異性の装備品を装備できるアイテム「旅芸人の証」の効力をもってしても男性には装備不可のものがある。2010年5月21日より配信。
- ヤンガス(盗賊)
- 『VIII』の登場人物(パルミド出身の元山賊)。2010年6月11日より配信。
- ライアン(戦士)
- 『IV』の登場人物(バトランドの王宮戦士)。2010年7月16日より前日に一般配信となったモリー込みで後述の第7回目のWi-Fiクエストで達成した「おうさまのひげ」を持参で配信。
開発
開発発表会以前
本作発表以前のドラゴンクエストシリーズにおける他プレイヤーとの通信要素は、1998年の外伝作品『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』(ゲームボーイ)で初めて搭載され、その後のモンスターズシリーズの続編にも引き継がれている。一方、ナンバリングタイトルでは、リメイク作品であるゲームボーイ版『III』に搭載され、また通信要素ではないが『VII』の移民の町システムでは、他人のメモリーカードとのキャラクターの交換機能があった。しかしこれらは、ゲーム本編の進行に関係の無いおまけ要素としての採用であった。本作『IX』はシリーズのナンバリングタイトルとしては初めて、他プレイヤーとの通信要素のある作品となった。
また、スクウェア・エニックスの和田洋一社長は、前作『VIII』発売以前の2004年3月時点で、MMOなどを含めたドラゴンクエストのオンラインゲーム化構想について、「視野に入れて多角的に考えたい」と語っている[44]。
開発発表会前後
2006年12月12日に本作の製作発表会を行い、発売プラットフォームがDSのオンラインアクションRPGとなることを発表。SMAPの草彅剛らによるプレイアブル版のデモンストレーションが公開された[45]。
開発に当たって堀井雄二は、DSで発売された『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』での手応えから、ドラゴンクエストシリーズで初となるネットワークプレイの面白さをプレイヤーに味わってもらいたいという理由により、本作の対応機種として「手軽さ」、「難しい接続設定のないネットワーク性能」で優れるDSを選んだと語った[46]。この時点[47]ではオンラインを中心とした(コマンド戦闘形式でない)アクションRPGと表現し、フィールドと戦闘がシームレスに繋がる様子や、アクションによる4人同時の戦闘、武器や魔法の射程距離や発動時間の概念などをデモンストレーションで示し、「そろそろ次世代のドラクエを」、「オンライン専用にしようかとも考えた」、「1人でも楽しめ、物語性のあるゲームにしたい」として、新たな可能性を提示する本編作品と位置づけていた[46]。
開発発表会以後
2007年には、戦闘形式が従来のドラゴンクエストシリーズと同じコマンド入力式になるとの発表が各誌面[48]で行われた。戦闘システムを従来のものに戻したことについて、堀井は「アクション式から従来のコマンド式に戻ったように見えるが、『IX』にはアクション要素も残っている」とコメントしている[要出典]。
2009年2月12日には、重大な不具合発覚により、同年3月28日とされていた発売予定日が同年7月11日に急遽延期された[49]。延期発表と同日に行われた2008年12月期決算の会見で、和田社長はデバッグが間に合わなかったことを率直に認め、あまりに大量の深刻なバグが発生している状況であり、とても製品版として出すことができる状態ではなく、「傲慢があった」と反省の弁を口にした。特に、ドラクエでは未知の分野である通信周りのバグに苦しめられていることを明らかにした[50]。ただし、一部報道では、延期の理由を不具合ではなく「更なる通信機能の充実のため」と掲載した。なお同じ会見で和田はこの延期により2008年度の計画が未達になったことから、松田洋祐財務部長、本多圭司副社長、そして和田自身の3人の役員報酬の15%減額の方針を示した[51]。
開発会社
上述の通り、本作の開発は前作『VIII』に引き続き、株式会社レベルファイブが担当している。すぎやまこういち作曲の音楽のデータ化は『VII』以降、リメイク版も含めて担当している株式会社トーセが引き続き担当しており、また、ドラゴンクエストシリーズでは初採用となるアニメーションムービーは有限会社神風動画が担当している。
レベルファイブの関わり
主人公や仲間キャラクターの名前を決める際、「おまかせ」の項目の中に「レイトン」が含まれていたり、しぐさに「ナゾ解明」が出てきたりする。また、メッセージウィンドー内の漢字表記はナンバリングシリーズで唯一ルビ付き固定となっている。
音楽
音楽はすぎやまこういちが担当している。本作の楽曲制作は『VIII』の発売直後から始まっており、全て完成するまでに4年あまりの歳月を費やしている。基本的にゲーム中はDSの内蔵音源による音楽であるが、「序曲IX」のみ東京都交響楽団の演奏をストリーミング方式で再生する形をとっている[52]。なお、すぎやまは本作での序曲の導入部分を『IV』から『VIII』までで採用されていたものから変更し、新たなる序曲の導入部分を作った。そのひな形(すぎやま談)はドラムロールとブラスのアンサンブルによるシンプルなものであり、2007年8月9日に池袋で行われたファミリークラシックコンサートで公演されているが、実際に使用されるものはこれとは異なり、壮大な物語の始まりを連想させる(すぎやま本人によれば宇宙をイメージした)ような曲となっている。
音楽CDは『ドラゴンクエストIX 星空の守り人 シンセサイザー版&オリジナルサウンドトラック版』として2009年8月5日に発売された。このCDにはすぎやま自らの手によるシンセサイザー音源も収録されている。サントラのあとがきによると、Overtureという楽譜ソフトを使用しているとのこと。ゲーム発売直後のファミリークラシックコンサート(2009年8月5日)では「交響組曲『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』」が演奏されており、この音源が収録された音楽CD『交響組曲 ドラゴンクエストIX 星空の守り人』が2010年2月10日に発売された。なお、サウンドトラックには宝の地図関連のBGMは全て未収録となっている。
今回、錬金釜使用中と教会のBGMは、それぞれ『VIII』の「錬金がま」、「賛美歌に癒されて」、船に乗っている時のBGMは『IV』の「海図を広げて」、宝の地図のダンジョンでは『III』の「ダンジョン」を流用している。
販売
発売までの経緯・プロモーション
本作の発表は2006年12月12日で、SMAPの草彅剛をゲストに招くなど、20周年記念として「DQ史上最大」の発表会が行われた。このとき既に本作のサブタイトルを含めた正式タイトルとタイトルロゴも決定していた。発表当日からテレビCMが放映され、任天堂のDS関連のCM同様、中江真司がナレーションを担当した。当初はネットワーク接続を前提とし、戦闘システムも画面切替を廃したアクション性の強いRPGとして発表を行っており、このシステム下において既に完成度は高いと見受けられ、開発側も2007年度の発売を公約していた[53]。このとき、キャッチコピーは「そして、ボクたちは天使と呼ばれていた」が使われていた[54]。
しかし、2007年5月には各雑誌上で、これまでに公開された画面写真とは異なる、従来のDQシリーズと同じ「コマンド式」による戦闘システム・画面写真を発表[55]。2007年8月には、スクウェア・エニックス側がさらなるクオリティアップのための期間が必要と判断し、2008年度内の発売予定に延期となった[56]。
その後、2008年10月9日-12日に開催された「東京ゲームショウ2008」のドラゴンクエストスペシャルステージ上にて、プロモーションビデオによる映像出展が行われ[57]、数日後にはTGS2008で使用されたPVを公開するティザーサイトが開設され[58]、順次メディアによる情報公開が本格化した。2008年12月10日のプレス向けの発表会において、2009年3月28日発売予定であることと、Wii向けのゲームソフトとして『ドラゴンクエストX』の開発がスタートしたことが発表された[59][60]。2008年12月20日・21日に行われた「ジャンプフェスタ2009」では、新たなPVの公開と共に、「シングル」「マルチ」の2種類の試遊台によるプレイアブル出展が行われた[61]。キャッチコピーには「みんな集まれ、この場所に。」が使用されている。
しかし、発売を1か月半後に控えた2009年2月12日、重大な不具合発覚とその修正期間確保を理由として、同年7月11日への発売延期が発表された[49]。同年6月16日に完成披露発表会を開催、テレビCMには『VII』、『VIII』に引き続きSMAPが出演した[62]。また、同年9月6日からは野間口徹他が出演する家族向けや、杉本有美他が出演する学生向けのCMもOAされた[63]。
反響
発売前の評価
今までも述べたように、それまでのシリーズ作とは内容の方針が大きく変更されたため、ファン内では発表当初から評価が分かれた。2006年12月に本作の製作が発表された直後に「ファミ通.com」で実施されたインターネットアンケートの結果では、DSで発売される本作を歓迎するかどうかとの問いは「歓迎できない 46.0%、歓迎する 40.3%、まだわからない 8.5%、どちらでもない 5.2%」という結果になった。「歓迎できない」とした回答者は「ドラクエは今まで通り据え置きでプレイしたい」という声、「歓迎する」回答者からは「いつでもどこでもできる」という声があがった。発表後の「アクション性の強いバトルを歓迎しますか?」という問いには、「歓迎したい 19.4%、歓迎できない 53.9%、どちらでもない 6.8%、まだわからない 19.9%」となり、「いちばん目立っていたのは『がっくりした』という落胆した内容」であった[64]。また、同誌の読者アンケートによる期待の新作ランキングでは『ファイナルファンタジーXIII』と1位を争い、本作への期待の高さがうかがえた。 日本ゲーム大賞においては、ファンからの支持により、2007年、2008年と2年連続でフューチャー賞を受賞した[65][66]。
発売後の評価
「週刊ファミ通」のクロスレビューにおいて、40点満点(1人10点満点採点で4人評価)を獲得した。後に同誌が行ったユーザーアンケートでも、1300人の投票平均が10点満点中8.75点で、不満点1位がゲームバランスとは直接関係ない「セーブデータの数」だったという、高水準の評価を得ている。
発売直後には、すれちがい通信のために、観光スポット(お台場など)にDSを持って来る人が多いとテレビ報道されたり(『めざましどようび』)、2009年8月からはヨドバシAkibaの敷地内にすれちがい通信専用のコミュニティースペース「ルイーダの酒場」が設置される[67]など、都市部を中心にすれちがい通信が人気となった。また、地方でもバナナFMのように、スタジオを貸したり[68]、書店のブログなどですれちがい通信場所を提供をする所も出始めている[69]。
追加クエスト配信やすれちがい通信の効果で、発売約1ヶ月後の中古品出回りは過去作の半分以下に抑えられた[36]。
2010年4月の「ファミ通アワード2009」では「ベストヒット大賞」「MVP(堀井雄二)」「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」の3冠を獲得する[70]。そして、「ワイヤレス通信を通じて1億1757万7073人を超えたゲームソフト(2010年3月4日現在)」としてギネスブックに認定された。2010年9月に行なわれた東京ゲームショウ2010の「日本ゲーム大賞」にて『IX』が「ベストセールス」「優秀賞」を受賞した[71]。
この発売前後の評価変化に関しては、発売前および直後に批判的意見を述べていたのは従来のシリーズらしさを求めたコアユーザー・ヘビーユーザーが中心であり、発売後は上記のすれちがい通信などの新要素がプレイヤー人口の大多数を占めるミドルユーザー・カジュアルユーザーに広く受け入れられたため、高評価になったのだという分析が各アナリスト見解などで出ている[72]。
経済への影響
株式市場においてはスクウェア・エニックス社長が2006年12月の段階で「DSでは開発費や開発期間が大幅に縮小される見込み」とコメントしたことにより、過去最高益を出した前作をも上回る利益を期待し、同社の株価は発表後のストップ高となった(ただし、実際の開発期間はシリーズ中最長となった)。また、『VI』(スーパーファミコン)以来11年ぶりに任天堂のゲーム機でドラクエのナンバリングタイトルが発表されたことで、任天堂の株価も高騰した。その一方で、2008年4-12月期決算の突然の発表延期は本作の発売延期を示唆する要素とあいまって、スクウェア・エニックスの株価をストップ安に陥らせるなど、影響の大きさを物語る株価の動きを見せた。
なお、経済への直接的な影響ではないが、発売当日の7月11日と同月14日の日本経済新聞にも本作品関連の記事が記載されるという、同紙においてはかなり異例の事態が起こった。これはDSの新規ユーザー開拓によって本作品は従来のゲームファン以外の関心も多く集めていたことを象徴しており、7月14日分ではかつてシリーズ初期の作品を遊んだ中高年層からの注目が大きかったと記載されていた。
コラボレーション
- フジテレビ
- フジテレビが2009年夏に開催したイベント『お台場合衆国』で本作とのコラボレーション企画が実施された。前身企画である『お台場冒険王』時代から同イベントでは毎2007年より『ドラゴンクエスト』関連ブースを設けていたが、2009年では開催時期とゲームの発売・稼動時期が重なった本作と『モンスターズバトルロードII』に重点を置いた企画となった。
- 同局のバラエティ番組『ネプリーグ』と『モンスターズバトルロードII』のコラボレーション企画「ネプリーグ×ドラゴンクエスト 超常識クイズコロシアム」のブースでは、同番組の出演者であるネプチューンが、『モンスターズバトルロードII』のプレイやグッズ販売のブース「ドラゴンクエスト お台場EXPO 2009」ではオードリーやケンドーコバヤシなどといった芸能人が外見をエディットしたキャラクターが期間限定で「すれちがい通信」で配信されていた。
- 『ドラゴンクエストモンスターバトルロードII』とのコラボレーション
- 上記の地図の他に、2009年7月18日 - 19日「夏祭り」。同年10月30日、11月1日、11月7日、11月8日に行われた第2回代表勇者決定戦の各会場で公式サポーターの「勇者カイト」が配信された[73]
- マクドナルドとのコラボレーション
- 日本マクドナルドは、「マックでDS」第2弾企画として本作とのコラボレーションを実現した。マクドナルドの店舗内でDS用のオリジナルゲームソフト『マクドナルドのたびびとたち』を無料配信していた。配信期間は2009年7月31日より9月3日までだったが、8月31日の時点で100万名以上のユーザーがプレイしていたことから、期限を10月1日まで1ヶ月延長した[74]。店舗内にDS本体を持ち込んでダウンロードを選ぶだけで配信され、DSソフトなどは不要。1日1回のみプレイでき、5回ゲームをプレイするごとにハンバーガーの無料引換券がプレゼントされた。ほかに、店舗内でWi-Fiに繋ぐことが可能となっており、Wi-Fiショッピングや配信クエストのダウンロードなどをすることができる[75][76]。
- また、Wi-Fiショッピングにおいては、ドナルド・マクドナルドの髪型を模した「赤いアフロ」など、マクドナルドとのコラボレーションアイテムがランダムで発売されている(これらはマクドナルド店舗で通信する必要は無く、Wi-Fi環境さえあれば手に入れることが可能であった)。同年9月からは、新たに9種類のウエディングアイテムを追加配信となった[74]。
- ファミ通、よしもとオンライン
- 第2回、第3回、第4回Wi-Fiクエストを「週刊ファミ通ドラクエ部」と(麒麟のゲースイ)で共催。
- 週刊少年ジャンプ
- 第5回Wi-Fiクエストを共催。
- カラオケ パセラ
- 期間限定のオフィシャル・バー「LUIDA'S BAR」が2010年1月28日にオープン。
Wi-Fiクエスト
- 前述の「クエスト」とは異なり、期間中に全国のプレイヤーが「ぼうけんのしょをWi-Fiつうしんでおくる」ことで、「ぼうけんのしょ」の中から特定の条件を集計、その合計が目標の数値に達すると報酬としてWi-Fiショッピングに特別なアイテムが登場したり新たなWi-Fiゲストが登場したりする。報酬は期間中に「ぼうけんのしょ」を送っていないプレイヤーもWi-Fiショッピングを利用すれば自動的に追加される[77]。
- 期間中に目標を達成すると、当初の数値を上回る新たな目標が設定されることもある。
- 第1回目標 2009年9月10日 - 30日に「ぼうけんのしょ」を送る人数が50万人を越せるか。報酬はWi-Fiゲストにセティアを追加。達成された。
- 第1回追加目標 2009年9月30日までに「ぼうけんのしょ」を送る人数が70万人を越せるか。報酬はWi-Fiショッピングのリストにアイテム「おうさまのひげ」を追加。達成ならず。
- 麒麟のドラクエパーティ特別クエスト目標 2009年10月7日 - 20日に「ドラキー」の討伐数が100万匹を越えるか。報酬はWi-Fiショッピングのリストにアイテム「天使のソーマ」を追加。達成できなかったが、「天使のソーマ」は第2回Wi-Fiクエストの報酬として後日販売された。『麒麟のゲースイ』内の『ファミ通』とのコラボ企画「麒麟のドラクエパーティー」にてWi-Fiショッピングで買いたいアイテムとして選ばれた「天使のソーマ」を実際に販売する条件として、スクウェア・エニックスの市村龍太郎プロデューサーより提示[78]。
- 第2回目標 2009年10月21日 - 11月2日に「トロル」、「がいこつ」、「くもの大王」、「ゴールドマン」、「キラーリカント」の討伐数が全国合計400万匹を越えるか。報酬はWi-Fiショッピングのリストにアイテム「くろいアフロ」「天使のソーマ」を追加。達成された。
- 第2回追加目標 2009年11月2日までに「トロル」、「がいこつ」、「くもの大王」、「ゴールドマン」、「キラーリカント」「うんち」の討伐数が全国合計1000万匹を越えるか。報酬はWi-Fiショッピングのリストに「メタスラ」系の装備品を追加。達成された。
- スペシャルクエスト目標 モバイル公式サイト「星空の仲間たち」で実施。2009年11月5日 - 11月19日に「星空の仲間たち」登録者の「エスターク」の討伐数が合計20万体を越えるか。報酬はWi-Fiゲストにゼシカを追加。達成された。
- 第3回目標 2009年11月11日 - 24日にマルチプレイ時間が全国合計100万時間を越えるか。報酬はWi-Fiゲストにプリン(ムーンブルクの王女)を追加。達成された。
- 第4回目標 2009年12月23日 - 2010年1月3日に全プレイヤーのすれちがい通信の人数が1000万人を超えるか。報酬はWi-Fiショッピングのリストに「おうさまのひげ」を追加。達成ならず。
- 第5回目標 2010年1月4日 - 18日に「ゾーマ」の討伐数が合計100万体を越えるか。報酬はWi-Fiショッピングのリストに「海賊」系の装備品を追加。達成された。
- 第6回目標 2010年7月11日 - 4月30日に「冒険の書を送る」を100万人達成出来るか。報酬はWi-Fiショッピングリストに「黒のシルクハット」を追加。達成された。
- 第7回目標 2010年6月17日 - 7月11日に全プレイヤーの総プレイ時間[79]が10万年(8億7600万時間)を突破出来るか。報酬はWi-Fiショッピングリストに前述2回達成不可能だった「おうさまのひげ」を追加。達成された。
- 第1回目標 2009年9月10日 - 30日に「ぼうけんのしょ」を送る人数が50万人を越せるか。報酬はWi-Fiゲストにセティアを追加。達成された。
関連商品
ガイドブック
- Vジャンプブックスゲームシリーズ ドラゴンクエストIX 星空の守り人 大冒険プレイヤーズガイド(2009年7月11日、集英社、(ISBN 978-4087795103))
- SE-MOOK ドラゴンクエストIX 星空の守り人 公式ガイドブック 上巻 世界編(2009年9月11日、スクウェア・エニックス、(ISBN 978-4757526471))
- SE-MOOK ドラゴンクエストIX 星空の守り人 公式ガイドブック 下巻 知識編(2009年9月11日、スクウェア・エニックス、(ISBN 978-4757526488))
- Vジャンプブックスゲームシリーズ ドラゴンクエストIX 星空の守り人 PLATINUM BIBLE 大いなる神々の書(2009年12月25日、集英社、(ISBN 978-4087795387))
- SE-MOOK ドラゴンクエストIX 星空の守り人 公式ガイドブック 秘伝・最終編(2010年7月9日、スクウェア・エニックス、(ISBN 4757529252))
漫画
- ドラゴンクエストIX 星空の守り人 4コマ劇場(2009年12月22日、スクウェア・エニックス、(ISBN 978-4757527454))
CD
- (2009年8月5日、キングレコード、KICA-1460・1) - ゲーム音源集。DISC1はすぎやま制作のシンセサイザー版、DISC2はゲーム音源を収録したオリジナルサウンドトラック版。
- 交響組曲 ドラゴンクエストIX 星空の守り人(2010年2月10日、キングレコード、KICC-6332) - 東京都交響楽団演奏。
関連項目
- ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 - DSリメイク版の『ドラゴンクエストVI 幻の大地』と同様、『ジョーカー2』とのすれちがい通信が可能となっている。また、強化版のプロフェッショナルではサンディがモンスターとして登場する。
- ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー - カードとしては、男性主人公(守り人・ナイン)、サンディ、ラヴィエル、バルボロス、エルギオスが登場。ルイーダが町の住人として登場、ロクサーヌがWi-Fiショッピングを担当。発売前のPVではリッカ、グレイナルが登場する。
- どれだけ食えスト - ドラゴンクエストのオマージュ作。『IX』の曲を多く起用している。通称「どれ食えIX」。続編である、『どれだけ食えスト2』の副題が「衣食住の守り人」となっている。
- 太鼓の達人12 ド〜ン!と増量版、太鼓の達人Wii ドドーンと2代目! - 『序曲IX』が収録。
- 淡路恵子 - シルバーゲーマー当該ゲームファン。
脚注
- ^ 4,155,274(通常)+222,420(廉価)、エンターブレイン調べ、2012年12月25日現在。
- ^ a b “任天堂株式会社2011年3月期決算説明会(2011年4月26日開催)参考資料”. 任天堂 (2011年4月26日). 2011年4月29日閲覧。
- ^ “Dragon Quest IX: Sentinels of the Starry Skies”. All Game (2010年7月11日). 2012年8月24日10:19閲覧。
- ^ “社長が訊く『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』 5. DSで全力投球”. 任天堂ホームページ (2009年7月3日). 2010年12月19日閲覧。
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- ^ 名前は自由に付けられる。公式ガイドブックでは男女共に「ナイン」となっている。
- ^ なお、先述の配信クエストで彼がその後どういう経緯で生き延び人間に転生したのかも判明する。
- ^ それを聞いたモザイオは「チェッ!それなら最初からそう言えってんだ。ったく おせっかいなじいさんだな。」とツッコミを入れた。
- ^ 一貫してパーティを組まない『I』と主人公以外固定戦闘キャラが存在しない『III』を除く
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- ^ マクドナルドが店頭でドラクエのオリジナルゲームを配信、ハンバーガー無料券も - GIGAZINE
- ^ DQ9SEメンバーズWi-Fiクエストより。
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- ^ 送信したユーザーの平均プレイ時間と出荷本数の積で計算。
- ^ スライムポストカード郵便料金表記ミスのお詫びと訂正(PDF) - スクウェア・エニックス e-store、2009年9月28日
- ^ スライムポストカードについてのお詫び(PDF) - スクウェア・エニックス e-store、2009年10月6日
外部リンク
- ドラクエ・パラダイス
- ドラゴンクエストIX 星空の守り人 公式サイト
- ドラゴンクエストIX 星空の守り人 - レベルファイブ
- ドラゴンクエストIX情報ブログ
- 社長が訊く 『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』