ソリハシシギ(反嘴鴫、学名:Xenus cinereus (Güldenstädt, 1775) )は、チドリ目シギ科(ソリハシシギ属)に分類される鳥類の一種[2]。
ソリハシシギ |
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休息中のソリハシシギ Xenus cinereus |
保全状況評価[1] |
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) |
分類 |
学名 |
Xenus cinereus (Güldenstädt, 1775) |
和名 |
ソリハシシギ |
英名 |
Terek Sandpiper |
分布
ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し、アフリカ大陸から、インド、東南アジア、オーストラリアの沿岸部で冬を越す。
日本で見られる数は多くないが旅鳥として各地に現れる。春は4-5月ごろ北へ渡る途中に渡来し、秋は8-10月ごろ南へ渡る途中渡来する。秋の方が個体数が多い。
形態
シギの中では小型で体長22-25cmほどである。翼開長は57-59cm。
体に対して長く、上に反ったくちばしを持つ。くちばしの色は黒で基部は黄褐色。
成鳥夏羽は体上面が灰褐色、下面が白色で胸に灰褐色の斑がある。足は短く橙黄色。冬羽になると胸の斑が無くなって体下面がより白くなり、足の色が淡くなる。次列風切の羽先が白く、飛翔時には白い帯のように見えてよく目立つ。
雌雄同色である[3]。
生態
非繁殖期には、主に海岸地方の干潟、浅瀬、砂浜、河口や海岸近くの水田に生息する。内陸部の湿地で見られることはまれである。非繁殖期は、単独か小群で生活する。繁殖期は湿地、草原、ツンドラ地帯などに生息する。
砂泥地を活発に動き回り餌を探し、昆虫や小型の甲殻類を食べる。
繁殖期は5-7月で、地上の窪みに営巣し、普通4卵を産む。抱卵期間は22-24日である。
ピリピリッ、ピーイピーイと口笛のような声で鳴く。
脚注
- ^ “Xenus cinereus in IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.1.” (英語). 国際自然保護連合(IUCN). 2013年9月27日閲覧。
- ^ “日本鳥類目録 改訂第7版”. 日本鳥学会 (2012年9月15日). 2013年9月27日閲覧。
- ^ 叶内拓哉 (2006)、260頁
参考文献
関連項目
外部リンク
- 日本のレッドデータ検索システム・ソリハシシギ (エンビジョン環境保全事務局)
- ソリハシシギ (日本野鳥の会)
- Terek Sandpiper (Xenus cinereus) (Guldenstadt, 1775) (バードライフ・インターナショナル)(英語)