グネツム綱(グネツムこう、学名:Gnetopsida)は、裸子植物門に属する植物群の1つである。非常に多様なものを含むが、裸子植物としては進化した体制を持つ。
グネツム綱 |
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ウェルウィッチア Welwitschia mirabilis |
分類(新エングラー体系) |
学名 |
Gnetopsida Eichler ex Kirpotenko 1884 [1] |
和名 |
グネツム綱 |
科 |
グネツム綱にはグネツム目のみを含む。グネツム目は3つの科で構成される[2]。
- Gnetaceae グネツム科 - 東南アジア産のつる植物または低木。広葉樹のような葉を持つ。
- Ephedraceae マオウ科 - 中央アジアの乾燥地帯などに生育する低木。トクサのような外見をしている。
- Welwitschiaceae ウェルウィッチア科 - ナミブ砂漠にただ1種、サバクオモト(キソウテンガイ)がある。巨大な2枚の葉を対生する。
かつては被子植物に近縁とも考えられたが、現在では被子植物とは異なり、他の裸子植物(球果植物綱、イチョウ綱、ソテツ綱)と共通の系統に入ると考えられている。最近では、球果植物の系統に入りマツ科に近縁と考える説も唱えられている[3]。