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タサダイ族

タサダイ族[1](タサダイぞく、Tasaday、タサディ族[2])はフィリピンミンダナオ島20世紀に発見されたと言われている原始民族である[3]

しかしその真偽は謎であり、バラエティー番組などで『世界10大詐欺事件』として取り上げられている[4]

歴史

  • 1960年代後半:地元のハンター(デファル)によって発見された。デファルは(マヌエル・エリザルデ Jr.)環境大臣(当時)に報告し、その報告をもとに政府が調査団を派遣。それによってタサダイ族の存在が確認されたとされている[5]
    • 追ってアメリカCBSやイギリスBBCなどの報道により世界的な話題となる。
  • 1974年6月:フェルディナンド・マルコス大統領(当時)の命によりタサダイ族の居住区への立入りが禁止され、タサダイ族は国で保護されることが決まった[6]。その決定にチャールズ・リンドバーグジョン・ロックフェラー4世など多くの著名人も賛同し、彼らの保護のために多額の寄付金が寄せられた[7]

結果として約190平方kmの広大な保護区がミンダナオ島に設置された。

  • 1986年:マルコス政権崩壊後の保護地区にジャーナリストの(オズワルド・イテン)と(ジョーイ・ロザノ)が潜入し、報道されていた現代の原始人とは異なる現代文化を持ったタサダイ族をスクープし、世界的詐欺事件として公開する[6]
  • 1987年:フィリピン政府は調査団を結成し、4カ月の調査の結果、タサザイ族は存在すると発表。
  • 1988年:国外逃亡していたエリザルデが帰国。しかしこの時点で重度のドラッグ中毒のために心身遺失状態にあった。1997年に死去。

民族的特徴

真偽のほどが問われているが、ここでは初期の報道内容を記す。

  • 人口:27人(6家族)[5]
  • 分類:マノボ諸語を話すマノボ族の下分類とみなされる狩猟採集民族[5]
  • 居住地:フィリピン、ミンダナオ島、南コタバト州の熱帯雨林地帯[5]
  • 言語:タサダイ語
  • 生業:狩猟(石おの、穴掘り棒)[5]
  • その他:言語には「武器」や「敵」といった争いを意味する単語がない[8]。そのために『愛の民族』と呼ばれた[9]

1986年時の生活形態

 
オートバイに乗るタサダイ族 (1999年撮影)
  • 洞窟ではない普通の家に住んでいる[6]
  • Tシャツやジーンズを着用している[10]
  • 紙巻きタバコを吸っている。
  • バギーやオートバイに乗っている[11]

関連項目

  • (マヌエル・エリザルデ Jr.) - 発見当時のフィリピンの環境大臣。発見当初は「偉大な男、タサダイの神」と呼ばれ、疑惑発覚後は基金3,500万ドル(約12億円)を着服した疑惑を持たれている。
  • フェルディナンド・マルコス - 発見当時のフィリピン大統領。
  • (トーマス・ヘッドランド) - 調査後に存在を否定した人類学博士。
  • (オズワルド・イテン) - 詐欺事件であるとスクープしたスイスのジャーナリスト。
  • (ジョン・ナンス) - 保護団体を創設した存在肯定派。タサダイ族写真の全ての撮影者。フォト・ジャーナリスト。
  • ナショナルジオグラフィック (雑誌) - 発見当初はその存在を賛美し、記事にした。
  • チャールズ・リンドバーグ - PANAMIN US Foundation基金賛同者。
  • ジョン・ロックフェラー4世 - PANAMIN US Foundation基金賛同者。
  • (川口浩探検隊シリーズ) - 単発バラエティ番組・水曜スペシャルの企画のひとつ。その最初の企画が、マルコス大統領の立ち入り禁止命令より4年弱が経った1978年3月15日放送のタサダイ族の探索である。

脚注

[脚注の使い方]

参考文献

  • 栗田有康「東南アジアの現在に立ちて : 民族課題への回顧と展望」『中央学院大学論叢』第22巻第5号、中央学院大学、1971年、197-212頁、ISSN 02865726、NAID 110001043382、(国立国会図書館書誌ID):(201573)。 
  • 房村信雄「頻発災害と単純ミスの絶滅」『安全工学』第22巻第5号、安全工学会、1983年、251頁、doi:10.18943/safety.22.5_251、ISSN 2424-0656、NAID 130006325982。 
  • 清水展「「石器時代人」タサダイ族の真贋をめぐって」『東南アジア -歴史と文化-』第1987巻第16号、東南アジア学会、1987年、113-121頁、doi:10.5512/sea.1987.113、ISSN 1883-7557、NAID 130003704209、(国立国会図書館書誌ID):(2840365)。 
  • 加藤秀俊『文芸の社会学』PHP研究所、1989年、59頁。ISBN (9784569562049)https://books.google.co.jp/books?id=O_hJEAAAQBAJ&pg=PT59#v=onepage&q&f=false 
  • 瀬島順一郎「攻撃の心理と平和研究」『平和研究』、大阪産業大学、1994年、125頁。 
  • 小川英文「フィリピン研究入門資料」『小川英文研究室』、東京外国語大学、1999年、30頁。 
  • 梅谷献二「タサデイ/虫の雑学」『研究ジャーナル』第24巻第11号、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会、2001年、ISSN 03879240、(国立国会図書館書誌ID):(b00001408998)、2022年7月29日閲覧 
  • 梅谷献二「続タサデイ/虫の雑学」『研究ジャーナル』第27巻第7号、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会、2004年、ISSN 03879240、(国立国会図書館書誌ID):(b00011681133)、2022年7月29日閲覧 
  • アラン・S・ミラー、サトシ・カナザワ『進化心理学から考えるホモサピエンス』伊藤和子パンローリング、2019年、15-16頁。ISBN (9784775942055)https://books.google.co.jp/books?id=GZ2BDwAAQBAJ&pg=RA1-PT15#v=onepage&q&f=false 

外部リンク

  • The Tasaday---ジョン・ナンスによるタサダイ族解説サイト(英語)
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