サザンスカイタワー八王子(サザンスカイタワーはちおうじ)は、東京都八王子市子安町に所在する複合施設。八王子駅直結でタワーマンション「サザンスカイタワーレジデンス」を中心とする。2010年12月1日開業[2][3]。地上41階、地下2階[2][3]。多摩地域では最高層である[2][4]。
サザンスカイタワー八王子 | |
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サザンスカイタワー八王子 | |
施設情報 | |
所在地 | 東京都八王子市子安町四丁目7番1号 |
座標 | 北緯35度39分16.7秒 東経139度20分15.4秒 / 北緯35.654639度 東経139.337611度座標: 北緯35度39分16.7秒 東経139度20分15.4秒 / 北緯35.654639度 東経139.337611度 |
状態 | 完成 |
着工 | 2008年(平成20年)1月 |
開業 | 2010年(平成22年)12月1日[1] |
用途 | 共同住宅、店舗、劇場(ホール)、事務所、公共施設 |
地上高 | |
屋上 | 157.5m |
各種諸元 | |
階数 | 地下2階、地上41階 |
延床面積 | 99,769.87 m² |
関連企業 | |
設計 | 大林組 |
施工 | 八王子駅南口地区第一種市街地再開発事業施設建築物建設共同事業体(構成会社:大林組(代表)、東急建設、田中建設) |
1階から3階の低層階はスーパーアルプスを核店舗とする商業棟。4階には八王子市役所の出張所「八王子南口総合事務所」[2][3]、4階から10階には八王子市民会館(J:COMホール八王子)が入居する[2][3]。5階から7階は業務オフィス[2][3]、9階から41階は住居棟として[2][3]、住友不動産の分譲マンション「サザンスカイタワーレジデンス」となっている。
概要
1991年5月[5]から、八王子市主導で八王子駅南口の再開発(八王子駅南口地区第一種市街地再開発事業)が策定され、2008年1月[5]に着工。事業主は「八王子駅南口地区市街地再開発組合」。2010年11月に竣工し、同年12月1日午前10時に全面開業[3]した。同時に建設されたペデストリアンデッキ「とちの木デッキ」で八王子駅と直結している。
サザンスカイタワー八王子の建設と並行して駅前広場の整備が行われ、八王子駅南口にもバスロータリーが新設された。またこの再開発事業によりセレオ八王子南館(核店舗はビックカメラ八王子店)が建設され「とちの木デッキ」で接続されている。
サザンスカイタワー八王子商業棟の核店舗は、計画段階では東急ストアが出店を予定し、1999年12月に出店に関する覚書を締結していた[6]。しかし2008年4月に突然、東急ストア側が一方的に出店計画を白紙撤回[6]。その後の交渉でも折り合いが付かなかったため、再開発組合は東急ストアの出店を断念した[6]。その結果、核店舗として八王子市に本社を置くスーパーアルプスが出店したという経緯がある[6]。
再開発組合は翌2009年、計画を白紙撤回した東急ストアに対し「損害賠償請求をすることにした。その手続きを顧問弁護士に依頼している」と述べていたが[6]、その後の展開は不明である。なお東急グループは、市の主導で八王子駅北口に建設された再開発ビル「八王子東急スクエア」からも撤退し、同施設は「八王子オクトーレ」に改称された[7][8][9][10]。
沿革
- 1991年(平成3年)5月 - 「八王子駅南口地区市街地再開発準備組合」を設立。
- 1993年(平成5年)3月 - 都市計画決定。
- 1999年(平成11年)12月 - 東急ストアと出店に関する覚書を締結[6]。
- 2008年(平成20年)1月 - 再開発ビル工事着工。
- 2008年(平成20年)
- 2010年(平成22年)
- 1月26日 - 上棟式が行われ、報道関係者に39階部分が公開される[13][4]。
- 8月24日 - 4階から8階に入居する八王子市民会館のネーミングライツを、市内に研究施設を持つオリンパスが取得[14][15][16]、八王子市と基本合意し「オリンパスホール八王子」に決定[14][15][16]。使用期間は2011年4月1日から2021年3月31日の10年間[14][15][16]。
- 11月20日 - 1階・2階の一部が部分開業[17][18]。
- 11月27日 - 同日より「南口まちびらき記念フェスタ」を開催(同年12月5日まで)[19]。
- 12月1日 - 同日午前10時に全面開業[3][1]。
- 2011年(平成23年)4月2日 - 八王子市民会館(オリンパスホール八王子)開館。
- 2021年(令和3年)1月15日 - オリンパスとの契約期間終了に伴い、八王子市民会館のネーミングライツをケーブルテレビのジェイコム東京が取得。八王子市と基本合意し「J:COMホール八王子」に改名[20][21]。使用期間は2021年4月1日から2026年3月31日までの5年間。
施設概要
- 地上41階、地下2階、塔屋2階[2][3][1]
- 面積:敷地面積10,279.39m2、延床面積99,769.87m2、建築面積8,188.16m2[2][3]
- 高さ:157.5m[1]
- 構造:鉄筋コンクリート構造、一部鉄骨構造、鉄骨鉄筋コンクリート構造[2][22]
- 住宅戸数:390戸
フロア構成
- 地下1・2階:タイムズサザンスカイパーキング(地下駐車場)、地下駐輪場、バイク置場[3][23]
- 1階 - 3階:商業施設。テナントは2010年11月20日より順次開店[24]、同年12月1日全面開業[24]。
- 4階:八王子駅南口総合事務所[2][3]
- 4階 - 10階:八王子市民会館「J:COMホール八王子」
- 5階 - 7階:業務オフィス[3]
- 9階 - 41階:住居(住友不動産による高層分譲マンション「サザンスカイタワーレジデンス」)
サザンスカイタワー八王子
低層階の商業棟部分(2010年11月27日)サザンスカイタワー八王子とオリンパスホール八王子(2016年3月26日)
新設された八王子駅南口バスロータリー
右側の建物はセレオ八王子南館八王子駅に直結する「とちの木デッキ」
1階店舗・オリンパスホール八王子(当時)入口
1階店舗(多摩信用金庫八王子駅前支店)
建設中のサザンスカイタワー八王子(2010年2月)
脚注
- ^ a b c d 波戸健一、菅野みゆき、米沢信義「中央線3駅商圏争奪戦 大型施設相次ぎ開業」朝日新聞、2010年12月2日。
- ^ a b c d e f g h i j k l “サザンスカイタワー八王子について”. サザンスカイタワー八王子 JR八王子駅南口直結のショッピングセンター. 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “運営者情報 施設について”. サザンスカイタワー八王子公式サイト. 2020年6月24日閲覧。
- ^ a b “多摩地区最高層 41階建てビル棟上げ 『サザンスカイタワー八王子』”. 東京新聞. (2010年1月27日)[]
- ^ a b 八王子駅南口地区市街地再開発事業(事業中)|八王子市
- ^ a b c d e f g “八王子南口再開発ビル、核店舗に「スーパーアルプス」-東急ストア白紙撤回で”. 八王子経済新聞 (2009年6月5日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ “新名称「八王子オクトーレ」 JR八王子駅複合商業施設 6月25日から変更”. 東京新聞 (2020年4月3日). 2020年5月4日閲覧。
- ^ “2020年 ニュースリリース |【お知らせ】八王子東急スクエア事業に関するお知らせ”. 株式会社 東急モールズデベロップメント (2020年3月23日). 2020年3月28日閲覧。
- ^ “八王子東急スクエアに関するお知らせ” (PDF). 株式会社東急モールズデベロップメント (2020年3月23日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ 「八王子東急スクエア」の運営に関するお知らせ 株式会社リオ・コンサルティング、2020年3月23日
- ^ [“八王子駅南口再開発の施設の愛称が決定”. 八王子市. 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b 再開発ビルの愛称は「サザンスカイタワー八王子」-八王子駅南口再開発で 八王子経済新聞、2008年11月27日
- ^ “八王子駅南口再開発ビルで上棟式-今年秋のオープン目指す”. 八王子経済新聞 (2010年1月27日). 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b c d “オリンパスホール八王子(八王子市民会館)”. 八王子市公式ホームページ. 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g “オリンパス ニュースリリース: 八王子新市民会館ネーミングライツに関し、八王子市と基本合意”. オリンパスグループ企業情報サイト. オリンパス株式会社 (2010年8月24日). 2020年6月28日閲覧。
- ^ a b c d e “オリンパス、八王子新市民会館の命名権取得-名称は「オリンパスホール八王子」に”. 八王子経済新聞 (2010年8月30日). 2020年6月28日閲覧。
- ^ “再開発ビル「サザンスカイタワー八王子」が部分開業-書店・スーパーなど”. 八王子経済新聞. (2010年11月19日)
- ^ くまざわ書店インフォメーション
- ^ “八王子駅南口で「まちびらき記念フェスタ」-再開発地域の竣工受け”. 八王子経済新聞. (2010年11月22日)
- ^ a b “八王子市民会館の新ネーミングライツ・スポンサーを決定しました”. 八王子市 (2021年1月15日). 2021年12月16日閲覧。
- ^ a b (pdf)『八王子市と八王子市民会館のネーミングライツ・スポンサーの協定を締結』(プレスリリース)J:COM東京、2021年1月15日2021年12月16日閲覧。 。
- ^ 建築計画による
- ^ “タイムズサザンスカイパーキング(東京都八王子市子安町4-7)の時間貸駐車場・満車/空車・料金情報”. タイムズ駐車場検索. パーク24. 2022年2月19日閲覧。
- ^ a b c d e “サザンスカイタワー八王子 複合商業施設「サザンスカイタワーモール」テナント概要”. 東京都町田市の地域情報サイト 変わりゆく町田の街並み. 2020年6月28日閲覧。
- ^ “フロアガイド3f”. サザンスカイタワー八王子. 2022年2月19日閲覧。
- ^ “JR八王子駅南口の再開発ビル「サザンスカイタワー八王子」12/1open!”. 東京都町田市の地域情報サイト 変わりゆく町田の街並み (2010年11月26日). 2020年6月28日閲覧。
- ^ [1][] 八王子市
関連項目
- 入居する施設
- 八王子駅周辺のショッピングセンター
- OPA(八王子オーパ)
- セレオ八王子(北館・南館) - 旧そごう八王子店・八王子ナウ
- 八王子オクトーレ - 旧八王子東急スクエア
- 京王八王子ショッピングセンター
外部リンク
- サザンスカイタワー八王子 - 公式サイト
- J:COMホール八王子(八王子市民会館)