スプリンター マリノ(SPRINTER MARINO)は、トヨタ自動車が1992年5月から1998年10月まで、トヨタオート店(現在のネッツ店)扱いで販売されていた乗用車である。生産は関東自動車工業(現・トヨタ自動車東日本)横須賀工場で行われた。
トヨタ・スプリンターマリノ AE10#型 | |
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前期型(1992年5月 - 1994年5月) | |
後期型(1994年5月 - 1998年10月) | |
後期型リア | |
概要 | |
販売期間 | 1992年 - 1998年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアハードトップ (4ドアクーペ) |
駆動方式 | FF |
(パワートレイン) | |
エンジン | 5A-FE型 1.5L 直4 DOHC 4A-FE型 1.6L 直4 DOHC 4A-GE型 1.6L 直4 DOHC |
変速機 | 4速AT/5速MT/6速MT |
サスペンション | |
ストラット式 | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,465mm |
全長 | 4,385mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,315mm |
車両重量 | 1,020-1,130kg |
系譜 | |
後継 | スプリンターに統合 |
概要
7代目スプリンターシリーズ(E100型)の派生車としてデビュー。トヨタとしては初のコンパクトクラスでのハードトップ(サッシュレス)モデルである。姉妹車にカローラ店扱いのカローラセレスがある。相違点はフロントノーズの造形とテールランプデザインのみ。ちなみにカローラセレス同様、日本国内専用車であった。
カリーナEDが生み出した4ドアハードトップ(4ドアクーペ)ブームに乗る形で発売されたスタイリッシュ&スポーティー4ドアだが、その後のRVブームの時期にさしかかると4ドアの不人気に加え、その低いルーフが生み出す独特のスタイルと引き替えに失った居住性が災いし、販売成績は下落の一途を辿る。
本家スプリンターがフルモデルチェンジした1995年にもモデルチェンジされる事はなく、車両形式E100型のままエンジン、ミッション、サスペンションなどのコンポーネンツのみE110型の部品を移植される形で1998年10月のモデル廃止まで生産され続けた。
グレード
グレードは1,500ccガソリンエンジン(5A-FE型)搭載のFtypeと1,600ccガソリンエンジン(4A-FE型)搭載のXtype、さらにスポーツ仕様の1,600ccガソリンエンジン(4A-GE型)搭載のGtypeの3種類。それぞれに4速オートマチックトランスミッションと5速(最終型と呼ばれる、1997年6月以降のGtypeは6速)マニュアルトランスミッションが設定された。
装備
- 全車メーカーオプションとして「エクストラパッケージ」が用意されていた。その中の装備の一つとして後のグラスコクピットの系譜となる「マルチインフォメーションディスプレイ」がある。これはメーターパネル左に設置された小型液晶モニターの事で、普段は、時刻のみ、または時刻と日付を表示しているが、車両に何らかの異常が起きたことをセンサーが感知すると警告音と共に液晶モニターに文字表示するというもの。この装備を搭載していたのは、E100型の中で当モデルとカローラセレスのみであった。
- ハードトップモデルでは珍しく、後ろのドアガラスが完全に下がる。
- 衝突安全性の向上のために、当時トヨタ自動車の設計標準化であった「CIAS」(サイアス)が採用されている。
マルチインフォメーションディスプレイ
(写真は前期型のカローラセレス)
初代 AE10#型 (1992年-1998年)
脚注
関連項目
外部リンク
- トヨタ スプリンターマリノ - トヨタ自動車公式企業サイト内のページ。