『シロクロネクロ』は、多宇部貞人による日本のライトノベル。イラストは木村樹崇が手掛けている。多宇部貞人のデビュー作で、第17回電撃小説大賞大賞受賞作[1]。
あらすじ
「オレは死ぬ前に一度くらい、女の子とえっちしてみたかったんだよおおおッ!!」という強い未練を糧に、不慮の死からゾンビとして蘇った普通の高校生・不二由真。そして、忽然と出現した高峰雪路。彼女は善い屍霊術師・シロネクロの美少女で不二由真を蘇らせたネクロマンサーでもある。そんな中、「一緒に暮らしなさい」と不二を守るために提案する高峰。しかし、平穏もつかの間。死者の書を狙う悪い屍霊術師・クロネクロに追われる日々が始まろうとしていた。
登場人物
主人公
シロネクロサイド
- 高峰 雪路(たかみね ゆきじ)
- 声 - 戸松遥
- 比良坂高校2年B組、出席番号11番で由真のクラスメートでもある目立たない女子高生。またその反面、雪路のオヤジ、高峰銀河による功績によって高峰家はネクロマンサー業界で不動の地位を作りあげた。そのおかげか、ネクロマンサーでは雪路のことを知らないものはいない。仲間たちの評価では、美少女系キャラとされている。
- 高峰 銀河(たかみね ぎんが)
- 声 - 大川透
- 当代最高と謳われたシロネクロにその才を見出され、数多くいる弟子の中から正統後継者の座に収まり、死者の書(ネクロノミコン)を受け継いだとされる。
- 八尾 慎一郎(やお しんいちろう)
- 比良坂高校の化学教師。顔立ちが良く、声も一級品であるため女子の評判も良い。また、「全日本シロネクロ協会 掲示板」の管理人を務めており、雪路たちのよき理解者でもあり、銀河とは旧知の仲であった。
- ソファイア・エリカ・アクセルロッド
- シロネクロの名門アクセルロッド家の天然お嬢様。高峰雪路とは小さいころ共に生活していた。
- アクセルロッド・ナンバー・セブン(ゾンビ)
- 自律型のゾンビで、寡黙な大男。
クロネクロサイド
魔術
ゾンビに命令する時は必ず、「命令」(オーダー)・「戻れ」(リターン)などという形を使う。
- 屍造術(プラストミック)
- 死者をゾンビとして蘇させることができる魔術。
- 屍山血河の黎明(ドーン・オブ・ザ・リビングデッド)
- 八尾慎一郎の奥義。この魔術の発動後、床から無数の黒い直方体の棺桶が出て来る。そして、かつての死んだ兵士を棺桶の中から、大量の血と共に出現させる。
用語
- 死者の書(ネクロノミコン)
- 開祖に認められたネクロマンサーが受け継ぐことができる秘伝の書。
- クロネクロはこの存在を知り、入手しようとしている。
既刊一覧
- シロクロネクロ 2011年2月10日初版発行日 (ISBN 978-4-04-870268-3)
- シロクロネクロ2 2011年5月10日初版発行日 (ISBN 978-4-04-870490-8)
- シロクロネクロ3 2012年2月10日初版発行日 (ISBN 978-4-04-870817-3)
- シロクロネクロ4 2013年3月9日初版発行日 (ISBN 978-4-04-891403-1)
脚注
外部リンク
- 電撃文庫&電撃文庫MAGAZINE