「ステイング・パワー」 (Staying Power) は、イギリスのロック・バンド、クイーンが1982年に発表した楽曲。アルバム『ホット・スペース』に収録され、後に日本とアメリカでシングルカットされた。作曲はフレディ・マーキュリー。
解説
1981年の6月半ばに「ホット・スペース」に収められる数曲と一緒に制作された[2]。
ホーンのアレンジャーとしてクレジットされているアリフ・マーディンは、アレサ・フランクリンやチャカ・カーンとの仕事ですでに知られていたことから起用されたとメイは語っている[3]。
この曲はホット・スペース・ツアー[4]とザ・ワークス・ツアーで演奏された。ライブでは、モーガン・フィッシャーがキーボード、ロジャー・テイラーがアコースティックドラムと電子ドラムを演奏した。また、ベースのパートはキーボードで演奏されたので、ジョン・ディーコンはリズムギターを演奏した[5]。この曲のライブ音源は『オン・ファイアー/クイーン1982』に収録されている[6]。メイは収められたバージョンについて「アルバムバージョンよりもずっとタイトでヘヴィに聞こえる」と話している[7]。
1984年の8月から9月にかけて行われたワークスのヨーロッパ・イギリス・ツアーにおいても演奏されている [8]。
発売経緯
日本においては「ミュージック・ライフ」誌と文化放送のラジオ番組「ミスDJ・リクエスト・パレード」にて、「ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉) 」、「バック・チャット」、「コーリング・オール・ガールズ」そして「ステイング・パワー」による4曲の候補曲のうち、どれをシングルにするかの投票が行われ、半数以上の得票を得たこの曲が「ボディ・ランゲージ」に続くシングルに選ばれた[9]。
担当
シングル収録曲
日本
Elektra P-1678
- ステイング・パワー - Staying Power (Mercury)
- コーリング・オール・ガールズ - Calling All Girls (Taylor)
アメリカ
Elektra E-67975
- ステイング・パワー - Staying Power (Mercury)
- バック・チャット - Back Chat (Deacon)
出典
- ^ “Queen - Staying Power”. Discogs. 2020年7月24日閲覧。
- ^ Lemieux, Patrick; Unger, Adam. (2018/4/13). The Queen Chronology : 2nd Edition. Across The Board Books=（Kindle版、位置No.5165/27437). (ASIN) B07C6RMCXR
- ^ マーティン・パワー 訳: 田村亜紀/川原真理子『全曲解説シリーズ クイーン』シンコー・ミュージック、2006年10月20日、140頁。ISBN (4401630548)。
- ^ Georg Purvis (2012/8/24). Queen Complete Works. Reynolds & Hearn. p. （Kindle版、位置No.12534/17364). (ASIN) B00MLDU8QK
- ^ Clerc, Benoît (2020/10/20). Queen All the Songs: The Story Behind Every Track. Running Press=（Kindle版、位置No.5763/9699). (ASIN) B084G8MSPC
- ^ 赤岩和美『クイーン アルティミット・ガイド』ミュージック・マガジン社、2005年11月1日、93頁。
- ^ ピーター・K・ホーガン『クイーン全アルバム解説』シンコー・ミュージック、1994年12月14日、113頁。ISBN (4401614682)。
- ^ Georg Purvis (2012/8/24). Queen Complete Works. Reynolds & Hearn. p. （Kindle版、位置No.12733/17364). (ASIN) B00MLDU8QK
- ^ クイーン「ステイング・パワー」Elektra P-1678 のライナーノーツ 大森庸雄