ザヒ・ハワス

ザヒ・ハワス（アラビア語: زاهي حواس‎, Zahi Hawass、1947年 5月28日 – ）はエジプトの考古学者。エジプト考古最高評議会 (CSA) 事務総長・元考古大臣であり、エジプト学の権威。

エジプトの政治家ザヒ・ハワス زاهي حواس (Zahi Hawass)

生年月日	1947年 5月28日
出生地	エジプト、ディムヤート
出身校	ペンシルベニア大学カイロ大学 (アレキサンドリア大学)
現職	エジプト学者考古最高評議会事務総長
公式サイト	drhawass.com - Zahi Hawass
考古大臣
内閣	アフマド・シャフィーク
在任期間	2011年 1月31日 - 2011年3月3日
大統領 (国家元首代行)	ホスニー・ムバーラクムハンマド・フセイン・タンターウィー
考古大臣
内閣	イサーム・シャラフ
在任期間	2011年5月7日 - 2011年7月17日
(国家元首代行)	ムハンマド・フセイン・タンターウィー
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経歴

カイロ大学でエジプト学の学位を、(アレキサンドリア大学)（英語版）でギリシャとローマの考古学の学位を取得。考古学局で検査官として勤めた後、33歳の時にペンシルベニア大学に入学し博士号を取得した。1987年、エジプトのギザとサッカラの考古学総監督として勤め^[1]、(カイロのアメリカ大学)（英語版）やカリフォルニア大学ロサンゼルス校、アレキサンドリア大学で教鞭をとった^[2]。

ムバラク政権下

2002年、エジプト考古最高評議会事務総長^{[注 1]}に就任^[3]。エジプト人によるエジプト学の育成や、文化財保護・返還運動に積極的に取り組む。実質的にエジプト学を支配しており、権限を私物化しているなどといった批判が多かった^[4]。

2011年革命以降

エジプト革命最中の2011年1月、新設された考古大臣の地位に着いたが、3月に辞職^[3]。2011年4月17日、カイロ博物館のギフトショップの場所の利用について、特定の業者に便宜をはかった容疑で、裁判所により懲役1年の有罪判決が下されたが、控訴をし判決は解除された^[5]。革命後のタンターウィー暫定政権下でも、5月から7月まで考古大臣に就いていたが辞職。

政策

欧米や日本のマスメディアの利用に積極的で、ヒストリーチャンネルなど世界的なネットワークを持つメディアの古代エジプト特集にも出演している^[6]。強硬な出土国主義を取っており、合法・非合法を問わず流出した文化財に対し返還要求運動の活動を繰り返している。2022年には、18世紀末から20世紀初頭にかけての帝国主義時代に流出した3品に対し返還を求めている^[7]。（エジプトがこれらに返還要求を出したのは初めてではない）

文化財	収蔵館	収蔵地	収蔵国
ロゼッタ・ストーン	大英博物館	ロンドン	イギリス
ネフェルティティの胸像	当時: (エジプト博物館) 現在: 新博物館	ベルリン	ドイツ
(デンデラの黄道帯)（英語版）	ルーヴル美術館	パリ	フランス
(ヘミウヌ)の像	(レーマー・ペリツェウス博物館)（英語版）	ヒルデスハイム	ドイツ
(アンクハフ)の胸像	ボストン美術館	ボストン	アメリカ合衆国

受賞・受勲

2006年9月、国際テレビ映画部門でエミー賞を受賞^[8]。
2009年3月、スペイン政府よりスペイン芸術文学勲章を受勲^[9]。
2022年12月、日本政府より旭日重光章を受勲^[10]。

脚注

注釈

^ 在任中に日本メディアで古代エジプト関連の番組などに登場した際にはエジプト考古庁長官という和訳で紹介されていた。

出典

^ “The Rise and Fall and Rise of Zahi Hawass”. Smithsonian Magazine. (2013年6月) 2023年5月22日閲覧。
^ “A New Era for Museums in Egypt”. Semantic Scholar 2023年5月22日閲覧。
^ ^a ^b “Zahi Hawass”. Britannica 2023年5月22日閲覧。
^ . The New York Times. (2005年6月13日). 2023年5月23日閲覧。
^ . Zahi Hawass. 2023年5月22日閲覧。
^ . History.com. 2023年5月22日閲覧。
^ “Renowned Egyptian Archaeologist Calls for British Museum to Return the Rosetta Stone”. ARTnews. (2022年8月22日) 2023年5月22日閲覧。
^ “Dr. Hawass Receives an Emmy!”. guardians.net. (2006年9月26日) 2023年5月23日閲覧。
^ “MINISTERIO DE CULTURA”. BOLETÍN OFICIAL DEL ESTADO. (2009年3月27日) 2023年5月23日閲覧。
^ “ザヒ・ハワース元考古問題担当国務大臣に対する旭日重光章の伝達”. 在エジプト日本国大使館. (2022年12月7日) 2023年5月23日閲覧。

外部リンク

drhawass.com - Zahi Hawass ザヒ・ハワス博士の公式ページ（英語）
ザヒ・ハワス - C-SPAN（英語）
ザヒ・ハワス - Charlie Rose
ザヒ・ハワス - IMDb（英語）
(図書館にあるザヒ・ハワスに関係する蔵書一覧) - WorldCatカタログ

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この項目は、エジプトの歴史に関連した(書きかけの項目)です。この項目を加筆・訂正などしてくださる(協力者を求めています)（(P:歴史)/(P:歴史学)/(P:アフリカ)/PJ歴史/PJ:アフリカ）。

[3] 在任中に日本メディアで古代エジプト関連の番組などに登場した際にはエジプト考古庁長官という和訳で紹介されていた。

[1] “The Rise and Fall and Rise of Zahi Hawass”. Smithsonian Magazine. (2013年6月) 2023年5月22日閲覧。

[2] “A New Era for Museums in Egypt”. Semantic Scholar 2023年5月22日閲覧。

[britannica-4] “Zahi Hawass”. Britannica 2023年5月22日閲覧。

[5] . The New York Times. (2005年6月13日). 2023年5月23日閲覧。

[6] . Zahi Hawass. 2023年5月22日閲覧。

[7] . History.com. 2023年5月22日閲覧。

[8] “Renowned Egyptian Archaeologist Calls for British Museum to Return the Rosetta Stone”. ARTnews. (2022年8月22日) 2023年5月22日閲覧。

[9] “Dr. Hawass Receives an Emmy!”. guardians.net. (2006年9月26日) 2023年5月23日閲覧。

[10] “MINISTERIO DE CULTURA”. BOLETÍN OFICIAL DEL ESTADO. (2009年3月27日) 2023年5月23日閲覧。

[11] “ザヒ・ハワース元考古問題担当国務大臣に対する旭日重光章の伝達”. 在エジプト日本国大使館. (2022年12月7日) 2023年5月23日閲覧。

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