人物・来歴
1990年(平成2年)、アラン・サルドがプロデュースしたジャック・ドワイヨン監督の『ピストルと少年』にユニット製作主任としてクレジットされるのが、もっとも古い記録である[1]。同作はサルドの(サラ・フィルム)のほか、カナル・プリュスが製作に参加している。(エドゥワール・ニエルマン)監督の『(カサノヴァ最後の恋)』(1992年)からはサルドの製作会社がレ・フィルム・アラン・サルドに変わるが、引き続き、サルドのプロデュース作品の現場の製作を仕切る。
1993年(平成5年)の(ジャック・ドレー)監督の『(ある犯罪)』を手がけた後、しばらくサルド作品を離れるが、1999年(平成11年)の(ディアーヌ・キュリス)監督の『年下のひと』以降はふたたび関わることになる[1]。同年に撮影されたジャン=リュック・ゴダール監督の『愛の世紀』以降、ゴダール作品の製作に関わるようになる。
2010年(平成22年)公開のゴダール作品『ゴダール・ソシアリスム』の製作に参加している[2]。手がける作品はメジャー作品が多く、日本での公開作も多い[3]。
フィルモグラフィ
特筆以外は、すべて製作主任(プロダクション・マネージャー)である。
- 『ピストルと少年』 Le petit criminel : 監督ジャック・ドワイヨン、1990年 - ユニット製作主任
- 『(カサノヴァ最後の恋)』 Le retour de Casanova : 監督(エドゥワール・ニエルマン)、1992年 - ユニット製作主任
- 『(ある犯罪)』 Un crime : 監督(ジャック・ドレー)、1993年 - 製作進行
- Un homme à la mer : 監督ジャック・ドワイヨン、テレビ映画、1993年
- 『(黄金の乾き)』 La soif de l'or : 監督ジェラール・ウーリー、1993年 - ユニット製作主任
- 『(ペネロペ・クルスの抱きしめたい!)』 El amor perjudica seriamente la salud : 監督(マヌエル・ゴメス・ペレイラ)、1996年 - パリユニット製作主任
- 『メトロランド』 Metroland : 監督(フィリップ・サヴィル)、1997年 - ロケーションマネージャー
- 『(シリアル・ラヴァー)』 Serial Lover : 監督(ジャーム・ユット)、1998年 - ユニット製作主任
- 『年下のひと』 Les enfants du siècle : 監督(ディアーヌ・キュリス)、1999年 - ユニット製作主任
- 『愛の世紀』 Éloge de l'amour : 監督ジャン=リュック・ゴダール、1999年 - 製作管理
- Là-bas... mon pays : 監督(アレクサンドル・アルカディ)、2000年
- 『そして愛に至る』 Après la réconciliation : 監督アンヌ=マリー・ミエヴィル、2000年
- 『デュラス 愛の最終章』 Cet amour-là : 監督(ジョゼ・ダヤン)、2001年
- C'est le bouquet! : 監督(ジャンヌ・ラブリューヌ)、2002年
- 『(迷える水夫)』 Les marins perdus : 監督(クレール・ドヴェール)、2003年
- 『アワーミュージック』 Notre musique : 監督ジャン=リュック・ゴダール、2004年
- 『(勝手に言いやがれ)』 Cause toujours! : 監督ジャンヌ・ラブリューヌ、2004年
- 『(1961年10月17日 暗黒の夜)』 Nuit noire, 17 octobre 1961 : 監督(アラン・タスマ)、テレビ映画、2005年
- 『誕生日』 L'anniversaire : 監督ディアーヌ・キュリス、2005年
- 『ゴダール・ソシアリスム』 Socialisme : 監督ジャン=リュック・ゴダール、2010年
註
外部リンク
- Jean-Paul Battaggia - IMDb(英語)