トムソンの公式 質量 m、電荷 q の自由粒子によるトムソン散乱で、入射電磁波に偏光のない場合に、入射方向に対して角度 θ の方向への散乱の微分断面積は
で与えられ、この式はトムソンの公式と呼ばれている。
トムソン断面積 トムソン断面積 Thomson cross section |
---|
記号 | σe |
---|
値 | 0.66524587158(91)×10−28 m2 [2] |
---|
相対標準不確かさ | 1.4×10−9 |
---|
(テンプレートを表示) |
自由電子によるトムソン散乱の散乱断面積は、トムソン断面積(トムソンだんめんせき、英: Thomson cross section)と呼ばれる物理定数の1つで、その値は
である(2014CODATA推奨値[2])。
トムソン断面積はトムソンの公式を積分する事により得られて
となる。ここで c は真空中の光速、e は電気素量、ε0 は真空の誘電率、me は電子の質量である。
また、微細構造定数 α とリュードベリ定数 R∞ 及びボーア半径 a0 と古典電子半径 re をそれぞれ
と定義すると、トムソン断面積 σe は
と簡略化して表記する事が可能となる。ここで h はプランク定数、ħ はディラック定数である。
脚注参考文献 - 砂川重信『理論電磁気学』(第3版)紀伊国屋書店、東京、1999年9月(原著1982年)。(ASIN) 4314008547。ISBN (978-4314008549)。 NCID BA43015728。OCLC 675159672。(全国書誌番号):(99125994)。
- J.D.Jackson 著、西田稔 訳『電磁気学』 下巻(第3版)、吉岡書店、京都〈物理学叢書〉、2003年2月。(ASIN) 4842703083。ISBN (978-4842703084)。 NCID BA57742913。OCLC 834796412。(全国書誌番号):(20373001)。
- 『物理小事典』(第4版)三省堂、東京、2008年(原著1994年4月)。(ASIN) 4385240167。ISBN (978-4385240169)。 NCID BN10774805。OCLC 675375379。(全国書誌番号):(94041161)。
関連項目外部リンク - “CODATA Value: Thomson cross section”. NIST (2015年6月25日). 2015年7月11日閲覧。
- 法則の辞典『(トムソン散乱)』 - コトバンク
ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム。