『カミング・ホーム』は、1994年7月8日から9月23日まで毎週金曜日21:00 - 21:54に、TBS系で放送された日本のテレビドラマ。主演は常盤貴子。原作は宮本輝の小説『彗星物語』。
概要
東京のベッドタウンに住む城田晋太郎の家に、ハンガリーからの留学生ボラージュがやって来ることになった。彼は3年前、晋太郎がハンガリーに滞在していた時に通訳を担当していた。日本の近代史を熱心に勉強する姿に感動した晋太郎は、ボラージュに対して「自分の家で世話をする」として日本への留学を持ちかけたのだった。しかし、3年の間に城田家の事情は激変しており、事業に失敗し会社は倒産、離婚した妹が4人の子供を連れて転がり込み、一挙に12人の大家族になっていた。
キャスト
- 城田真由美:常盤貴子
- 長女。高校卒業後、有名スタイリストの助手をしている。不倫発覚で父を激怒させるが、のちにボラージュの紹介で国際結婚をする。
- ※当初は松雪泰子の起用が決定していたが、放送時間帯における出演者のバランス調整の観点から、直前になって同時期に火曜21時枠で放送の『(毎度ゴメンなさぁい)』に出演が決まっていた常盤とトレードされることになった(詳細は当該番組を参照)。
- 城田紀代美:櫻井淳子
- 次女。大学への進学を希望していたが、経済的理由で断念し就職。このことを理由にボラージュの受け入れに対して反発などを始め、こどもっぽい言動が見られ、周囲からたびたび「青臭い」と指摘されている。陰湿な嫌がらせをしたとして恭太から反発されたり、連続で失恋していたが、姉と同時期にウモニと婚約。趣味は貯蓄。ボラージュが帰国する直前、家族写真の撮影を提案。
- 城田幸一:前田耕陽
- 長男。大学卒業後、広告代理店勤務。やや利己的な面があり、ボラージュとの同居を快く思っておらず、喧嘩にもなる。
- 城田敦子:藤田弓子
- 母。包容力があり、懐が深い性格で、離婚で出戻っためぐみ一家、留学して来たボラージュを快く受け入れ分け隔てなく接する。
- ボラーニ・ボラージュ:ロバート・ホフマン
- ハンガリーからの留学生。勤勉で何事に対しても実直な性格。
- 城田恭太:大西良和
- 次男で小学生。メガネを掛けている。のちに紀代美の婚約者のウモニに触発され、医師を目指すようになる。
- 高木由香:神矢夕紀
- 真由美の友人。真由美とルームシェアを計画するが…。
- アラン・マッキントッシュ:アンディ・スミス
- ボラージュの友人。片桐との関係を清算した真由美と知り合い、婚約。
- ウモニ・ンタニ:サムエル・ポップ・エニング
- ボラージュの友人で医師。紀代美と婚約。
- 片桐慎也:永島敏行
- 真由美の同僚で既婚者。真由美と不倫をするが、のちに金髪美人に手出しをしたとして、真由美に別れを切り出される。
- 片桐沙智子:上原由恵
- 片桐の妻。離婚を強要して来た真由美に毅然とした態度で、片桐の性癖を伝える。
- 紀代美の同僚:水谷あつし
- 紀代美の誘いに曖昧な態度を取り、誤解される。その直後、紀代美を侮辱したとして、ボラージュと口論になる。
- 大野正志:国広富之
- めぐみの元夫。めぐみに不満を抱き不倫の末、離婚。後妻との再婚後も、恭太を丸め込み城田家に接近。春雄のみを引き取ろうとするなど身勝手な言動が多く見られる。めぐみに言い寄る姿に激怒した春雄に殺されかかった直後、城田家に乗り込み、めぐみを中傷するが福造らから罵られ追い返される(原作では子供達への面会を希望するも拒絶を知り、諦めて去ってゆく姿が描かれている)。
- 城田めぐみ:岡田奈々
- 晋太郎の妹。美樹が幼い頃、正志の浮気を理由に離婚し、4人の子を連れて、父と兄の元へ出戻った。鬱状態になっていたが、ボラージュの励ましなどもあり、明るさを取り戻してゆく。高校生の頃は、バスケット部で活躍していたらしい。
- 城田春雄:松嶋亮太
- めぐみの長男。尊敬していた父の裏切りを許せず自棄になっていた。母に接近した父を憎悪。殺そうとまでしたが、ボラージュに制止される。晋太郎の真意を知って寿司職人への夢を抱く。
- 城田夏雄:菅田大輔
- 城田秋夫:佐藤侑輝
- 城田美樹:向野澪
- メタル:萩野崇
- 暴走族のリーダー。一時期、春雄と親しくなっていたが、脱退を申し出た彼に対して激怒。皆の前で暴力を振るう。
- 城田晋太郎:梅宮辰夫
- 父。家具メーカー勤務。性格に昔気質な面が見られるが、面倒見の良い性格。
- 城田福造:丹波哲郎
- 晋太郎の父。ご隠居状態となっている。正志を憎悪している。
テーマ曲
- 主題歌「お帰りなさい~カミング・ホーム」(歌:神子雅 作詞/作曲:ディーター・ボーレン 日本語詞:鮎川めぐみ 編曲:岩本正樹)
- エンディング・テーマ「DAY AFTER DAY」(歌:シンシア 作詞:篠原仁志 作曲:関口敏行 編曲:志熊研三)
スタッフ
サブタイトル
- 13人と犬一匹
- 長女と不倫
- もうぶたないで!
- 父の出現
- 13本の矢
- 10年前の恋
- 涙のバカヤロー!
- 海辺の出来事
- 失恋のヤケ喰い
- 記念写真の謎
- 私たち結婚します
- さよならフック
備考
- モノラル放送の連続ドラマはこの作品が最後となる。
- 本ドラマから13年後の2007年12月3日には原作と同名の『彗星物語』の題名で2時間ドラマ(「(ナショナルドラマスペシャル)」)が放送された。
- 参考:彗星物語の番組ページ
TBS系 金曜21時枠連続ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
アリよさらば (1994.4.15 - 1994.7.1) | カミング・ホーム (1994.7.8 - 1994.9.23) | 夢見る頃を過ぎても (1994.10.14 - 1994.12.23) |