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ガンビル駅(ガンビルえき、インドネシア語:Stasiun Gambir (スタシウン・ガンビル))はインドネシアの首都ジャカルタの中心部にある駅。
概要
ムルデカ広場の東側に位置する、ジャカルタとジャワ島の主な都市を結ぶ鉄道駅。(ジャカルタ線)上にある駅で、中長距離列車のみ停車する。ジャカルタ線の線路は通勤電車のKRLコミューターラインも使用しているが、全電車が当駅を通過し利用できない。
利用可能な列車
ジャカルタとジャワ島の主な都市を結ぶ特急列車[3]。
- バンドン行き:(パラヒャガン号)(Parahyangan)、(アルゴ・グデ号)(Argo Gede)
- チルボン行き:(アルゴ・チルボン号)(Argo Cirebon)
- (チラチャプ)行き:(プルウォジャヤ号)(Purwojaya)
- ジョグジャカルタ行き:(アルゴ・ラウ号)(Argo Lawu)、(タクサカ号)(Taksaka)、(ビマ号)(Bima)、(アルゴ・ドゥイパンガ号)(Argo Dwipangga)
- ソロ行き:アルゴ・ラウ号、ビマ号、アルゴ・ドゥイパンガ号
- マラン行き:(ガジャヤナ号)(Gajayana)(プルウォクルト、ジョグジャカルタ、ソロ、ブリタル、トゥルンアグン、クディリ、マディウン経由)
- スマラン行き:(アルゴ・ムリア号)(Argo Muria)、(アルゴ・ブロモ・アングレック号)(Argo Bromo Anggrek)、(スンブラニ号)(Sembrani)
- (プカロンガン)行き:アルゴ・ブロモ・アングレック号、アルゴムリア号
- (プルウォクルト)行き:アルゴ・ドゥイパンガ号、アルゴ・ラウ号、ガジャヤナ号、タクサカ号
- スラバヤ行き:アルゴ・ブロモ・アングレック号、ビマ号、スンブラニ号
バリ島(デンパサール)へはスラバヤ駅から(ムティアラ・ティムル号)に乗り、(バンユワンギ)で、エアコンバスに乗換え(チケットはフェリー代とバス代を含む)。
コミューターラインの列車は、ガンビル駅には停車しない。
歴史
開業は1871年でジャカルタで最も歴史の古い鉄道駅のひとつである。現在地より数百メートル南に位置していた。私鉄の蘭印鉄道が建設したバタヴィア(ジャカルタ)の旧市街と新市街を結ぶ鉄道の新市街側のターミナル駅だった。1873年、路線は南方のボゴールまで延伸された。
1884年に現在地に移転し、格調高い古典主義建築の駅舎が建設された。1928年には改修工事が行われてアール・デコ調の装飾が加えられた。1992年に高架駅に作り替えられたが、屋根の形状は伝統的なジャワ建築の様式を模したものとなった[4]。
駅構造
建物の柱や壁はテーマカラーの緑色で統一されている。3階建てで、切符売り場、ATM、レストラン、キオスクは1階にある。2階はファーストフード、キオスク、パラヒャガンラウンジ待合室がある。プラットホームは3階にあり、2面4線を持つ高架駅である。
しかし引上げ線・機回し線が無く、到着した列車の機関車の付け替えでは本線をふさぎ、KRLジャポデタベックの通勤電車の運用のネックになっている[5]。
駅周辺
接続する他の交通機関
到着ロビーを出ると、左手に(ブルーバードタクシー)乗り場がある。ブルーバードタクシー乗り場の向かいにはスカルノハッタ国際空港行きリムジンバスや南スマトラのバンダル・ランプン行きエアコンバスの乗り場がある。トランスジャカルタの(ガンビル1停留所)は駐車場を出た所にある。
隣の駅
両隣にある駅へは列車で移動することができない。
参考文献
- 斎藤幹雄著『東南アジアを走るニッポンの廃車両』枻出版社 2011年6月30日 (ISBN 978-4-7779-1973-4)
- 古賀俊行[6]著『インドネシア鉄道の旅 魅惑のトレイン・ワールド』潮書房光人社2014年7月14日 (ISBN 978-4-7698-1573-0)
脚注
- ^ a b (ラジャワリ–チカンペック線)上の駅
- ^ (PDF). Jakarta: Direktorat Jenderal Perkeretaapian, Kementerian Perhubungan Indonesia. Diarsipkan dari versi asli (PDF) tanggal 1 Januari 2020.
- ^ 古賀俊行著『インドネシア鉄道の旅 魅惑のトレインワールド』26頁「ジャワ島内優等列車 運行図」、同262頁の「インドネシア国鉄PT.KAI前線時刻表(2014年6月現在)」
- ^ “placeandsee”. 2023年2月8日閲覧。
- ^ 『インドネシア鉄道の旅』第2章「日本の中古電車が頑張るジャポデタベック電鉄」の【ジャカルタを貫く高架線は日イ協力の象徴・中央線】より
- ^ 2012年7月より在スラバヤ日本国総領事館首席領事。