グルービング工法(グルービングこうほう)は、道路の路面に溝を刻む工法。大きく分けて、進行方向と平行に溝を掘るもの(縦溝)と、直角に溝を掘るもの(横溝)の2つの方法がある。 砂などの小さな異物はこの溝に落ちる事があり、スリップの危険性やパンク、また雨によるハイドロプレーニング現象の可能性を低下させる。 交通量の多い場所では早期に溝が潰れてしまい効果が期待できないため、施工されないことがある。
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縦溝
この工法は主にカーブや凍結しやすい橋の上・山間部などにおいて、降雨・降雪時に溝の排水作用によってハイドロプレーニング現象の発生予防や凍結防止の目的で進行方向に対し平行に溝を刻むものである。また、この溝にタイヤが食い込む事でグリップ力が増加し、カーブでの横方向へのタイヤの滑りを抑える効果もある。 このためドリフト走行を抑止し、ローリング族などの暴走行為を排除する目的で応用されている[1]。
一方で、二輪ではタイヤの接地面積が溝の幅だけ減るため滑りやすくなる[2]、またはタイヤが溝にはまってふらつきが発生することがある[3]。道路管理者が行う対策として注意喚起や溝の位置の調整が行われているものの、二輪の運転者はスピードを抑制して走行することが望ましい[4]。
より効果的に排水を促すため、平行な溝とともに、排水桝に向けて斜めの溝を掘る方法もある。
横溝
縦溝と同様の排水作用によるハイドロプレーニング現象の発生予防や凍結防止に加え、走行時に音を発生させることによるドライバーへの注意喚起や、摩擦抵抗による制動力の向上を狙ったものである。カーブや交差点の手前等、注意喚起が必要な箇所に施工される例が多い。横溝の幅等を変えて、様々な音が出るように工夫したメロディーロードと呼ばれる工法もある。
滑走路
大型空港の滑走路には、着陸時の滑走距離やハイドロプレーニング現象の抑制を目的として[5]施工されることがある。
出典
関連項目
外部リンク
- 日本乾式グルービング施工協会
- グルービング工法 - 日本道路建設業協会