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カルバクロール

カルバクロール: Carvacrol)は、分子式 C6H3CH3(OH)(C3H7) で表されるモノテルペン誘導体で、オレガノの特徴的な刺激臭がある[2]チモール(英: Thymol)とは位置異性体の関係にあり、チモールと同時に、植物の精油成分として得られることが多く、精油中のそれら両異性体の含量比は植物の種類や植物の生育環境によって変動がある。

カルバクロール
識別情報
CAS登録番号 499-75-2 
PubChem 10364
ChemSpider 21105867 
UNII 9B1J4V995Q 
KEGG C09840 
ChEMBL CHEMBL281202 
特性
化学式 C10H14O
モル質量 150.217 g/mol
密度 0.9772 g/cm3 at 20 °C
融点

°C, 274 K, 34 °F

沸点

237.7 °C, 511 K, 460 °F

への溶解度 水に不溶
溶解度 エタノール, ジエチルエーテル, 四塩化炭素, アセトンに可溶[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

存在

  1. オレガノOriganum vulgale)の地上部から抽出される精油 (オレガノオイル)
  2. タイム (植物; Thymus vulgaris)の地上部から抽出される精油 (タイムオイル)
  3. ウインターセイボリーSatureja montana)の地上部から抽出される精油
  4. サマーセイボリーSatureja hortensis)の地上部から抽出される精油
  5. アジョワンTrachyspermum ammi)の種子から抽出される精油
  6. タイマツバナMonarda didyma)の地上部から抽出される精油
  7. ヤグルマハッカ(Monarda fistulosa)の地上部から抽出される精油
  8. ヤマジソ(Mosla japonica)の地上部から抽出される精油

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Lide, David R. (1998). Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.). Boca Raton, FL: CRC Press. pp. 3–346. ISBN (0-8493-0594-2) 
  2. ^ Ultee A; et al. (2000). “Antimicrobial activity of carvacrol toward Bacillus cereus on rice”. J. Food Prot. 63 (5): 620–4. PMID (10826719). 

関連項目


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