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ケナガネズミ

ケナガネズミ(毛長鼠、Diplothrix legata)は、哺乳綱齧歯目ネズミ科ケナガネズミ属に分類される齧歯類。本種のみでケナガネズミ属を構成する。

ケナガネズミ
ケナガネズミ Diplothrix legata
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 齧歯目 Rodentia
: ネズミ科 Muridae
亜科 : (ネズミ亜科) Murinae
: ケナガネズミ属
Diplothrix Thomas, 1916[2]
: ケナガネズミ D. legata
学名
Diplothrix legata (Thomas, 1906)[3][4][5]
シノニム

Lenothrix legata Thomas, 1906[2]
Musbowersii var. okinavensis
Namiye, 1909[2]
Rattus legatus Ellerman, 1941[2]

和名
ケナガネズミ[2][3][4]
英名
Ryukyus Islands tree rat[1]
Ryukyu long-furred rat[3]
Ryukyu long-haired rat[4]
Ryukyu rat[1]
Ryukyu long-tailed giant rat[1]

分布

日本奄美大島沖縄島北部、徳之島固有種[3][4]

模式標本の産地(基準産地・タイプ産地・模式産地)は、沖縄島[2]。那覇市の崎樋川貝塚から発掘例があり、縄文時代には沖縄島広域に分布していた可能性がある[4]

形態

頭胴長(体長)22 - 33センチメートル[3][4][5]。尾長24.6 - 33センチメートル[4]。背面は2.9センチメートルの体毛で被われるが、5 - 6センチメートルの長い剛毛と長さ2.5センチメートルの扁平な刺状の体毛が混じる[3]。尾は0.3 - 0.4センチメートルの体毛で被われる[3][5]。背面の毛衣は黄褐色、腹面の毛衣は暗褐色[3]。尾は黒褐色だが、先端(尾の2/5)は白い[3][4]

後足長4.9 - 6センチメートル[3][4]

分類

形態やミトコンドリアDNAシトクロムbの分子系統推定などから、クマネズミ属に近縁と考えられている[4]

生態

アラカシスダジイなどからなる常緑広葉樹林に生息する[3][4]。樹上棲[3]夜行性[4]。樹洞に木の枝や枯れ葉を組み合わせた、直径30センチメートルに達する球状の巣を作る[3]

食性は雑食と考えられ、シイ類の果実サツマイモ昆虫などを食べる[3]。ナメクジ類やミミズ類を食べた例もある[5]

繁殖様式は胎生。秋季から初冬に交尾し、晩秋から冬季に出産すると考えられている[4]。2 - 5頭の幼獣を産む[3][4]

人間との関係

奄美大島の方言名としてドオジロ、徳之島の方言名としてジュジュロやヤマアラシがある[3]。沖縄島での方言名として、ヤマアジやヤマアージがある[5]

森林伐採やサトウキビ・パイナップル用の農地開発・牧草地への転換による生息地の破壊、道路建設に伴う生息地の分断、交通事故、人為的に移入されたイヌやネコ・フイリマングースなどによる捕食などにより生息数は減少している[4]。道路建設は交通事故や[4]、イヌやネコが本種の分布域に侵入しやすくなるという問題もある[5]。1980年代以降は、分布が奄美大島中部から南西部、沖縄島(国頭村)、徳之島北部および中部に限定された[4]。フイリマングース防除事業により奄美大島では2000年以降(2008年には奄美大島北西部でも分布が確認された)、沖縄島では2009年以降は分布は拡大傾向にある[4]。一方でマングース駆除事業によって混獲され、死亡してしまうという問題もある[5]。2009年に、奄美大島と沖縄島で混獲例が急増した[4]。少なくとも沖縄島では2000年以降は目撃例が増加したが、2014年以降は目撃例が激減している[5]。日本では1972年に、国の天然記念物に指定されている[4][5]2016年種の保存法により、国内希少野生動植物種に指定されている[6]。2017年現在は沖縄県レッドリストで、絶滅危惧IA類と判定されている[5]

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト[4]

 
  • 鹿児島県版レッドデータブック - 絶滅危惧I類

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d Ishii, N. 2016. Diplothrix legata. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T6671A22459891. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-2.RLTS.T6671A22459891.en. Downloaded on 23 April 2020.
  2. ^ a b c d e f 金子之史・村上興正 「日本産齧歯類(野鼠及び家鼠)の分類学史的検討」『哺乳類科学』第36巻 1号、日本哺乳類学会、1996年、109-128頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 金子之史 「ケナガネズミ」『日本の哺乳類【改訂2版】』阿部永監修、東海大学出版会、2008年、142頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 金子之史 「ケナガネズミ」『レッドデータブック2014 -日本の絶滅のおそれのある野生動物-1 哺乳類』環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室編、株式会社ぎょうせい、2014年、54-55頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j 丸山勝彦・伊澤雅子 「ケナガネズミ」『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)第3版-動物編-』、沖縄県文化環境部自然保護課編 、2017年、96-97頁。
  6. ^ 国内希少野生動植物種一覧(環境省・2020年4月23日に利用)
  • 『フィールドベスト図鑑 日本の哺乳類』、学習研究社、2002年、(ISBN 4054013740) P183

関連項目

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