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カーミラ

カーミラ』 (Carmilla) は、アイルランド人作家ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ1872年に著した怪奇幻想文学またはホラー小説、およびその作中に登場する吸血鬼の名前。

カーミラ
Carmilla
(D・H・フリストン)(英語版)による初出誌「ダーク・ブルー」の挿絵(1872年)
作者 シェリダン・レ・ファニュ
アイルランド
言語 英語
ジャンル ゴシックホラー
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出(ダーク・ブルー)(英語版)
1871 - 1872年
刊本情報
収録 短編集『In a Glass Darkly』(Richard Bentley & Son)
出版年月日 1872年
(ウィキポータル 文学) (ポータル 書物)
(テンプレートを表示)

概要

吸血鬼伝承は古くからヨーロッパ各地にあり、またフィクション作品としても『吸血鬼』(1819年)や『吸血鬼ヴァーニー』(1847年)などが本作以前にあるため、本作が吸血鬼作品の祖というわけではない。しかし後に吸血鬼作品の代名詞的存在にまでなる『ドラキュラ』(1897年)に多大な影響を与えたのは確かで、本作はドラキュラの祖という評価がなされる。

本作における吸血鬼の造形は、アイルランドの吸血鬼伝承が基になっており、貴族的、美形、棺桶で眠る、心臓に杭を打たれて死ぬ、などの特徴はドラキュラに引き継がれ、以降の吸血鬼作品の定番となった。逆にドラキュラとの違いでは、太陽光線を浴びても平気である[注釈 1]賛美歌を聴くと身体が震えて動けなくなる、といった点がある。

また本作に登場する吸血鬼が女性であることも特徴的で、発表された当時では女性の吸血鬼は珍しかった。そしてこの女吸血鬼がターゲットとする相手も全て女性であり、レズビアニズム溢れる作品になっている。しかし本作は主人公ローラの手記を通して物語が紡がれる形式であるため、語り手の品格によって性描写は上品に抑えられている。

吸血鬼作品の代表作に数えられる本作だが、『ドラキュラ』や『ノスフェラトゥ』が幾度も映画化されたにもかかわらず、『カーミラ』を扱った映画は数える程しか無く、それらに比べてマイナーな存在になっている。これは『ドラキュラ』が純然たるゴシック・ホラーであるのに対し、『カーミラ』は同じゴシック・ホラーであるものの、ホラーよりもサスペンスや対人関係に重きを置き、ややソフトな形態を採っていることが影響していると思われる。また 20 世紀初頭から隆盛を誇ったモダニズム文学の波に飲まれ、長らく再評価されてこなかったことも影響している。

ラースロー・クルティによれば「シェリダン・レ・ファニュは自分の女吸血鬼カーミラをエリザベス・バソリー〈エリザベート・バートリ〉において形作った、と申し立てられている。とある語源学的な説明をもし信じるなら、blood-bath〈大量虐殺粛清・血の風呂〉という英語合成語19世紀中頃が起源であり、英国における血塗られた伯爵夫人の人気上昇と繋がっているのかもしれない」[1][注釈 2]

あらすじ

本作は主人公ローラが 19歳の頃に起きた話を、回想して手記にしたためたという形式で展開される。

プロローグ

ローラオーストリアシュタイアーマルク: Steiermark)という自然豊かな土地で、幼い頃に母を亡くし、父とに暮らしていた。父娘の他に城に住むのは数人の使用人たちだけで、最も近い村まで7マイルも離れているという陸の孤島だった。そのため、たまに遊びに行ったり客が遠くからやってきたりする時以外、彼女は一人で寂しく過ごしていた。

ローラは幼い頃に不思議な体験をする。ある晩一人で眠っていた時にふと目を覚ますと、部屋の中に見知らぬ美しい女性がいたのだ。女性はローラのベッドへ入り、ローラを優しく抱きしめる。幼いローラはそのまま眠るが、眠った途端胸を刺されたような痛みが走り、飛び起きて泣き喚く。声を聞きつけて女中らがやってくるが、ベッドの下へ逃げた女性はいくら探しても出てこず、それでいて女性がベッドに居たという痕跡は残っていた。周囲はどうにかローラを安心させようと苦心するが、ローラは安心出来ないまま気が滅入り、しばらく塞ぎ込みがちになる。

カーミラとの再会

それからしばらく経ったある夏の日から話は始まる。近所に住み親交のあるスピエルドルフ将軍からローラの父へ手紙が届くが、その内容はローラが友になるべく心待ちにしていた、将軍の姪が死亡したことを告げるものだった。将軍は姪をわが子のように溺愛しており、その死に関する経過と結果から取り乱している様子で、それに加えて怪物を捜索し退治するという要領を得ない決意が書かれていた。

心待ちにしていた未だ見ぬ少女の死と将軍の乱心に対し、城の前でローラが考えを巡らせていると、突然暴走した馬車がやってくる。馬車は菩提樹の木にぶつかり横転し、中から気絶した美しい少女が運び出される。馬車に同乗していた少女の母を称する貴族然とした美しい女性は、急ぎの旅の途中であるため倒れた少女をどこかへ預けたいと言い出す。しかし城に近い人里には宿がなく、またローラが寂しさを紛らわす相手を欲っしたため、少女をローラの住む城で預かることになる。そして少女の母はローラの父に、少女は体が弱いことと神経質であることを告げ、3か月後に再び娘を迎えに来ると約束し、自分たちの素性を探らないよう念を押して去ってゆく。

気絶していた少女は城へ運ばれると間もなく目を覚まし、無事を確認したローラは真っ先に少女に会いに行く。しかしその少女と面と向かったローラは、少女がかつて夜中に現れた女性と瓜二つであることに驚く。驚きで声を失ったローラに対し、少女は「12年前に夢の中で会ってからその顔を忘れたことはなかった」と言い、ローラも「12年前に夢の中でも現実でも会ってからその顔を忘れたことはなかった」と返す。少女は夢の中で会っただけだと、ローラの記憶とは相反する発言をするが、ローラはたちまち少女に魅了され、それまでの疑問や反発はどこかへいってしまう。

その日からローラは少女と共に生活をするようになる。ローラが強く惚れ込んだ少女であったが、彼女にはいくつかの不可解な点があった。

  • 寝る時は部屋に鍵をかけ、部屋に他人が居たまま寝ることを拒絶する。
  • ローラの父が少女の母から念を押された通り、体が弱く神経質で、素性は家柄が良いことと名をカーミラということ以外、決して明かさない。
  • 度々ローラに愛撫のような過剰なスキンシップをしながら愛を語るが、その文言は生死に関わるものばかりである。
  • 起きてくるのは毎日正午を過ぎた昼日中で、食事はただチョコレートを1杯飲むだけ。
  • 葬列に伴う賛美歌に異常な嫌悪感を表し、気絶しないようにするのが精一杯な様子で体を震わせる。
  • 城へ来た旅芸人からや針に例えられるほど、異常に鋭く細長い犬歯をしている。

またカーミラが現れてからというもの、城周辺の村では数々の異変が起きる。城の近くに住む何人もの女性が、幽霊を見たと言い残すと体調を崩して相次いで死亡し、熱病の流行が噂されるようになったのだ。そしてカーミラの部屋に面した窓の下には、夜中に幽霊が現れるという噂も流れる。また、煤などで汚れてそれまでは見ることが出来なかったローラの母方の一族の肖像画の一枚が、1世紀以上前に死んだカルンスタイン伯爵夫人マーカラの肖像画であり、さらに夫人はカーミラと瓜二つで、ほくろの位置まで一致していた。

その晩、ローラは夢の中で黒猫のような動物に襲われ、胸を2本の針を刺されたような鋭い痛みを覚えて飛び起きる。すると部屋の中には黒い服を着た女がおり、恐怖で動けないローラの前からゆっくりと移動し、ドアを開けて出てゆく。しかし、すぐにドアの鍵を調べても鍵は寝る時同様にかかったままで、ローラは言い知れない恐怖を感じる。そして、この晩以降、ローラは毎朝目を覚ますたびに、だるいような体の不調を覚え、徐々に体調が悪化してゆくことになる。

カーミラの真実

その後ローラは医者の診察を受け、喉の下に青い痣が見つかる。ローラは熱病とされる不思議な病気が蔓延しているという噂もあるため、体調が悪いのはそれに罹患しているのではないかと不安がるが、ローラの父はスピエルドルフ将軍が戻ってくる旨の手紙を受け取り、1日2日で良くなるとローラに言い聞かせて、カルンスタインの城跡へ行くことを決める。カーミラが起き出すより前にローラ父子は馬車でカルンスタインへと向かい、途中で将軍と出会う。馬車に同乗した将軍の顔には悲しみと怒りが表れており、これから3ヶ月前に亡くした姪ベルタの敵討ちをするという。

 
マイケル・フィッツジェラルドによる挿絵(「ダーク・ブルー」、1872年1月)

馬車の中で将軍は滔々と姪が死に至ることになった経緯を語り出す。それはかつて行われた仮面舞踏会で出会った、不思議な美しい母娘に関するものだった。ミラーカと呼ばれる娘は将軍の姪をいたく気に入った様子で親しげに話し込み、「伯爵夫人」と呼ばれる母も仮面で顔を隠したまま将軍とは既知の仲であるとして話し込む。やがて黒服の紳士に何事かを告げられた伯爵夫人は、急な長旅に出かけなければならないと言い出す。そしてミラーカの体調が万全でないため連れて行けないという伯爵夫人と、ミラーカを客として呼びたいという姪に説得され、将軍はミラーカを一時預かることにする。

その日から将軍と姪はミラーカと生活を共にするようになるが、ミラーカにはいくつかの不思議な点があった。まず起きてくるのは毎日正午を過ぎた昼日中であった。また寝る時は部屋に鍵をかけているが、時々部屋に鍵がかかったまま、まるで夢遊病者のように外をふらつくことがあった。そして将軍の姪は毎夜悪夢にうなされ、首筋には2本の針を刺されたような強い痛みを覚え、体調が日に日に悪くなってゆく。

ローラはカーミラと再会してからの日々が、姪とミラーカが過ごした日々と奇妙なまでに一致していることに気付く。そして将軍にミラーカのことを聞けば聞くほど、カーミラと癖や特徴が一致していることがわかる。

一行はカルンスタインの礼拝堂がある城跡に到着し、そこで将軍は1世紀以上前に亡くなっているはずのカルンスタイン伯爵夫人マーカラに会ったことを明かす。カルンスタインが廃村のようになっている理由を地元の木こりに聞くと、ここではかつて吸血鬼騒動が起きたのだという。邪悪な吸血鬼の群れに手を焼いていた村人は、通りかかったモラヴィアの貴人に助力を乞い、彼は見事に吸血鬼を退治する。そして、貴人はマーカラの墓を移す許しを得るが、マーカラの墓についての詳細は不明となる。

将軍は話を再開し、姪を医者に診てもらった際のことを語りだす。将軍の姪は喉の下に吸血鬼特有の歯による刺し傷と、血を吸われた際に付く青い痣があった。将軍は姪が吸血鬼に襲われているという診断を信じなかったが、念のため姪が寝ているところを物陰から見張ることにする。するとその晩、寝ている姪に黒い何かが襲い掛かるところを目撃し、将軍はサーベルを手にそれを追い払おうとする。しかし、その黒い何かがミラーカであると分かった途端、彼女は将軍の攻撃をかわして消えてしまう。そして姪はそのまま弱っていき、その日のうちに事切れた。

姪の最期に気落ちしている一行のもとへ突然カーミラが現れ、礼拝堂へ入ろうとする。将軍は斧を手にしてカーミラに襲いかかるがかわされ、逆に力強い細腕で手首を絞め上げられてしまう。将軍が痛みに耐えかねて斧を手から落とすと、同時にカーミラはそこから消えてしまう。カーミラが消えてまもなく、今度は男爵と呼ばれる老人が礼拝堂へ入ってくる。将軍は男爵を歓迎し、男爵の持ってきた地図のようなものを手がかりに、所在不明だったカルンスタイン伯爵夫人マーカラの墓碑を発見する。一行は一旦城に帰るが、その日再びカーミラが城に姿を現すことはなかった。

エピローグ

翌日、カルンスタインの礼拝堂で吸血鬼退治の儀式が行われる。伯爵夫人マーカラの墓を暴くと、そこにはミラーカともカーミラとも呼ばれた、美しい女性の姿があった。鉛の棺には大量の血が溜まっており、女性は既に死んでいるにも関わらず生命活動を続けていた。そして吸血鬼だと認められたそれは古式の通り、心臓に尖った杭を打ち込まれ、首を切り落とされ、燃やされて灰になり、その灰は川に流された。

そしてローラは後日談を語る。それは伯爵夫人の墓を探し当てるのに功績のあった男爵、ヴォルデンベルグの話だった。彼は吸血鬼に関する専門家であり、彼の話したところによれば、吸血鬼には以下のような共通する特徴があるという。

  • 毎日一定の時間に墓から出て、また墓へ戻ってゆく。
  • 大抵の場合は相手を殺して血を吸うだけだが、特定の相手に対してはまるで恋に落ちたような振る舞いをし取り付く。
  • 元の身分に縛られている。今回の例で言えば、生前の名はマーカラ (Mircalla) 、将軍の前ではミラーカ (Millarca) 、ローラの前ではカーミラ (Carmilla) と、全てアナグラムになっており構成する文字自体は変化していない。
  • 吸血鬼は悪事を働いて自殺した者から生まれる。そして寝ている人間を襲い、襲われた人間も死後に吸血鬼となる。
  • 握力が非常に強く、握られた箇所は痺れてしまう。

また、ヴォルデンベルグ男爵は例のモラヴィアの貴人と亡くなった伯爵夫人に関する真実を話す。貴人は男爵の先祖で、生前の伯爵夫人の恋人であった。そして伯爵夫人の死に疑問を抱き、吸血鬼に関する研究をして得た結論は、伯爵夫人は吸血鬼に襲われて死んだというものであった。伯爵夫人がいずれ吸血鬼として蘇り、やがて酷い方法で退治されるであろうことを憂いた貴人は、吸血鬼退治に絡んで伯爵夫人の墓を隠す。しかし後にその行為を悔やみ、墓のありかを示した注釈付きの絵図を用意する。ところがいざ行動に移そうというところで貴人は亡くなり、しばらく経って子孫である男爵がその任を受け継いだのであった。

その後もローラはカーミラのことを忘れられず、ふとした拍子にカーミラの影を追ってしまう様子を描いて終劇となる。

謎解き

本作は回想手記形式であり、その語り手であるローラが当時未成年であったため、父や将軍よりも理解力に劣っているという描写がなされる。そのため、ローラの父は時折確信めいた言動をするが、その推理などが披露される場面は殆どなく、淡々とローラの身の回りの出来事ばかりが書かれている。

従って作中で明示された謎は、マーカラ、ミラーカ、カーミラが同一の存在であるということ、将軍の姪やローラが体調を悪くする原因はその女吸血鬼によるということ、程度に留まる。一方暗示的には、カーミラが近在の女性を襲って殺していたこと、夜中部屋を抜け出していたことなどが示されている。

また、カーミラの母の存在やローラに対する情熱の真意、どのようにして密室状態の部屋を出入りしたり姿を消したりしていたのか、旅芸人の持っていた破邪の護符に関する話など、作中では明かされない残された謎もある。

日本語訳書

  • 『死妖姫 — カーミルラ』((野町二)訳、新月社英米名著叢書) 1948年
    新版『ゴシック文学神髄』に収録(東雅夫編、ちくま文庫) 2020年 ISBN (4-480-43697-9)
    文字の置き換えの説明のため「カーミルラ」の表記を採用している。
  • 『吸血鬼カーミラ』(平井呈一訳、創元推理文庫) 1970年 ISBN (4-488-50601-1)
    カーミラだけでなく7篇の短編が収録されている。原著に忠実な訳本。
  • 『女吸血鬼カルミラ』((榎林哲)訳、ポプラ社文庫 - 怪奇シリーズ) 1985年 ISBN (4-591-02000-2)
    小学生向けのジュブナイル形式へ大幅にアレンジされている。一貫して「カーミラ」ではなく「カルミラ」と表記されている。
  • 『女吸血鬼カーミラ』(中尾明訳、フォア文庫)1993年 ISBN (4-265-01085-7)
    小学校高学年から中学生向けのジュブナイル形式へ大幅にアレンジされている。
  • 『吸血鬼カーミラ』(百々佑利子訳、集英社、子どものための世界文学の森35)1996年 ISBN (4-08-274035-X)
    小学生向けのジュブナイル形式へ大幅にアレンジされている。ローラのカーミラに対する好意が強調されている。
  • 『吸血鬼カーミラ STORY REMIX』((清水みち),(鈴木万里)訳、(大栄出版)) 1996年 ISBN (4-88-682605-9)
    (徳吉久)によるイメージ写真を掲載。
  • 『女吸血鬼カーミラ』(長井那智子訳、亜紀書房) 2015年 ISBN (4-75-051424-1)
    上記の平井呈一訳以来の完全新訳版。
  • 『カーミラ』((遠山直樹)訳、BOOKS桜鈴堂) 2015年
    Kindle版のみ販売。原作テキストに忠実な新訳。
  • 『吸血鬼カーミラ』((毛利孝夫)訳、望林堂完訳文庫) 2015年
    Kindle版のみ販売。

関連作品

映画

アニメ

  • バンパイアハンターD』 - 最後の敵役として登場。
  • 革命機ヴァルヴレイヴ』 - 主役ロボットの一つ「ヴァルヴレイヴIV」のパイロットである流木野サキが、本来の機名を嫌って「カーミラ」と名付ける。また、ヴァルヴレイヴが「VAmpire Link Vessel Rune Activate Vital Engine」の略称であるなど、作中には吸血鬼にちなんだネーミングが散見される。

漫画

  • ガラスの仮面』 - 『カーミラ』を下敷きにした劇中劇「カーミラの肖像」が登場。姫川亜弓が卓越した演技力でカーミラの孤独と哀しさを表現してみせた。
  • 怪物王女』 - 登場する吸血鬼「嘉村令裡」は名前がカーミラから取られており、「同年輩」の少女を「愛でる」嗜好を持っている。
  • ドン・ドラキュラ』 - 狼に変身するタイプの吸血鬼として登場する。ドラキュラ伯爵の元妻。
  • ソフトメタルヴァンパイア』 - 登場する吸血族のキャラクター。明確な同性愛者として描かれている。

ゲーム

  • 悪魔城ドラキュラ』シリーズ - 複数の作品に(ボスキャラ)として登場する。作品によっては、「ラウラ」という格闘技に長けた下僕を伴っていることがある。なお、「ラウラ」は「ローラ(Laura)」の別の読み方である。
  • 聖剣伝説』シリーズ - 複数の作品にアンデッド系の闇属性モンスターとして登場する。『カーミラクイーン』という高レベルの亜種も存在するほか、『LOM』ではある条件を満たすと味方のペットとして加えることもできる(その時の名前は『ライア』)。
  • ジルオール』『ジルオール・インフィニット』『ジルオール・インフィニットプラス』 - 吸血種族ダルケニスの登場キャラクターの中に、カミラという名の女性の存在が語られる場面がある(作中ではカミラは既に他界)。
  • エースコンバット インフィニティ』 - 作中に登場するテログループのエースパイロットの一人「蝶使い」は「QFA-44 カーミラ」というUAVを愛機としている。
  • Fate/Grand Order』 - 英霊の一人として登場。ただしキャラクターとしては人格も出自もエリザベート・バートリー(エリザベス・バソリー)本人であり、名前だけがカーミラと称されている。

楽曲

  • 『カルンシュタインの系譜』 - LIGHT BRINGERのアルバム『genesis』に収録。カーミラがローラを標的に選んだ理由について、独自の解釈が描かれている。

ラジオドラマ

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ もっとも、ドラキュラも日中にロンドン動物園を訪れている場面があるので、完全に動けなくなるほどの弱点と言う訳ではない
  2. ^ 原文:"It is alleged that Sheridan le Fanu shaped his female vampire Carmilla on Elizabeth Báthory. If we can believe some etymological explanation the compound English word blood-bath is of mid-nineteenth century origin possibly connected to the bloody countess' rising popularity in England."[1]

出典

  1. ^ a b Kürti 2009, p. 137.
  2. ^ “NHK オーディオドラマ過去作品アーカイブ / 青春アドベンチャー「カーミラ」(2018年3月5日 - 9日 放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年10月20日閲覧。

参照文献

  • Kürti, László (2009). “The Symbolic Construction of the Monstrous: The Elizabeth Bathory Story”. Narodna umjetnost: hrvatski časopis za etnologiju i folkloristiku 46 (1): 133-159. 

外部リンク

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