トロ・ロッソ STR8 (Toro Rosso STR8) は、スクーデリア・トロ・ロッソが2013年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。
カテゴリー | F1 |
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コンストラクター | トロ・ロッソ |
デザイナー | ジェームス・キー(テクニカルディレクター) ルカ・フルバット(チーフデザイナー) |
先代 | トロ・ロッソ STR7 |
後継 | トロ・ロッソ STR9 |
主要諸元 | |
エンジン | フェラーリTipo056 |
タイヤ | ピレリ |
主要成績 | |
チーム | スクーデリア・トロ・ロッソ |
ドライバー | ジャン=エリック・ベルニュ ダニエル・リチャルド |
出走時期 | 2013年 |
コンストラクターズタイトル | 0 |
ドライバーズタイトル | 0 |
通算獲得ポイント | 33 |
初戦 | 2013年オーストラリアGP |
初勝利 | - |
最終戦 | (2013年ブラジルGP) |
概要
2012年、技術部門を指揮するテクニカルディレクター職がジョルジオ・アスカネッリから元ザウバーのジェームス・キーへと交代した。ただし、キーの加入はシーズン後半だったため、2013年のニューマシンSTR8に関しては、2011年にマクラーレンから加入したルカ・フルバット(チーフデザイナー)が開発の主軸となった[1]。
STR8ではサイドポッド下面に隙間を設ける「ダブルフロア」が廃止され、一般的なサイドポッドの形状に戻された。キーは前所属チームでもダブルフロアを検討してみたものの、「明らかな向上にはつながっていなかった」とコメントした[2]。
STR7の弱点だったセッティングの幅の狭さを解消するため、重量配分の自由度を改善[1]。初期段階ではサスペンションのパッケージなどメカニカルな部分を修正し、シーズン中に空力面の大幅な変更を計画している[2]。
スペック
- エンジン フェラーリ ティーポ056 V8エンジン
- シャシー コンポジット・モノコック構造
- ボディーワーク カーボンファイバーコンポジット製
- フロントサスペンション カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン トーションバースプリング アンチロールバー マルチマチック製ダンバー
- リアサスペンション カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン トーションバースプリング アンチロールバー マルチマチック製ダンバー
- ステアリング スクーデリア・トロ・ロッソ
- ギアボックス 油圧式7速
- クラッチ ザックス トリプルプレート・プルタイプ
- ブレーキキャリパー ブレンボ製
- ブレーキパッドおよびディスク ブレンボ
- 冷却システム(ラジエター、熱交換器) スクーデリア・トロ・ロッソ
- コックピット機器 スクーデリア・トロ・ロッソ
- シートベルト (OMP)/(サベルト)
- ステアリングホイール スクーデリア・トロ・ロッソ
- ドライバーズシート カーボンファイバー製 ドライバーの体形に合わせて成型
- 消火器システム スクーデリア・トロ・ロッソ/FEV製
- ホイール アップテック
- 燃料タンク ATL製
- 重量 642 kg(ドライバー、カメラを含む)
記録
年 | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | ポイント | ランキング |
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AUS | MAL | CHN | BHR | ESP | MON | CAN | GBR | GER | HUN | BEL | ITA | (SIN) | (KOR) | JPN | (IND) | (ABU) | (USA) | (BRA) | |||||
2013 | 18 | ベルニュ | 12 | 10 | 12 | Ret | Ret | 8 | 6 | Ret | Ret | 12 | 12 | Ret | 14 | 18† | 12 | 13 | 17 | 16 | 15 | 33 | 7位 |
19 | リチャルド | Ret | 18† | 7 | 16 | 10 | Ret | 15 | 8 | 12 | 13 | 10 | 7 | Ret | 19† | 13 | 10 | 16 | 11 | 10 |