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コマッコウ

コマッコウ(小抹香、Kogia breviceps)は、ハクジラ亜目コマッコウ科コマッコウ属に属する小型のクジラである。

コマッコウ
コマッコウ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: クジラ目 Cetacea
亜目 : ハクジラ亜目 Odontoceti
: コマッコウ科 Kogiidae
: コマッコウ属 Kogia
: コマッコウ K. breviceps
学名
Kogia breviceps
Blainville, 1838
和名
コマッコウ
英名
Pygmy Sperm Whale

海上で観察されることは珍しく、多くの研究は座礁した個体や漂着した試料に基づいてなされているに過ぎないため、不明な点も多い。

分類学

コマッコウ (Kogia breviceps) とオガワコマッコウ (Kogia sima) の分類については、長い間議論が行われてきた。 以前はこれらは単一のであるとされることが一般的であったが、1966年、スミソニアン博物館の生物学者により別々の種であるという結論が出され、今日では同属の異なる種として扱われることが一般的である。 分類に関してはコマッコウ科も参照されたい。 コマッコウは、1838年、フランスの動物学者Blainvilleによって、新種として報告されている。

身体

コマッコウはクジラとしては最も小さな部類に属し、イルカと比べてもさほど大きくはない。産まれた直後の体長は1.2m程度であり、成長すると体長3.5m、体重400kgとなる。大雑把に言うと、腹側はクリーム色あるいはピンクがかっており、背側および側面は青っぽい灰色であるが、これらが混ざったような体色であることもある。

体長に比べて頭部は大きく、横から見ると膨れているように見える。下顎は上顎に比べて非常に小さい。20本から32本の歯を有するが、全て下顎に生えている。噴気孔は左右の中心ではなく、若干左側に位置している。背びれは非常に小さく、湾曲しており、背びれの大きさの違いによってオガワコマッコウとの識別を行うことができる。眼の後方(尾側)に、偽鰓(ぎさい)と呼ばれるに似た模様がある。ハクジラ亜目としては最も巨大なクジラであるマッコウクジラとは近縁であり、コマッコウもマッコウクジラと同様に、前頭部から(鯨蝋)を採取することが可能である。には暗赤色の液体を含む袋状の器官があり、怯えた際にはその液体を噴出することが知られている。これは捕食者を混乱させ、方向を見誤らせるためであると考えられている。

行動は非常に地味である。音をほとんど立てずに海面からゆっくりと上昇し、しばらくの間、その態勢を保つという行動を行うことがある。そのため、日本では「浮きクジラ」 (Floating Whale) と呼ばれることもある。潜水も地味なもので、単に海面から見えなくなる、といった風情である。人間の乗っている船には近付いてくるというよりも、むしろ、逃げていくことが多い。ブリーチング(ほぼ垂直にジャンプして身体を水面上に表した後、身体を横に倒して体側で着水する行為)は観察された例はあるが、あまり行わない。

単独で行動することが多いが、最高6頭の群が観察されている。主食はイカカニである。

生息域と生息数

 
コマッコウ生息域

コマッコウは、海上において観察されることが非常に稀であるため、正確な生息域や回遊などについては不明な点も多い。座礁した個体や漂着した試料に基づいて研究されることが多い。一般的には太平洋大西洋インド洋の温暖な海域に棲息し、外洋性であり比較的沖合を好むと考えられている。全生息数は不明であるが、通常は稀少な種であるとされている。しかしながら、多数の個体が集団で海浜に座礁する現象(マス・ストランディングス)が時折報告されることから、従来考えられているよりも多数が棲息している可能性もある。

人間との関り

コマッコウが大規模な捕鯨の対象とされたことはない。インドネシア日本小アンティル諸島においては小規模な捕獲がなされていた。流し網による混獲の被害も知られている。座礁した個体の腹部からビニール袋が見つかることもあり、懸念点の一つである。これらのことがコマッコウの生息に対し、長期的に影響を与えるかどうかは現時点では明確ではない。

日本国内における保護・飼育

2003年1月28日に、千葉県南房総市の長者川河口で座礁したコマッコウが鴨川シーワールドで保護され、2004年2月26日まで飼育された。飼育期間は395日間で日本最長であった[1]

2011年1月14日には、宮城県仙台市宮城野区七北田川河口付近でコマッコウが座礁しているのが発見され、マリンピア松島水族館で保護された[2]。このコマッコウは順調に回復し、同水族館で展示されたものの[3]、同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の津波によるポンプ故障で水質が悪化したため死亡した[4]

脚注

  1. ^ 座礁したコマッコウの保護と飼育 祖一誠、前田義秋、加藤加奈、佐伯宏美,、井上聰(鴨川シーワールド)、「動物園水族館雑誌」 Vol.50, No.1
  2. ^ 水族館が小型のクジラ保護 仙台、河口に迷い込む 47NEWS(共同通信)、2011年1月15日
  3. ^ 七北田川河口で保護 迷いクジラ回復順調 松島水族館 47NEWS(河北新報)、2011年1月29日
  4. ^ 宮城の被災水族館でペンギン誕生 「復興の象徴になって」 47NEWS(共同通信)、2011年4月4日

参考文献

  • Donald F. McAlpine, Pygmy and Dwarf Sperm Whales in Encyclopedia of Marine Mammals. pp. 1007-1009. (ISBN 0-12-551340-2)
  • Mark Carwardine, Whales Dolphins and Porpoises, Dorling Kindersley Handbooks. (ISBN 0751327816)
  • #Reeves, Stewart, Clapham and Powell, National Audubon Society Guide to Marine Mammals of the World. (ISBN 0375411410)

外部リンク

  • 海棲哺乳類図鑑「コマッコウ」 国立科学博物館 動物研究部
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