タウソン石(Tausonite)は、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)からなる希少な鉱物である。赤色から橙茶色の立方晶となる。灰チタン石グループの1つである。
タウソン石 | |
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(分類) | 酸化鉱物 |
シュツルンツ分類 | 4.CC.35 |
化学式 | SrTiO3 |
結晶系 | 立方晶系 |
対称 | Pm3m |
単位格子 | a = 3.9 A; Z = 1 |
晶癖 | 立方晶、八面体晶、顆粒状、塊状 |
へき開 | なし |
断口 | (貝殻状断口) |
(粘靱性) | 脆い |
モース硬度 | 6-6.5 |
光沢 | ダイヤモンド様 |
色 | 赤色、赤茶色、橙色、暗灰色 |
透明度 | 半透明から不透明 |
比重 | 4.88 |
光学性 | 等方性 |
屈折率 | n = 2.40 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/(Portal:地球科学) |
1982年にロシアの東シベリア地域(アルダン楯状地)にある(オリオクマ・チャラ高原)(ムルン山)タウソナイトヒルの貫入閃長岩の中で発見され[1]、ロシア人の地球科学者(レフ・ウラディミロヴィチ・タウソン)(1917年-1989年)に因んで命名された[3]。また、パラグアイのコンセプシオン県(サランビ)の(フェナイト)岩脈でカーボナタイトを(共生鉱物)として[2]、また日本の(小滝川)沿いの高圧変成岩中でも[1]報告されている。