『ジョーイ』(英語: Something for Joey)は、1977年にアメリカ合衆国で放映されたテレビ映画。実在のカレッジフットボール選手である(ジョン・キャパレッティ)とその弟であるジョーイの交流を描いた作品である。他に(リンダ・ケルシー)やスティーヴ・グッテンバーグが出演している。本作はNBCで放映され、その後同局やCBSで再放映された。
ジョーイ | |
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Something for Joey | |
監督 | (ルー・アントニオ) |
脚本 | ジェリー・マッキンリー |
製作 | ジェリー・マッキンリー ロジャー・ヤング (共同製作) |
出演者 | ジェラルディン・ペイジ マーク・シンガー |
音楽 | デヴィッド・シャイア |
撮影 | (ゲイン・リスカー) |
編集 | (ゲイリー・グリフィン) |
配給 | NBC(テレビ放送) 日本ヘラルド |
公開 | 1977年4月6日 1977年12月10日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
配給収入 | 11.2億円[1] |
日本では1977年12月に日本ヘラルドより劇場映画として公開された[2]。11億2000万円の配給収入を記録、1978年の洋画配給収入ランキングの第7位となった[1]。日本公開時の宣伝には「この映画は、終ってもしばらく明かりがつきません」というフレーズが使われた[2]。
あらすじ
ジョーイは3歳のときから白血病と闘っていた。この病気で初めて化学療法を施された子どもの一人だった。ジョンはペンシルベニア州立大学でハイズマン賞を目指し、10代はじめのジョーイとお互いや周りの家族を励まし、困難に立ち向かう。
ジョンはジョーイの病気が悪化する中でハイズマン賞に輝いた。ジョンは受賞のスピーチで、賞を目指した最大の動機としてジョーイの名前を挙げ、白血病の困難に耐えられるように奮い立たせるため、ジョーイにトロフィーが必要だと聴衆に話すにつれて泣き崩れた。キャパレッティ家の皆がその場に居合わせ、ジョーイはジョンのそばに駆け寄った。
作品はジョーイが1976年4月8日、ジョンが付き添う中、白血病のために世を去ったことを描いて幕を閉じる。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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日本テレビ版 | ||
ジョン・キャパレッティ | マーク・シンガー | 国広富之 |
ジョーイ・キャパレッティ | ジェフリー・ライナス | 中野健 |
アン・キャパレッティ | ジェラルディン・ペイジ | 文野朋子 |
ジョン・キャパレッティ・シニア | (ジェラルド・S・オラフリン) | 高原駿雄 |
マーティ・カペレッティ | ブライアン・ファレル | 仲木隆司 |
ナレーション | リンダ・ケルシー | 此島愛子 |
不明 その他 | 弥永和子 玉川砂記子 鈴木博 野島昭生 坂口芳貞 徳丸完 小林勝彦 石丸博也 藤本譲 藤井敏夫 | |
演出 | 山田悦司 | |
翻訳 | 入江敦子 | |
効果 | PAG | |
調整 | 甲藤勇 | |
制作 | ザック・プロモーション | |
解説 | 水野晴郎 | |
初回放送 | 1979年12月19日 『水曜ロードショー』 |
評価
本作は、ベストセラーとなった兄弟の伝記を元に脚色され、好意的に紹介されて評判を得た。のちにビデオソフト化された。
ノミネート
本作は1978年度のエミー賞の最優秀特別番組監督賞(ドラマ・コメディ部門)、最優秀特別番組脚本賞(ドラマ・コメディ部門)、およびゴールデングローブ賞の最優秀テレビ映画賞の候補となった。