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サン・キング

ビートルズ > 曲名リスト > サン・キング

サン・キング」(Sun King)は、ビートルズの楽曲。1969年9月に発売された11作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『アビイ・ロード』に収録された。レノン=マッカートニーとなっているが、ジョン・レノンによって書かれた楽曲。アルバム『アビイ・ロード』のB面の特徴であるメドレー「ザ・ロング・ワン」(The Long One)の2曲目にあたる楽曲で、1969年7月に「ミーン・ミスター・マスタード」と繋げてレコーディングされた。

サン・キング
ビートルズ楽曲
収録アルバムアビイ・ロード
英語名Sun King
リリース1969年9月26日
録音
ジャンルアート・ロック
時間2分26秒
レーベルアップル・レコード
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン

タイトルの「Sun King(太陽王)」とは、ルイ14世の別称である[1][2]

背景・曲の構成

曲名は当初「Here Comes the Sun King」となっていたが[3]、「ヒア・カムズ・ザ・サン」と混同することから現在の曲名になった[4]。楽曲について、レノンは「あったのは曲半分だけで、ずっと仕上げられないままだった。あれは仕上げなくても、曲に片が付けられる手の一つだったというわけ。でもメドレーに入ると雰囲気を変えたくなってきて、『Here comes the sun king(太陽王がやってくる)』の出番になった。かまわないだろう?彼がやってくると、誰もが幸せになって『クアンド・パラムーチョ』だのなんだのが始まるんだ」と語っている。

ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」のエンディングでコオロギの鳴き声が聴こえると、流れるように本作に移行する。曲の終盤では、スペイン語をでたらめに並べたフレーズ[注 1]が登場する。このパートについて、レノンは「みんなで冗談を言い始めてね。あれは『紛い物』で、適当にでっち上げたんだ。ポールは学生時代にいくつかスペイン語の単語を覚えていたから、少しでもそれっぽく聴こえるスペイン語の単語があったら、なんでもかんでも繋ぎ合わせてみた。『チッカ・フィルディ』という言葉も入っていて、これはリヴァプールの言い回しなんだけど、囃子ことばの『ナ、ナ、ナ、ナーナ』のようなもので、何か意味があるわけじゃない」と語っている[6]。なお、「que can eat it(ケ・キャン・イート・イット)」というフレーズは、「ケーキをお食べなさい(Cake and eat it)」の語呂合わせ[6]。楽曲は演奏が止まったのち、リンゴ・スタードラム・フィルが入り、次曲「ミーン・ミスター・マスタード」に移行する[6]

ピーター・グリーン在籍時のフリートウッド・マックアルバトロス (あほうどり)」にインスパイアされた楽曲とされており[7][8]ジョージ・ハリスンは「僕とジョンは『ギターにリバーブを目一杯かけて、フリードウッド・マックになろう』と言って、そのままギターを弾き始めた」と語っており、レノンも「あの曲の僕らは何分か、フリードウッド・マックのフリをしている」と語っている[6]

レコーディング

「サン・キング」のレコーディングを行われる前、(トゥイッケナム・スタジオ)(英語版)で行われたリハーサル初日にあたる1969年1月2日にレノンは、本作のデモをメンバーに披露している[9]。この時の音源は、2003年に発売された『レット・イット・ビー...ネイキッド』のボーナスCD『フライ・オン・ザ・ウォール』に収録されている[6]

7月24日に本作と「ミーン・ミスター・マスタード」をつなげた形でレコーディングが行われ、8トラック・レコーダーのトラック1にポール・マッカートニーベース、トラック2にリンゴ・スタードラム、トラック3にレスリースピーカーに通したレノンのギター、トラック4にトレモロをかけたジョージ・ハリスンのギター、トラック6にレノンのガイド・ボーカルが録音された[6]。35テイク録音されたうち、テイク7は「エイント・シー・スウィート」のジャム・セッションとなっている[6]。この日に録音されたテイクのうちテイク20が、2019年に発売された『(アビイ・ロード (スーパー・デラックス・エディション))』のCD3に収録された[6]

7月29日に最終テイクに対して、ハーモニー・ボーカルマラカスオルガンがオーバー・ダビングされた[6]

グンキ・ンサ

グンキ・ンサ」(Gnik Nus)は、2006年にシルク・ドゥ・ソレイユのショーのサウンドトラック・アルバムとして発売された『LOVE』に収録された楽曲。

これは、「サン・キング」を逆回転させた音源[10]で、曲中では「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」の(タンブーラ)(英語版)ドローンも加えられている[11]。これに倣い、タイトル「Gnik Nus」は英題のスペルをにしたもので、邦題も「サン・キング」を逆から書いたものとなっている。

「グンキ・ンサ」が制作された経緯について、ジャイルズ・マーティンは「『ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー/トゥモロー・ネバー・ノウズ』のエフェクト用に『サン・キング』のシンバルを逆回転させていたら、ボーカルまで逆回転させていることに気づいた。これを聴いた父がすごく気に入って、きっとジョンもこういうことがしたかったはずだと言ってくれたんだ」と語っている[12]

曲の最後にはストリングスが挿入され、次曲「サムシング」へ音が途切れることなく続いている。

クレジット

※出典[3]

カバー・バージョン

  • ビージーズ - 1976年に公開された映画『All This and World War II』にてカバー。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 訳詞では、この部分がカタカナに直されて掲載されており、「※『クアンド〜』以下の歌詞はイタリア語やポルトガル語の単語を適当に並べたもので、特に意味はない」と注意書きがなされている[5]

出典

  1. ^ “「朕は浪費家の太陽王なり」で有名なヴェルサイユ宮殿を建てたルイ14世ってどんな王様?”. Tabiyori (株式会社アルゴリズム). https://wondertrip.jp/92789/ 2020年1月25日閲覧。 
  2. ^ “ルイ14世 - 世界史用語解説 授業と学習のヒント”. 世界史の窓. (教材工房). 2020年1月25日閲覧。
  3. ^ a b Abbey Road 2019, p. 11.
  4. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 182. ISBN (0-517-57066-1) 
  5. ^ Abbey Road 2019, p. 23.
  6. ^ a b c d e f g h i Abbey Road 2019, p. 12.
  7. ^ Rooksby, Rikky (2004). Fleetwood Mac: The Complete Guide to Their Music. Omnibus Press. p. 17. ISBN (1-844494-27-6) 
  8. ^ 山崎智之 (2018年8月4日). “英国ブルースの“緑神”ピーター・グリーン研究書『A Love That Burns』刊行”. Yahoo!ニュース. Yahoo! JAPAN. 2020年1月25日閲覧。
  9. ^ Abbey Road 2019, pp. 11–12.
  10. ^ Lundy, Zeth (2006年11月15日). “”. Popmatters.com. 2014年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月12日閲覧。
  11. ^ Winn 2009, p. 309.
  12. ^ “”. Sound Town :: ザ・ビートルズ 日本オフィシャルサイト. 東芝EMI. 2007年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月25日閲覧。

参考文献

  • ハウレット, ケヴィン (2019年). 『(アビイ・ロード (スーパー・デラックス・エディション))』のアルバム・ノーツ [ブックレット]. アップル・レコード.
  • Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, 1966-1970, Volume Two. Three Rivers Press. ISBN (0-3074-5239-5) 

外部リンク

  • Sun King - The Beatles
  • Gnik Nus - (Genius)(英語版)の歌詞ページ
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