セヴァーン川(セヴァーンがわ、River Severn)は、イギリスで最も長い川。全長354kmでウェールズの(カンブリア山地)・(プリンリモン)の近くから始まり、一度北東へ流れ、シュルーズベリーの西、イングランドとウェールズの境界付近で東に向きを変え、さらにシュルーズベリー付近から徐々に南に流れ、イングランド西部を縦断する形で進み、ブリストルの北西でブリストル海峡に注ぐ。ワイ川とは流路やその長さも全く違っているが、源流域が近く同じ場所で海に注ぐ。
セヴァーン川 | |
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シュルーズベリーのシュルーズベリー城から見たセヴァーン川 セヴァーン川 | |
延長 | 354 km |
流域面積 | 11,420 km² |
水源 | (プリンリモン) |
水源の標高 | 610 m |
河口・合流先 | (セヴァーン川河口) |
流域 | イングランド、 ウェールズ |
セヴァーンの名はケルト語に由来するが、もともとどのような意味だったのかははっきりとは判っていない。サブリナ姫(「サブリナ (映画)」参照)がこの川の女神になったとされ、ジョン・ミルトンの仮面劇「(コーマス)」(Comus)などで詠われている。
流域の都市としてはシュルーズベリー、ウスター、グロスターなどがある。支流としてはシェイクスピアの故郷として知られるストラトフォード・アポン・エイヴォンを流れるエイヴォン川やウスター付近から分流する(ティーム川)などが挙げられる。
「(セヴァーン・ボア)」と呼ばれる海嘯が起こることでも有名で、地元のサーファーたちに親しまれている。河口一帯には潮間帯、干潟、砂州、塩性湿地、砂利浜および岩石海岸があり、周辺の草地には(コメバミソハギ)などが生えている。ツクシガモ、チュウシャクシギ、オグロシギなどの水鳥が多く生息しており、1976年に(ブリッジウォーター湾)と河口一帯がラムサール条約に登録され、1995年に指定範囲が拡大された[2]。
脚注
関連項目
- アイアンブリッジ (橋)
- セヴァーン組曲:エドワード・エルガーが作曲したブラスバンドおよび管弦楽のための組曲。
外部リンク
- The Severn Bore