「デイドリーム」または「デイドリーム・ビリーバー」(原題: "Daydream Believer")は、モンキーズが1967年に発売したシングル。4週連続全米1位を記録した。作詞・作曲は、元(キングストン・トリオ)のジョン・スチュワート。日本ではザ・タイマーズによる日本語カバーも知られる。
解説
プロデューサーのチップ・ダグラス(Chip Douglas) は、ハリウッドで開かれたパーティーで友人のジョン・スチュワートと出会った。当時、ダグラスはモンキーズのプロデューサーを務めていたため、モンキーズに相応しいよい楽曲を持っているかをスチュワートに尋ねた。スチュワートは、かつてに提供しようとしたが却下された楽曲「デイドリーム」をダグラスに聴かせた。ダグラスは、この曲がヒットすることを予感したが、一部の歌詞について納得ができなかったため、スチュワートにその箇所を変更させた。
「デイドリーム」は、1967年にアルバム『Pisces, Aquarius, Capricorn & Jones Ltd. 』のために録音されたが、結局そのアルバムには収録されなかった。そして、1968年のアルバム『The Birds, The Bees & the Monkees 』に収録された。演奏は、デイビー・ジョーンズがリード・ボーカルを、マイク・ネスミスがリード・ギターを、ピーター・トークがピアノを、そしてミッキー・ドレンツがバック・ボーカルを担当し、ジャズ・トランペッターのショーティ・ロジャーズ(Shorty Rogers) がアレンジを行った。ジョーンズは最初この曲に可能性を感じることができず、録音時は不快な感情のままで歌っていたと、後に認めている[1]。しかし、この曲がヒットしたため、ジョーンズの感情も変わっていった。
『ビルボード』誌では、1967年12月2日に週間ランキング第1位を獲得した[2]。1967年年間ランキングは第6位[要出典]となり、モンキーズにとって「(アイム・ア・ビリーヴァー)」("I'm a Believer") に次ぐヒット曲となった。
タイマーズ盤
「デイ・ドリーム・ビリーバー 〜DAY DREAM BELIEVER〜」 | ||||||||
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THE TIMERS の シングル | ||||||||
初出アルバム『TIMERS』 | ||||||||
B面 | 3部作(イ 人類の深刻な問題、ロ ブーム ブーム、ハ ビンジョー) | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ、8cmCD | |||||||
録音 | - | |||||||
ジャンル | ロック | |||||||
レーベル | 東芝EMI | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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THE TIMERS シングル 年表 | ||||||||
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『デイ・ドリーム・ビリーバー』は、日本のロックミュージシャン、忌野清志郎らによるロックバンド「ザ・タイマーズ」のデビューシングル。 1989年10月11日発売。歌詞は、忌野の変名である「ZERRY」名義による日本語詞となっている。
同年に開局したスペースシャワーTVの記念すべき1曲目に選出された。
収録曲
その他カバー
収録作品は初出のもののみ記載する。△…モンキーズ盤のカバー。◇…タイマーズ盤のカバー。
- フォー・トップス - 1968年のアルバム『Yesterday's Dreams』△
- フィンガー5 - 1974年のアルバム『学園天国』(朝がねむいよ) △
- 西城秀樹 - 1974年のアルバム『秀樹!エキサイティング・ポップス』△
- あいざき進也 - 1974年のアルバム『気になる男の子』△
- アン・マレー - 1979年アルバム『愛の残り火』(I'll Always Love You) △
- 少女隊 - 1986年アルバム『SUPER VARIO』
- 日本語訳詞は高柳恋。
- 少年ナイフ - 1998年アルバム『Happy Hour』(海外盤)△
- 日本ではのちにベストアルバムに収録された。
- (rua) - 2002年アルバム『青春のポップス〜フォー・エバー』△
- 山崎まさよし - 2007年アルバム『COVER ALL YO!』△
- NTT西日本「(フレッツ・光)」CF曲。
- Micky Modelle - 2010年アルバム『Irish Club Anthems』 △
- (AOEQ) - 2011年アルバム『(think twice)』
- プリシラ・アーン - 2012年アルバム『ナチュラル・カラーズ』△◇
- 矢野顕子 - 2013年アルバム『矢野顕子、忌野清志郎を歌う』◇
- オンダ・バガ - 2013年アルバム『(マグマ・エレメンタル)』(日本盤)◇
- 『フジロック・フェスティバル』出演時にサプライズとして初めて披露した。
- さくら学院 - 2014年シングル「Jump Up 〜ちいさな勇気〜」(初回限定盤A)◇
- 森川ココネ(高畑充希) - 2017年劇場アニメ映画『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』の主題歌[3]。 ◇
- 佐倉としたい大西(佐倉綾音、大西沙織) - 2017年シングル「(Radio time predator)」C/W[4][5]◇
- ボーイゾーン - 2017年のアルバム 『No Matter What: the Essential』△
- 彼らのファーストシングル「Love Me For a Reason」のカップリング曲として使用された。
- 関ジャニ∞ - ライブDVD/Blu-ray「十五祭」に収録。◇
- Yellow Studs - 2021年アルバム『brand new old day』△
使用
- 映画
- ドリーム・スタジアム - 主題歌。
- ひるね姫 - 上記の通り、主題歌、エンディングテーマ。テレビCMなどでもテーマ曲として放映された。歌詞はタイマーズ版と同じZERRYによる日本語詞。
- テレビ
- 九州朝日放送(KBCテレビ) - 局名告知(オープニング・2001年-2010年)
- (フジテレビ) - 挿入歌
- ひるブラ(NHK総合) - テーマソング(山崎まさよし、植村花菜、ウクレレの各バージョンあり)
- 鉄道
- 高山本線千里駅 - (接近メロディ)
- あいの風とやま鉄道石動駅 - 接近メロディ(2017年3月まで)
- えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン(旧北陸本線) 筒石駅 - 接近メロディ
- 東武伊勢崎線館林駅 - 信号開通メロディ
- その他
脚注
- ^ "You can tell from the vocal that I was pissed off!" Davy Jones, The Monkees Tale, Last Gasp Press, 1986
- ^ The Monkees Daydream Believer Chart HistoryBillboard
- ^ “高畑充希、アニメキャラ名義で「デイ・ドリーム・ビリーバー」をカバー”. ORICON STYLE. (2016年11月24日)2016年11月24日閲覧。
- ^ “文化放送「佐倉としたい大西」番組テーマCD”. オムニ7. 2017年8月15日閲覧。
- ^ @s_toshitai_oのツイート(869566542819639296)
参考文献
- フレッド・ロビンソン著・守屋須三男監修・加藤秀樹訳『ビルボード年間トップ100ヒッツ 1956-1990』音楽之友社、1994年2月10日、(ISBN 4-276-23631-2)
関連項目
先代 ストロベリー・アラーム・クロック 「インセンス・アンド・ペパーミント」 | Billboard Hot 100 第1位 1967年12月2日 - 12月23日(4週) | 次代 ビートルズ 「ハロー・グッドバイ」 |