ゼブラウツボ (Gymnomuraena zebra) は、ウツボの一種。ゼブラウツボ属に分類されるウツボはこの一種のみ。(ウツボ亜科)で最も早く分岐した種であると考えられる[1]。
分布
形態
一般的には全長50 cm程度だが、最大で150 cmになる。吻端は丸い[2]。ウツボには珍しく、貝類など硬い餌を砕くために特殊化した歯を持つ。(アラシウツボ属)のウツボもこのような歯を持つが、これは平行進化の結果だと考えられている[1]。
頭から尾にかけて細い横帯が多数あり、シマウマの様な模様からこう呼ばれる。ウミヘビと間違われることも多いがこちらには毒が無い。
生態
水深50 m以浅の岩礁・砂底に生息し、岩の隙間に潜む。餌は主にカニ類だが、他の甲殻類・ウニ・貝なども食べる。おそらく雌性先熟性の雌雄同体である[2]。吻端が丸いのはこの食性に関係している。
白色の横縞が名前の由来
脚注
- ^ a b Reece JS, Bowen BW, Smith DG, Larson A. (2010). “Molecular phylogenetics of moray eels (Muraenidae) demonstrates multiple origins of a shell-crushing jaw (Gymnomuraena, Echidna) and multiple colonizations of the Atlantic Ocean.”. Mol Phyl. Evol. 57 (2): 829-835. doi:10.1016/j.ympev.2010.07.013.
- ^ a b c Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2006). "Gymnomuraena zebra" in FishBase. April 2006 version.