ソクズ(蒴藋、学名:Sambucus javanica[1])はスイカズラ科ニワトコ属の多年草。別名、クサニワトコ。ニワトコ属は、新しいAPG植物分類体系ではレンプクソウ科に移されている。
特徴
多年草で、地下茎を這わして繁殖する。茎は直立し高さは1-1.5mになる。葉は対生し、奇数羽状複葉で、2-3対の小葉からなる。小葉は長さ5-17cm、幅2-6cmの広披針形、狭卵形で、先端は鋭くとがり、縁には細鋸歯がある。
花期は7-8月。茎の先端に大型の散房状集散花序をつけ、小さい花を多数つける。花冠は白色で径3-4mmになり5裂する。雄蘂は5個。花序の中に杯状の黄色い腺体がある。果実は径4mmの球形となり、赤色に熟す。
花序に黄色い腺体がある。
分布と生育環境
日本では、本州、四国、九州に分布し、山野や人家の付近に生育する。世界では、中国、タイに分布する。
下位分類
- タイワンソクズ(オガサワラソクズ) Sambucus chinensis Lindl. var. formosana (Nakai) H.Hara -花序にある腺体が細く、九州南部から琉球、小笠原、台湾に分布する。ソクズのシノニムとする文献もある[2]。