「トゥモロー・ネヴァー・ダイ」(Tomorrow Never Dies)は、シェリル・クロウによる楽曲で、ジェームズ・ボンド映画第18作『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』の主題歌である。クロウと(ミッチェル・フルーム)が共同で書き[1]、イギリスのチャートでは初登場11位となった[2]。
歴史
映画の作曲家のデヴィッド・アーノルドによって書かれ、k.d.ラングが歌うもう1曲の「トゥモロー・ネヴァー・ダイ」があり、もともとはそちらが公式テーマ曲として製作されていた。クロウの曲が公式テーマになると、k.d.ラングの曲はエンド・クレジットで流れることになり、「サレンダー」に改名された。「サレンダー」のメロディーはアーノルドのスコアのままである[3]。
評価
批評家の反応
専門評論家によるレビュー | |
---|---|
レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
エンターテインメント・ウィークリー | [4] |
『エンターテインメント・ウィークリー』の音楽評論家のジム・ファーバーは否定的なレビューを書き、クロウを起用したのは「A-ha以降最悪の失敗」と評した[4]。『ローリング・ストーン』ではラングの曲の方が優れていると書かれた[2]。Filmtracks.comのクリスチャン・クレメンセンは、ラングの曲にすべきだったと述べ、クロウの「ビーチ・バム・ボイスと怠惰なパフォーマンスは、映画の恥だ」と考えた[5]。
受賞とノミネート
第55回ゴールデングローブ賞では主題歌賞にノミネートされたが、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」に敗れた[6]。第41回グラミー賞にもノミネートされたが、同じく「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」に敗れた[7]。
トラックリスト
2トラック CDシングル
- "トゥモロー・ネヴァー・ダイ" (シェリル・クロウ、(ミッチェル・フルーム)) - 4:47
- "(ストロング・イナフ)" (Bill Bottrell, David Baerwald, Crow, Kevin Gilbert, Brian MacLeod, David Ricketts) – 3:10
ヨーロッパ盤 CDシングル (Cat. No. 582 457-2)
- "Tomorrow Never Dies" (Crow, Froom) – 4:47
- "The Book" (Crow, Jeff Trott) – 4:34
- "No One Said It Would Be Easy" (Bottrell, Crow, Gilbert, Dan Schwartz) – 5:29
- "Ordinary Morning" (Crow) – 3:55
参考文献
- ^ Maslin, Janet (1997年12月19日). “FILM REVIEW; Shaken, Not Stirred, Bond Is in Business”. The New York Times. 2011年11月12日閲覧。
- ^ a b “Crow, Sheryl Crow Debuts At No. 11”. Rolling Stone (1997年12月17日). 2011年11月12日閲覧。
- ^ “Filmtracks: Tomorrow Never Dies (David Arnold)”. Filmtracks.com. 2007年5月8日閲覧。
- ^ a b Farber, Jim (1997年11月21日). “Music review: Tomorrow Never Dies (1997)”. Entertainment Weekly. 2011年11月12日閲覧。
- ^ Clemmensen, Christian (1997年11月25日). “Editorial Review: Tomorrow Never Dies”. Filmtracks.com. 2011年11月12日閲覧。
- ^ “The 55th Annual Golden Globe Awards (1998)”. Hollywood Foreign Press Association. 2011年11月12日閲覧。
- ^ “Grammys high on Hill”. CNN (1999年1月5日). 2011年11月12日閲覧。
関連項目
- en:Outline of James Bond