経歴
中学時代はハードロックとヘヴィメタルを聞きまくる生活を送り、大学入学後はデザイン関係の仕事をし始めたが、それに飽き足らず漫画家デビューを『ガロ』で果たす(1995年にKikuchi hironori名義にて)。のちに名義を菊地弘紀、キクチヒロノリと変更する。
『ガロ』廃刊後は「後継誌」ともされる『アックス』に作品を掲載していたが、1999年12月25日発行の「アックスVol.12」への作品掲載を最後に、作品の発表がなくなる[3]。2009年4月30日発行の「アックスVol.68」の特集「スージー甘金と塗コミック派」にて、10年ぶりに作品が掲載されるが、その後『アックス』誌への作品発表はされていない[3]。
その後は、インディーズ漫画雑誌『架空』に作品を発表。2011年には『架空』にてキクチヒロノリ特集号が刊行された。また、2019年には自主製作にて『キクチヒロノリ画集 Hironori KIKUCHI the drawoing of ALCHEMICAL GRAPHICS』を刊行した。
作風
描線はペン先に極端に圧力をかけて、「子供の絵のような」フォルムが得られている。キャラクターの発案が狙って素人臭いのも特徴であるが、最大の特徴は超現実的なストーリーにあるといってよいだろう。キクチは恐らく、当時流行した(リミックス文学)[4]などの日本文学の最先端を1990年代に初めて消化した漫画家であったと言える。特徴的なデフォルメは現在も変わっていない。
単行本
脚注
外部リンク
- 公式サイト
- タコシェ・キクチヒロノリ画集