株式会社タイカ(Taica Corporation)は、東京都港区に本社を置き、シリコーンを主原料にしたゲル状の衝撃吸収素材αGEL(アルファゲル)の製造販売事業と、自動車の内装部品や家電など立体素材に印刷を施す曲面印刷技術キュービックプリンティング事業を有する化学メーカーである。
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 日本 〒108-0074 東京都港区高輪2丁目18番10号 |
設立 | 1943年 |
業種 | 化学メーカー |
法人番号 | 9010401062175 |
事業内容 | 衝撃吸収・振動防止用素材「αGEL(アルファゲル)」の製造販売、医療介護用品の製造販売、曲面印刷関連の製造販売、技術供与 |
代表者 | 代表取締役会長兼CEO:鈴木剛 代表取締役社長兼COO:(鈴木大登) |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 単体:218人 連結:1166人(2018年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要子会社 | 株式会社ニッケー工業、株式会社愛知キュービック 他 |
外部リンク | http://www.taica.co.jp/ |
特記事項:2006年6月1日にグループの統括を目的として株式会社タイカを設立。2008年4月1日に子会社 株式会社ジェルテック、株式会社キュービックを吸収合併 |
概要
シリコーンを主原料にした多機能素材αGEL(アルファゲル)と曲面印刷技術CUBIC PRINTING(キュービックプリンティング)の2ブランドの製造販売を行っている。
多機能素材αGEL(アルファゲル)は、シリコーンを主原料とした柔らかいゲル状の素材で、αGEL(アルファゲル)は、タイカで取り扱っているゲル製品の総称したもの。採用製品は、スポーツ用品やペン、パソコン、携帯電話、デジタルカメラから産業機器など多岐に渡る。
建物6階に相当する高さ18mから生卵を落下させ、割らずに受け止めることができる素材としてCMで取り上げられ有名になった。また、スポーツ用品メーカーアシックス社のランニングシューズやバスケットボールシューズに採用されていることや、グリップ部分にαGELを用いた三菱鉛筆のペン「ユニ アルファゲル」が知られている。
また、αGELの圧力分散性能を活かした床ずれ防止マットレスαPLA(アルファプラ)を自社ブランドとして製造販売している。
曲面印刷技術CUBIC PRINTING(キュービックプリンティング)は、金属やプラスティックなどさまざまな立体素材に絵柄を施すことができる水圧転写と呼ばれる印刷技術で、自動車内装部品や家電などに採用されている。 印刷は、柄が印刷されている特殊フィルムを水に浮かべ、そこに金属やプラスティックなどの立体物を押し当てることによって行われる。 海外へも技術供与されており、そのパートナー企業数は、世界20カ国以上、80社程度。
沿革
1948年(昭和23年)に静岡県清水市(現在の静岡県静岡市清水区)で創業。
1974年(昭和49年)に曲面印刷法を発明、特許出願。
1976年(昭和51年)に曲面印刷「キュービックプリンティング」の拡販を目的に(株)静岡キュービックを静岡県清水市(現在の静岡県静岡市清水区)に設立。((株)静岡キュービックは、1989年に(株)キュービックに商号変更された。)
1984年(昭和59年)にαGEL(アルファゲル)を開発。
1988年(昭和63年)にαGELの製造販売会社(株)シーゲルを東京都中央区に設立。((株)シーゲルは2000年に(株)ジェルテックに商号変更された。)
2006年(平成18年)6月にグループ統括会社として(株)タイカを設立。
2008年(平成20年)4月に子会社の(株)ジェルテックと(株)キュービックを吸収合併。
開発秘話
曲面印刷技術、αGELともに開発者が風邪をひいたことが開発のきっかけとなったと言われ、その開発秘話はテレビ番組や雑誌などで、度々紹介されている。
- 曲面印刷技術:開発者が風邪をひいて粉薬をオブラートに包んで飲もうとした際、誤ってコップの水に落とし、あわてて指ですくい上げようとしたところ、指にその粉がぴったりとついたことから水圧転写を思いついたと言われている。
- αGEL:風邪をひいて使用していた冷感枕が温まってしまったので交換を娘に頼んだ。その時、ふざけて投げ返された冷感枕が自分にあたったが、痛くなかったことがきっかけで、衝撃緩衝素材としてゲル状の素材に着目した。試行錯誤の結果、原料のシリコーンに至ったと言われている。
社名
社名には、大きく羽ばたく「大翔」、大きく化ける「大化」、大きく花が開く「大華」の3つの意味がこめられている。
関係会社
外部リンク
- タイカホームページ